広島県の大樹

【樹齢】:不明
【樹高】:10m
【幹周】:4.3m
【指定】:
(被爆樹)


撮影日
2007.2.18
2009.6.27
2010.4.3
2017.5.3
2017.11.3
2020.1.26
2022.5.5
2024.3.31
2025.4.20
2025.5.18
2025.6.8
2025.6.22
2025.7.6
2025.7.20
2025.8.3
2025.8.15
2025.8.31


その他の被子植物

広島城のユーカリノキ 広島県広島市中区基町 広島城公園

  (2007年2月18日撮影)
広島城のユーカリ

 爆心地から740mの位置にある被爆樹木。
 巨木といえるほど大きく生長し、1mくらいのところから分岐して広い樹冠を作っている。
 故郷のオーストラリアでは40〜50mの高さまで生長するそうで、生命力の強い木なのだろう。
 柳のような細長い葉っぱで、鬱蒼と表現してよいほど密に葉っぱをつけている。
 少し先に被爆樹のマルバヤナギの木がある。
 

(2009年6月27日撮影)
広島城のユーカリノキ 
  常緑樹なので以前の写真とそう変ったところは無いのだが、さすがに冬とは違って葉っぱが良く茂って鬱蒼としている。

 次は花が咲いている頃に訪れて見ようか。
 広島城のユーカリノキ
広島城のユーカリノキ広島城のユーカリノキ
 
 ユーカリノキは日本の木ではないが、こうして離れて見ると確かに日本の木の雰囲気は無く少し異質な感じがする。ユーカリノキは明治時代に日本に入って来たそうだが、この木はいつからどうしてこの地に植えられたのだろうか。
 

(2010年4月3日撮影)
広島城のユーカリノキ 
 近くにあるマルバヤナギは樹勢の衰えが心配であるが、このユーカリノキは全く心配が要りそうにない。

 
広島城のユーカリノキ広島城のユーカリノキ 
 葉の茂り方も密で鬱蒼としている。

 私が撮影していると、何だろうかと被爆樹木の標識を覗き込む外国人観光客が数組おられた。

 普通は気にしないものだろうなぁ。
 
  (2017年5月3日撮影) 
   
 何回か写しているが、根元をちゃんと撮影していないなと、撮り直しに訪れてみた。
 もじゃもじゃした葉っぱをくぐり、超広角レンズで撮影。(根元は踏まないように)
 こうしてみるとなかなかカッコイイ木である。
 
   
 葉っぱは良く茂っていて元気そうである。

 そう言えば、ユーカリの花ってどんな感じかな?調べて再訪しよう。
 
 
  (2017年11月3日撮影)
 
 
 子供を広島城へ連れてきたついでに被爆樹木の様子を撮影することにした。
 よく葉も茂っているし相変わらず元気そうである。最初に写したころに比べるとより樹勢を増している印象である。
 
 
 今回はお堀を走る遊覧船(上の左の写真右奥に見える)が定期就航を始めたというので乗ってみることにした。
 遊覧の最後の方に木の近くまで行くのだが、陸上から撮影できないアングルで撮影できた。この角度で見ると整った樹形の木だと思える。後ろの白いテントは菊花展用のもの。
 
 
  (2020年1月26日撮影)
 
   
 子供が広島城に行きたいというので、連れていくのに合わせて広島城にある被爆樹木も撮影することにした。

 先に進んでいく子供に置いて行かれながらも何枚か写真を写す。

 ユーカリという木が身近にないので本来の雰囲気や樹形が分からないのだが、周囲にどんどん広がる旺盛な樹勢を感じる。

 時折通り過ぎる観光客も「被爆樹木」の標識を目にして写真を撮っていた。全国的には認知度は低いだろうが、こうして少しずつ知られていくのだろうな。
 
  (2022年5月5日撮影)
 

 新緑の時期の様子を見ようとやって来たが、どうも外国出身の木なので、季節感が分からず、いつも同じような感じを受ける。

 広島城を訪れる観光客は意外と多く、このユーカリに気づいて写真を撮っていく人も多い。それだけ存在感のある木だということだろう。

(2024年3月31日撮影)
広島城のユーカリノキ広島城のユーカリノキ
広島城のユーカリノキ広島城のユーカリノキ広島城のユーカリノキ

 幹から新しい枝が出て葉っぱがついているのだが、すでに出ている長い葉っぱと違って丸いものである。
 出始めの葉っぱはこうなのか、大きな葉はヤナギのように反っている。
 なかなかこの木を上手く撮影できていないので、視点を変えて撮ってみた。一度で上手くいくことはないので何度も撮影を試みよう。
 広島城を訪れる観光客の目に止まりやすいので、被爆樹木としての認知度は高いと思われ、この日も多くの人が足を止めていた。

(2025年4月20日撮影)

 雨の中1年ぶりくらいに訪れた。
 今日の目的はそばにあるマルバヤナギの花なのだが、このユーカリの花はどうなのだろうかと確認も兼ねている。
 枯れた枝もあるが、よく葉っぱを付けた枝もあり、新しい葉っぱが出始めているところもある。
 丸い葉っぱもあるし、ユーカリというのは面白い木だな。
 

(2025年5月18日撮影)

 被爆樹木の花を撮影しようと動いているのだが、このユーカリの花に関しては情報が一切ない。
 調べると、ユーカリの品種はかなり多く、葉っぱの形からいくつか候補はあるのだが、決め手がない。
 春に咲くものもあるし、秋に咲くものもあるようで、どんな風に花がつくのかも分からない。
 分からないのなら自分で確認せねばと4月に訪れたばかりだが(咲いていなかったので)再訪する。
 果たして、今回も花が確認できなかった。
 新芽は出ているので、葉っぱの更新時期だと思うが、外国の木なので性質がよく分からない。
 花期が短い場合は、呉市民の私が確認するのはちょっと難易度が高い。毎週毎週来られるわけではないのだから。
 ユーカリの花の画像をネットで見ているが、なかなか魅力的である。実際に見てみたいな。
 何か情報をお持ちの方は教えてください。


