<参考タイム>

ふるさと館


(10分)

砂防ダム

(25分)

鞍部

(30分)

山頂

(25分)

TV塔前

(40分)

ふるさと館
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

日浦山 04/1/12
広島県安芸郡海田町

海田観音免のクスノキ 
 今回は2004年の初登りとなる訳だが、巨木も一緒に見ようということで、海田町の日浦山に登ることにする。

 麓には県下6位の観音免の大クスノキがあるのでいずれ訪れてみたいと思っていた。日浦山を育てる会などがあり、地元のシンボル的な山となっているようである。

 コースとしては主にA・B・C・Dの4つで、A・BコースはJR海田市駅から、C・Dコースはクスノキのある観音免公園・ふるさと館(すぐ隣)からとなっている。
 今回は駐車場の関係でふるさと館からDコースで登り、Cコースで下ることにする。


 呉方面からは国道31号線を海田町に向けて進み、海田町に入って国道2号の案内が出るのでそれに従って右折。2qくらい走ったら「畝橋」の信号で左折し、瀬野川を渡り、すぐを右折して200mくらいでふるさと館の案内が出るので左折。狭い道を少し進むとふるさと館に着く。
 ふるさと館の人に訪ねたら、山に登る人は奥の舗装していないところに駐車してくださいとのことだった。トイレはふるさと館と観音免公園の両方にあり、後者は外にあるのでふるさと館が閉館の時にも利用できる。ふるさと館では登山コースや海田町の名所を紹介したパンフがあるので貰っておこう。
 

日浦山マップ 
 <日浦山登山MAP>

 赤い線が登山道で、赤字のアルファベットがコース名です。A,B両コースは歩いていませんので、地形図の破線に従いました。この時は地図を持って歩いていないので、記憶を元に登山道を引いています。

 等高線は50m間隔です。登山口となるふるさと館は標高20m付近です。
 
 まずは観音免のクスノキを見に行く。と言っても、駐車場所からすぐ見えるのだが...。
 ふるさと館の裏に大きく枝を張った森のようなクスノキの巨樹である(冒頭の写真)。幹周りでいえば県下6位ということになるが、枝の張り出し具合はトップクラスではないかと思うほど樹勢旺盛である。

 次に日浦山に向けて登りはじめる。
 ふるさと館に向かって左の道を上がればDコースの案内がある。Cコースは川に沿って少し登り竹林の中に入っゆく。こちらには案内がない。
 Dコースの案内にしたがい小さな橋を渡りその先を右折し、民家横の狭いコンクリートの道を登って行く。畑仕事の地元の方に挨拶をしながら登り、やがて砂防ダムに着くとだんだん山道らしくなる。
 Dコースは谷を通って鞍部に乗るコースであり、最初のうちは谷の底を歩くことになる。冬のためでもあるが水の流れはあまり無く、水場には新幹線のトンネルを通した関係で水の出が悪くなった旨掲示してあった。
 
ヤブツバキ 
 しだいに谷から離れてだんだんと高度を上げる。ヤブツバキの落花などが見られる以外に花は無く、サルトリイバラ、ヤブコウジなどの赤い実や、何の実か不明だが青や黒い実が見られるだけである。

 振り返ると多少の展望はある。

 階段の混じる上りであるが、特別急登というわけでもなく、比較的歩きやすい道だと思う。
 
 歩き始めてから30分ほどで鞍部に到着する。右がCコース、左が山頂である。
 山頂へは小さなピークを1つ越えるが、マサ土で滑りやすいのと急登気味なのでゆっくり目で登ろう。
 小ピークを登り切るとベンチがあるので小休止。尾根道なので両側の展望が得られる。葉っぱが茂る季節はちょっと見えにくいかもしれない。少し下ったら最後の登りとなる。徐々に大きな岩が現れ、時折展望台となってくれる。瀬野川に国道2号線、新幹線の線路など下界の景色を楽しみながら登り、鞍部から30分ほどで山頂に到着。
 
山頂からの展望 
 山頂は細長くそこそこ広い。
 展望は大変よく、洞所山、原山、金ヶ燈籠山、絵下山、広島湾、宮島、広島市中心部、大峯山など広い範囲が展望できる。
 町に近い山であるので登ってこられる方も多い。ここで昼食とする。

 標高が低いのと都市部に近いので、街の音がよく聞こえるのが難点ではあるが、大きく広がった展望を眺めていると、そういったことは気にならなくなる。
 
 下山はCコースで下ることにする。
 マサ土があるところは下るときに滑りやすいので注意。20分も歩けば鞍部に戻る。谷には下らず直進して5分ほど急坂を登り、TV塔の手前で右に折れる道があるのでそこを下る。TV塔のところから下る道もあるようだが、方向が違うので今日は行かない。
 ヤブツバキの多い雑木林で、今日は花は少ないものの、もう少し時期が遅ければもっと咲いているであろう。
 
紅葉した葉っぱ 
 ヤブツバキのトンネルをくぐると山頂方面の展望が得られるので、気分的に楽な下山道となる。階段の段差も適度で歩きやすい。
 2カ所ほどベンチも置いてあるが、下りの時は使わなくても良いだろう。

 山頂から鞍部への連なりと、山頂部の岩肌を見ていると、たいした距離ではないが、あそこを歩いてきたのだという実感があっておもしろい。
 
 尾根の先端近くに到着し、ここから一気に階段を下って行く。段差もあり、登るときは結構しんどそうである。
 街が見えているので高度が実感され、後もう少しだと分かるのでそうつらくは感じない。どんどん下ってゆくと、アベマキの木が現れるようになり、すぐに竹林となってゆく。この竹林を抜けるとDコースの出発点と合流する。再びクスノキが出迎えてくれる。

 観音免のクスノキが目当てだったが、山登りとしてもなかなかおもしろかった。やはり景色のよい山というのは歩いていてもおもしろい。1時間程度で山頂に到達できるので気軽に楽しめそうだ。
 また、ゲンカイツツジが咲く山としても知られているので、その頃(4月頃かな?)に登るのも良いかもしれない。
 
 

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