<参考タイム>
下山口
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(10分)
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昇龍の滝
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(40分)
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1,066m付近
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(50分)
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兎舞台頭
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(25分)
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山頂
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(20分)
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兎舞台頭
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(55分)
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下山口
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TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 |
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福田頭(比和毛無山) 2 |
04/10/23 |
広島県比婆郡比和町 |
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この時期、山の紅葉が一番良い季節であるが、今年は度重なる台風の上陸の影響で例年のような鮮やかさは期待できないので、どこに行こうかと悩んだ。
以前より紅葉のときに福田頭に登りたいと思っていたので、今回は下山口からの最短コースではなく、福田上からの順路(笑)にしたがって登ることにした。 |
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アクセスは前回の記事を参照ください。
さて、山に行くときは、各地にある青空市、産直市などで野菜を買っているので、今回もいつも寄っている豊栄町の四季彩館で野菜を買うことにしていた。しかし、行ってみると今まで見たことがないくらいの車の量!ここは安くて、それなりに品揃えが良いので普通でも人は多めなのだが、駐車場に入れないのは今日がはじめてだった。仕方なく路上駐車する。
必要なものを買い物カゴに入れてレジに並ぶと長〜い行列...。みんなたくさん買うのでレジがなかなか掃けず、30分以上待たされた。台風被害で野菜が高騰しているので、いつも来ない人たちが群れをなしてやって来ているわけである。
驚いたことに、カゴに入れていたキャベツがひとついつの間にかなくなっていた。お金を払っていないから泥棒だとはいえないが、ここまでやりますかねぇ?野菜を積んだ軽トラが入る度に、奪うように商品を取って行く様を半ば呆れ顔で見ていました。
...と言う訳で、この混雑ですっかり時間と気力を失ってしまい、登り3時間の順路(笑)を登る気力が失せてしまい、また下山口からの最短ルートで登ることにしました。「えっ!この程度で?」と思われる方...もっともですが、本当に疲れました、あの執念に似た感情が漂う混雑の中は...m(_ _)m
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気を取り直し、下山口より歩き始める。
やはり台風の影響なのか、登山道は土砂や折れた枝などで荒れていた。今日は水量が多いようで、川の水が登山道に流れ込んでいた。
10分ほどでサワグルミの大木のところに来て(左の写真)、そのまま直進して昇竜の滝まで入る。やはり増水しているようで、人の踏み跡が水の道に変わっていたので注意して進む。 |
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前回訪れたとき、昇竜の滝はちょっと水量が少なめの滝だという印象があったが、今日は流れにボリュームがあって見応えがある(左の写真)。
再びサワグルミのところに戻り、右折して尾根に取り付く道を登る。紅葉は思ったより良いようで、これからといった印象だ。この辺は大きなダメージは受けていないようだ。登山道に小枝が落ちているので、脇に避けながら登ってゆく。
尾根に乗り、東の方向を変える辺りは紅葉がきれいだった(冒頭の写真。何の木か言えないところで勉強不足を露呈していますね)。 |
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登るにしたがい、登山道に横たわる小枝大枝が増えてくる。これも台風の影響だろうなと思いながら脇にどかせていく。
枝を取り除きながらなのでペースが上がらないが、ユキザサのかわいらしい赤い実をたくさん見つけながらゆっくりと登ってゆく。多くのユキザサを見ることが出来たので、花の時期に登ると良さそうだ。 |
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ブナは大丈夫かなぁと思いながら登り、このルートで最大のブナの巨木のとところに着く。幸いこの巨木は大丈夫のようだ(左の写真)。
ただ、あの輝くようなブナの葉の黄葉はなく、上方は風に葉っぱを梳られたような空間が空いている。どうもというかやっぱり黄葉は期待できそうにない。
急登を終え、北の展望が出来る位置になると信じられない光景を目にする。ブナの大木が幾本も根元から登山道に倒れこんでトンネルを作っているのである。
ここは北から直接風が当たるという地理的条件からこれだけ被害を出しているのだろう。谷の下の方にある巨木も倒れたものが多く、主幹が無事なものも、大枝を落としたりしている。風の力はかなりのものなのだろう。 |
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ブナの大木の倒壊は残念だが、これも自然のサイクルのうちの一過程となるのだろう。
広くなった樹間からは、富士山のように端正な姿を見せる吾妻山が展望できた(左の写真)。 |
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大木の倒壊を見ながら、また、倒木を乗り越え、潜りながら進み、緩やかな道から再び急坂が始まる。急坂に入っても倒木があるので、登るのに思ったより時間がかかる。どうも大木とは言えないブナは倒壊しているものはあまりない様で、大きなものがダメージを負っているように見える。
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これは何かと思ったら、ヤドリギが落ちており、実がついていた(左の写真)。
ヤドリギは通常高い所にあるので身近に見ることが出来ないが、これは台風のお陰である。 |
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倒木のお陰で前回のタイムと比べてかなり遅いペースで登らざるを得ず、既に山頂に着いていてよい時間にようやく兎舞台頭に到着する。周りに木々は既に落葉しているが、その分見晴らしが良くなって、東側の展望が得られるようになる。 |
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また、カエデの類が多く(今年は発色は良くないが)、灰色の世界で鮮やかな紅葉を目にすることが出来る(左の写真)。 |
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頂上に近づくと多くの人の話し声が聞こえ、着いてみると思ったとおり大勢の人が登って来ていた。福田頭の山頂はそれほど広くはないので、人が多いのは遠慮したいのだが、みんな登りたい良い山であるのでそれは仕方ない。ちょっと空いた隙に記念撮影をさっさと済ませ、空いたところで昼食。今日は空気が澄んで展望がよく、伯耆大山まで見える。また、足元にはスミレがひっそりと咲いていた。
下山は下の道を帰るが、前方でチェンソーの音が聞こえる。登山者が歩きやすいように、ブナの倒木などを切っておられた。途中で追い越したのでその先は倒木に苦労したが、それまでは楽に歩くことが出来た。こうして山の整備をしてくれる方に感謝である。
残念ながら、台風の影響で多くのブナの大木が倒れ、紅葉がどうのこうのと言っているような状況ではなかった。 ここ数年、本当に美しい紅葉を見る機会が少なくなったのは、地球規模の環境異変のせいなのだろうか。ただ、それでも美しい姿を見せてくれる自然に感謝し、それを守っていこうという意識は大切である。 |
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