(2025年6月8日撮影)

 花の時期に関する情報がないため、自分で記録を取ろうと訪問の頻度を増やすことにした。
 何の情報もなかった中、葉の付け根付近に蕾のようなふくらみを見つけ、思わず嬉しくなる。
 まだ小さく、開花にはもう少し時間がかかりそうである。半月後に再訪してみるのが良さそうだ。
 どのような花が咲くのか、今から楽しみである。
 できれば品種まで詳しく同定したいところだが、細かい判別には園芸の専門家の助けが必要かもしれない。
 

(2025年6月22日撮影)
広島城のユーカリ

 2週間前に蕾のようなものを見つけたので、そろそろ咲くかな?と思って再訪したのだが、前より膨らんでいるもののまだ咲いていない。
 まだ先なのかとガッカリしたが、観察していると、開いて、中から実のようなものが見えるものがポツポツとある。
 あれ?これって花はもう終わって実になりつつあるのだろうか。となると、花は4月なのか。
 ユーカリの花が咲いている画像を探してみると、枝から出てそれが分岐しているように見えるので、もう少し様子を見よう。
 

(2025年7月6日撮影)

 今年こそはユーカリの花を撮ろうと、2週間ごとに広島城を訪れている。
 前回は蕾が分岐し始めていたので、そろそろ咲くのではと期待していたが、今回もまだ開花には至らず。3つに分かれた蕾が少し増えていた程度だった。
 最初に包んでいた殻のような部分は乾燥して茶色くなっている。なかなか咲かないものだなぁ。
 この調子だと、次の2週間後でもまだ咲いていないかもしれない。

 それにしても、観光客の目に留まりやすい場所にあるのに、花の写真を撮っている人を見かけないのが不思議だ。
 検索しても情報が出てこないということは、限られた環境でアップされているのか、そもそも撮ってもSNSなどに投稿しないのか。あるいは、咲く年と咲かない年があるのかもしれない。いつ植えられたのかも分からず、謎のユーカリである。
 
広島城のユーカリ

 望遠レンズで上の方の枝を探ってみると、上部にも蕾がたくさんついている。
 開花の様子はどんな感じなのだろう。一斉に咲いたらきっと見事だろうな。順番に咲くのか、それとも一気に咲くのか…。

 ユーカリについて調べてみると、この木はどうやら「ユーカリ・グロブルス(亜種のビスコタータ)」ではないかと思われる。
 グロブルスは日本に最初に導入された品種で、昭和32年に林野庁が調査した際、20〜60年生の木のうち9割がこの種だったという。
 確率的にも高く、葉や花の形状も似ているので、おそらくこの種だろう。
 ところが、案内看板には英語で「MERIODORA」と書かれている。 この表記との違いも含めて、ますます謎が深まるユーカリである。
 

(2025年7月20日撮影)
広島城のユーカリ

 そろそろ咲いているかなと期待したが、今回もまだ咲いていなかった。なかなか咲かないな。
 蕾の蓋の部分が黄色くなってきているので、そろそろ蓋が外れて花が咲くのか。2週間後でもまだなのかな〜根気よく付き合うしかないだろう。
 前回より蕾が膨らんだものが増えた感じがする。木全体に蕾がついており、上の方にもついている。
 蕾の成熟度に差があるので、いっぺんに咲くというより、順番に長く咲くタイプの木だろうか。
 

(2025年8月3日撮影)
広島城のユーカリ

 今回も咲いていないだろうなと思っていたが、やはりまだ咲いていなかった。
 前回より蕾は膨らんでいて、花の蓋もごつごつしだしたので、もう少しだろうか。
 花は秋になるのかなあ〜木の上の方にも蕾はついていて、3つに分かれている。
 
広島城のユーカリ

 今回は久し振りに赤外線写真を撮ってみる。
 朝早いので人がまばらで撮影はしやすいが、ユーカリの前ではどうしても立ち止まるので、残像のように写る。まあ、それはそれでいいか。
 朝とはいえ真夏なら赤外線はたっぷりあり、30秒で十分のよう。10秒くらいでも撮れるのだが、後処理で色の分解ができない場合がある。
 赤外線写真はもっと経験を積まないと思うようには撮れない。
 

(2025年8月15日撮影)
ユーカリ

 蕾を見つけてから2週間毎にしつこく通い続けているのだが、なかなか咲かないので今回もだろうと思っており、もう、咲いていなくても何も思わなくなりつつある。蓋の部分が茶色くなっているが、なかなか咲かないところを見ると、この分だと秋になりそうかな。
 

(2025年8月31日撮影)

 咲いていないと予想した通り咲いておらず、前回と変化はなかったが、今年は今までで一番暑い夏だったせいか、葉っぱに傷みが多く見られた。
 ただ、しっかりとした葉っぱも多いし、まだ心配しなくても良いか。
 被爆樹木2世を残すべく、接ぎ木などを試しているそうだが、うまくいかないようである。被爆の影響かと思ったのだが、園芸関係のサイトを見ていると、ユーカリの接ぎ木は難しいそうで、それはユーカリ本来の性質のようである。種からは育てられるようなので、これだけ花が咲けば種もたくさん採れるだろう。しかし、いつ咲くのやら。これはもしかして咲かない?



 <アクセス>

 広島城を目指してもらえばよい。 南手から入るとすぐに出会える。
 広島城の駐車場は観光バス用しかなく、普通車は広島城南側の道路向かいにある市営中央駐車場(地下)が一番近い。
 

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