TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

吾妻山
広島県比婆郡比和町

 
 本格的な登山まではしたくないが、気楽に山登りを楽しみたいという方にお勧めなのが吾妻山である。
 島根県との県境に位置し、1239Mという標高にもかかわらず、登山口となる国民休暇村が標高1,000m付近とかなり高い位置にあるため、山頂まで最短40分という気軽さであり、また、植生が豊かで春から秋にかけて様々な種類の花々を見ることもできる。
 
 咲いている花とその時期についてはこちらを参考にしてください。
 
<コース概略>
吾妻山MAP 
←吾妻山MAP
 
<池の原コース>

 登山道として一番利用されているコース。
 休暇村の建物北の草原(池の原)を抜けて尾根に取り付き山頂に至る最短ルートで、一般的には40分ほどで登れる。休暇村で登山道を訊くとこのコースを教えられる。草原ではマツムシソウやウメバチソウのお花畑、湿原にはハンカイソウ、バイケイソウ、キセルアザミ、タムラソウなどが咲く。

 長所としては、@40分という登頂の早さ、A高原の気分を味わいながら登れる爽快感、B常に山頂が(雲がなければ)見えるので気分的に楽、C草地に咲く花(マツムシソウ、イブキトラノオなどいろいろ)が多いといったところ。

 短所としては、@日陰がないので(風がよく吹くけれど)暑い、A段差の高い階段が続き疲れるといったところ。
 
<南の原経由コース>

 森林浴と展望を楽しみたいのならこのコース。
 キャンプ場のそばから山道に入り、ブナやトチ、サワグルミなどの豊な森の中を進み、南の原に向けて緩やかな平行道を30分ほど進む。そこから北(進行方向から見て左)に折れ尾根に乗り、展望を楽しみながら40分ほどで山頂に至る。(登頂時間70〜80分)
 取り付きが説明しにくいから休暇村でも教えないのだろうが、国民休暇村の建物の入り口を正面に見て右手に進み、バンガローが並ぶ中を通り抜け、舗装路につくとそれを右にとる。少し行くとキャンプ場が見え、吾妻山の標識に従って左手の山道に入る。後は道なりに進めばよい。

 長所としては、@森の花、草原の花の両方とも見ることが出来る、A最初の30分は平行道なので足慣らししてから登れる、B尾根道は展望が良いので高山の雰囲気を味わえるといったところ。

 短所としては、尾根の肩まで傾斜がきついといったところ。
 
 
<大膳原分岐経由コース>

 吾妻山の自然を味わうには個人的には一番お勧めのコース。
 30分ほどで森を抜け、南の原から先しばらくの間は展望が開け、南に福田頭、西に猿政山などが見える。日当たりの良い平行道で、イヨフウロウが多いのが特徴。再び森の中を進み大膳原分岐まで約30分の緩やかなアップダウンを繰り返す。標識に従い左折ししばらく森の中を歩き、やがて山腹を登る道になり、大膳原分岐から30分ほどで山頂に至る。日陰はなくなるが、比婆山方面の展望がよく、風もよく吹くので気持ちが良い。アカモノ、イヨフウロウ、オオバギボウシ、ユウスゲ、ヒヨドリバナ、チダケサシなど多くの花を見られる。(登頂時間90分)

 長所としては、@森の花、草原の花の両方とも見ることが出来る、A森の中を1時間ほど緩やかに歩くので足慣らしが十分できる、B早朝霧が出ると幻想的な雰囲気になる、C山腹を登る道は花が多いといったところ。

 短所としては、少し距離が長くなるといったところ。
 

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