TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

青野山 01/11/17
島根県鹿足郡津和野町

青野山 
 ブナの黄葉は終わり、渓谷の紅葉も終わりつつあるこの時期、どこに行くか迷うところだが、母がかねがね津和野に行きたいといっていたので津和野の青野山に登ることにする。
 
 広島ICから高速に上がり六日市ICで下りて国道187を津和野方面に向かう。柿木村に入り県道3号に左折する道を曲がるが、トイレ休憩の為、曲がらず少し直進し道の駅かきのきむらに寄る。県道3号を津和野に向かって走り、鹿野への分岐を見送って次は県道226号を走る、橋の下をくぐる大きなカーブを通過し津和野の表示に従って走る。
 谷間の道なので辺りの紅葉も良く朝の斜光を受けてきれいである。
 坂道を上り切ってトンネルをくぐり、下り始めて少しするとお椀を伏せたような特徴的な山が見えてくる。これが津和野のシンボル的な山である青野山の姿。トロイデ型の火山だそうだ。
 T字路に突き当たったら左折し、いくらも進まない内に駐車スペースが現れ、右手の山側に青野山登山口の標識がある。両脇に駐車スペースがあるので駐車場の心配はないだろう。

ツルリンドウの実 
 入口には頂上まであと1400mとある。津和野小学校の生徒によるもののようだ。この標識は100m毎に現れるので助かる。
 
 最初は緩やかな傾斜の道で、あと1300、1200mの標識が意外な早さで現れるので結構早く登れるかと甘い考えを抱いていたが、この青野山は外観の通り急な山である。急な階段が延々と続き結構ハード。時折階段が切れているのがうれしい。
 
 紅葉はやはり終わりかけのようで痛んだ葉っぱが多いが、真っ赤なもみじがありその存在感を示している。
 
 実の類は見分けるのが難しいのでこれだと断定できるものがないが、ツルリンドウ(左の写真)、ヤブコウジなどの赤い実がよく見られた。また、ところどころムラサキシキブの紫の実もある。
キバナアキギリ 
 花は黄色いキク、アキノキリンソウ位しかなかったが、時季外れのキバナアキギリが2株だけだが咲いていたのに驚かされた。他にはフユイチゴがたくさん実っており、ひとつだけ頂いた。甘酸っぱくておいしい。
黄色いもみじ 
 あと500mのところでベンチが置いてあり、そこから形の良い十種ヶ峰が見えたが、天候は曇りなので展望は今ひとつ。
 
 青野山中腹当たりの紅葉はまだ健在のようで、落ち葉は多いがなかなかきれいだ。
 
 時折現れる黄色い葉っぱのもみじが発色も良く勢いがある。
 
 頂上まで急登が続く山で、階段がないと危ないくらい。頂上近くになると落ち葉の絨毯で階段が埋もれて滑りやすく、下りるときに苦労した。
 
 あと100mで傾斜が緩くなり、まもなく青野山山頂に到着する。山頂部は広く、それこそ学校の遠足で来ても大丈夫だろう。
 
赤い実 
 展望は安蔵寺山や寂地山方面が見えるが、木々に囲まれているので360°とはいかない。
 
 天気が悪いので肌寒く、日が差すと暖かくなる。寒い季節の登山は日光の有り難さを痛感することが多い。
 
 青野河原方面に数10m歩くと常緑樹に囲まれた山王権現の祠がある。こちら側の林はほとんど丸裸になっているが、葉っぱの残っている木々に時折差す日光が当たりきらきら輝く。
 
 
 ※別に私は信仰心に厚くはないが、登頂プレートが祠を守る木に結わえてあったのには感心できない。これは登山者のマナーとしてやめた方が良い。
 
紅葉 
 登りは1時間半、下りは1時間かかったが、私はゆっくり目のペースで写真を撮りながら登るのでこんなもんだが、足に自信がある人は1時間程度で登れるだろう。
 
 
 
 紅葉の最盛期のすばらしさを予想するとなかなか良さそうな山に思えた。時期的には2週間前くらいがベストだろうか。津和野の町から見上げると堂々として存在感がある(冒頭の写真)。
 
 津和野の町の紅葉も良かったので別ページにて掲載します。
 

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