<参考タイム>
下山口
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(10分)
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昇龍の滝
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(35分)
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1,066m付近
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(30分)
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兎舞台頭
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(25分)
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山頂
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(20分)
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兎舞台頭
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(45分)
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下山口
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TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 |
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福田頭 (比和毛無山) |
04/6/5 |
広島県比婆郡比和町 |
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池の段や吾妻山に登るとすぐ南方に形の良い山が見える。これが比和毛無山こと福田頭である。
地図を見ると西城町尺田からの道もあるようだが、主な登山口は比和町福田地区なので、福田の頭という名称が山名としてしっくりくる。
平成7年に地元の方が登山道を整備されたと聞いており、いずれ登ろうと思いながらそのままになっていたので、今回登ることにした。
ルートとしては南の福田上から大波(おおはの)峠を経由して山頂へ至り、北の兎舞台頭を経由して下るのが一般的だが、最近仕事の疲れが溜まって気分的にしんどいので、最短ルートである北の下山口からのピストンとした。 |
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庄原から国道432号を北上、比和町に入り「かさべるで」の案内に従って右折。道なりに進むと前方に長い稜線を持つ福田頭が見えてくる。山頂、大波峠、兎舞台頭など、登山ルートはどこを通っているか頭の中でイメージしておく。やがて「かさべるで」の案内が出るので左折して大規模林道(緑資源幹線林道に名称変更)に入り、再びの案内に従って「かさべるで」に寄ってトイレを貸してもらう。
元の道に帰り、今日の登山口である下山口(笑)に向けて北上する。すぐに福田上の集会所があり、登山道の案内と駐車スペースがある。すでに1台停まっていた。4qほど北上し、カーブの所に登山ルートを書いた看板のある広い場所があり、ここが下山口である。先客は車1台。縦走する場合は車2台を用意すると長い林道を歩かずに済むので、さっき福田上集会所に車を置いていた方の連れか?。
(このページの一番下にMAPがありますのでご参照ください)
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先週から地形図とコンパスを用意して現在地を確認しながら歩いているので、早速地図を見てコースを確認。
コース概略としては、東へ谷をある程度詰めてからすぐ北の尾根に登り、尾根上を歩き、主稜線の兎舞台頭に乗って南下して山頂を目指す。
草がかぶった細い道を進み、沢に沿って緩やかに登る。
沢を何回か渡るので、石で足を滑らせないように注意。木々の緑は新緑から深緑へと変化しており、鬱蒼とした深山の雰囲気を漂わす谷を進む。
水を飲んでいたのか、無数の蝶々(蛾?)が侵入者に気づいて飛び回る。
やがて前方に4本に分かれて直立してそびえるサワグルミの大木が現れ(左の写真)、ここを左折して尾根に乗る道になる。 |
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昇竜の滝はこのサワグルミから上流に20mほど行ったところにあり、まずまずの滝である(左の写真)。ただ、道があまり良くないので注意して行こう。
花が少ない時期なのでコアジサイなどはつぼみのままだが、一部咲いているものがあったので撮影。
尾根に乗ると東に方向を変える。
尾根の北側は植林で、作業中なのかチェーンソーの音が聞こえる。
緩やかに高度を上げるとやがて傾斜がきつくなり、尾根をジグザグに登る道となる。ブナの大木も少しずつ現れる。やはり花はなく、つぼみの状態のコアジサイとトチバニンジンが見られるくらい。 |
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標高1000m付近で幹周り3mを越す枝の張り出しもよく、力強いブナの巨木に出会う(冒頭の写真)。このブナが一番大きかったが、この付近にはブナの大木が多い。兎舞台頭まではブナの大木がよく見られるので、この付近は伐採を免れたのだろと思う。
このブナを過ぎ、標準点1,066m付近の緩やかなところに着くと吾妻山と池の段が見える。最初、池の段を竜王山と勘違いしたが、歩くにつれ山腹にスキー場が見えたので池の段と確定。吾妻山はとんがった三角形に見えたので立烏帽子かと思えたが、池の段の左であるので間違いない。いつもなだらかな方向からしか見ないので、こんなきれいな三角形の山容だと思わなかった。樹間からなので写真を撮ってもよく分からないだろう。
標準点1,066m付近の緩やかな場所を過ぎると徐々に傾斜が増してくる。この辺はブナが多く雰囲気がよい。ゆっくりと登っていると後ろから3人組に追い越され、しばらくすると引き返してきた。「異常なし」との声が聞こえたので見回りに登ったのだろうか。
傾斜がきついのでゆっくり登っていると、足下に小さなタニギキョウが咲いているのに気づいた。小さすぎて見落としがちだが、キリッとしたきれいな花である。
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急登が終われば兎舞台頭まではもう少し。登り始めてから75分で兎舞台頭に到着。
それにしても兎舞台頭とはユニークであまり見られない名前である。この周辺は地形図を見ても分かるが、遠くから見るとちょうど舞台のようになだらかになっている。何か神話との関わりでもあるのだろうか。 |
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ここで小休止し、山頂に向けて南下する。兎舞台頭で標高1200mくらい。福田頭の山頂が標高1253mなので緩やかなアップダウンの道であると分かる。
兎舞台頭から10分で東南方向の展望が良い小さなピークに出る。木に兎舞台頭と木札がかけられているが間違いである。ここも尾根が張り出す地点であるが、一本南の尾根である。山中の指導標は基本的には間違っていないが、たまに誤りがある場合があるのですべてを鵜呑みにしないことを頭に入れておこう。
兎舞台頭から30分弱で福田頭山頂に到達。
展望が得られるよう東西がある程度開けており、西から北にかけて三瓶山、大万木山、猿政山、吾妻山、東から北にかけては多飯が辻山、猫山、道後山、岩樋山、遠くに伯耆大山、手前に竜王山が見える。船通山は竜王山の陰になっているのか見えない。南方も見えるのだが、狭い範囲の地図しかなく、どれがどの山かよく分からない。
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日当たりが良いためか、タニウツギが多く咲いており、ヤマツツジはつぼみでこれから。
ふと近くの木を見るとナナカマドの花が咲いている(左の写真)。特別きれいな花ではないが、初めて実物を見たので嬉しかった。紅葉の時分には葉っぱが鮮やかに紅葉していることだろう。 |
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日差しを避けてミズナラの木陰で昼食。同じコースで登った人には出会わなかったが、山頂では、南から正規ルート(?)を登られてきた方が数組おられた。アプローチが長い山であるが、結構人気はあるようだ。
すぐ北の池の段からの展望はすばらしいが、ここの展望もなかなか良い。
下山は来た道を引き返す。山頂以外はずっと日陰なので真夏でも歩くことが出来るだろう。
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←道端に咲いていたナルコユリをシルエット的に撮ってみました。 |
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兎舞台頭からは下りの急斜面となるが、あまり道が掘れていないので、急な割には下りやすい。登山者が増えると徐々に道が固まって滑りやすくなるだろう。
深緑を迎えたブナの森の中を軽快に下る。
地図と周囲の地形を見ながら現在地点を確認しているので、後どれくらいで到着するか分かる為、通常より早く下ることが出来た。
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登りはじめの所は、出発時は草をかぶった細い道だったが、ちょうど地元の方が草刈りをされて広くなっていたので、「ご苦労様」と声を掛ける。こうした方々のご厚意があるからこそ快適な山登りが出来るのである。感謝!
毛無山の名前があるところから見て、この山もたたら製鉄により大規模に伐採された山と思われるが、今は緑深いブナ林を残す自然豊かな山である。次回は横着せずに南から登ることにしよう。 |
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←福田頭登山マップ
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