<参考タイム>

桂浜

(60分)

鞍部

(10分)

山頂

(10分)

中腹の
展望台

(60分)

桂浜
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

倉橋島火山’11 2011/1/9
広島県呉市倉橋町

火山山頂から桂浜方面を見下ろす 
 この山は宇和木峠からの楽ちんコースを紹介しているが、やはり王道の桂浜からのコースを紹介しておかなくてはならないだろうと、久し振りに桂浜から登ってみた。

 実は去年も同じコースで登ったのだが、生憎の天気で展望が得られないので途中で引き返したのだ(ここは展望の良さが売りなので、景色が見えないと登る気が。。。)。

 また、桂浜にある県内最大級のクロマツが枯れたという新聞記事を読んでいたので、その確認もしたいと思っていたのだ。

 呉市中心部から国道487号線を音戸町に向けて南下し、音戸大橋を渡る。音戸大橋を下りたら県道35号線に左折し、早瀬の瀬戸を過ぎ、国道487号線との分岐で県道35号線に右折し、倉橋町に向けて走る。峠を越して海岸近くに下りて左折。やがて桂浜温泉の案内が出るのでそこに入ると駐車場がある。
 
倉橋島火山map 
<倉橋山火山MAP>

以前のレポートで使った地図を流用していますので、今回歩いたコースと違います。

今回のコースは、

 桂浜温泉から登り、後火山との鞍部に出て山頂に登り、後火山中腹の展望台まで行って引き返し、桂浜温泉に下っています。
セイタカアワダチソウ 
 桂浜温泉に着いてみると、ランニングウェアを着た子供達がわんさか居るのでびっくりしたのだが、駅伝大会が開かれるのだそうだ。

 ここの駐車場は広いから安心していたのだが、駅伝関係の車が多くて停めるところが無くて困ったものの、中継地点に子供達を送る車?が出ていくと停められた。

 県道ののり面が登山口になるのだが、体育館の裏から登る近道があるのでそこを通ったが、ひっつきもっつきが群生していて失敗^^

 ただ、セイタカアワダチソウの綿毛(左の写真)が可愛かったので良しとする(笑)

 すぐに尾根道に取り付き、登山道に合流する。
アベマキの大木 
 アベマキが多く、落ちた葉っぱが登山道を埋め尽くし、ちょっと滑りやすくなっている。

 アベマキの他にはクロマツが多いが、伐採されたものが多い。マツクイムシ被害だろうか?

 一方、幼木〜若木は元気そうなので、大きく育って欲しい。
アキノキリンソウ 
 ←時期外れのアキノキリンソウ

  花はあまり無い時期なのだが、アキノキリンソウが寒そうに一輪咲いていた。

 ↓ヒサカキかな?花は咲いていないが蕾を持っていた。 ヒサカキ
風化した岩展望

 ところどころにあるお地蔵さんを見ながら登り、ところどころにあるベンチで軽く休憩をとりながらのんびりと登ってゆく。

 風は冷たく上着は必要なのだが、坂道を登れば身体が熱くなり、汗をかいてしまうので、途中から上着をリュックにしまって登る。少し肌寒いが、汗をかくと風邪を引くので仕方あるまい。冬の登山はこまめに脱ぎ着して体温調整した方が良い。

 ところどころ開けたところがあるので、時々振り返って展望を楽しむ(上の右側の写真)。

 今日は曇り空なので遠くの展望は得られず暗い感じだが、手前の方はよく見えるので、十分に展望を楽しめる。
 
山桜 
 七十番のお地蔵様を過ぎて少し登ると左(西)に向かうトラバース道がある。石仏八十八箇所めぐりをする場合はここを左にゆく。

 私は山頂を目指すので右(というか道なり)に進む。

 やがて東に向かってトラバースする道となり、木々が切り開かれて桜の植樹などがしてあり、少し公園風にしてある。

 あまり公園風にしない方がいいと思うのだが。。。せめて、ソメイヨシノではなくてこの地にあったヤマザクラを殖やして植樹するとかした方が。。。ナンテンなどもあったが、庭ではないので、この地の自然のものを使う方が環境学習になって良いと思うのだが。。。事情を知らない余所者は余計なことは言わない方がいいかな?

 以前、細見谷林道の意見聴取会で行政の方が仰った「自然は作れる。」という言葉がずっと頭に残っている。あの方の言う「自然」て何なのだろうか。。。

 ←葉っぱが無いので確認できないが、ソメイヨシノの樹形ではないので、ヤマザクラだろう。
 なかなか立派でカッコ良かった。巨木ではないが、花が咲いたら豪華そうだ(^−^)
鞍部から桂浜方面を見る 
 やがて火山と後火山との鞍部に到着。

 ここまで車で登れるようになっているので、歩いて登った人間としては興醒めなのだが(笑)、手軽に展望の良い山頂に立てるのは、山登りを普段しない人達から見れば魅力的だろう。

 木々の間から光る海が展望できるが(左の写真)、展望を楽しむなら上に登った方が良い。

 日が差してきて少し天気が回復したようだ。
北側の展望北側の展望

 ここから火山までは近いが、階段の続く急斜面である。北側の展望が開け、巨大な岩とかあって(上の写真)景色が変わるので、少し寄り道しながら登ると火山の山頂である。
 
後火山方面北側の早瀬の瀬戸方面
 
 山頂の岩には登れるように階段があり、そこに登って岩の上に立てば360°の展望が得られる。天気が良くなったので四国?や周防大島などがシルエットで分かる。北側は西中国山地までは見えない。

 冒頭の写真が南の桂浜方面。上の写真左側が後火山方面。上の写真右側が北の早瀬大橋、広島市方面である。
 
南側を見下ろす 
 ここは寒いし他の登山者の邪魔になるので、少し下って展望の良いところでお弁当にする(左の写真)。

 下からは駅伝のアナウンスが聞こえてくるので、双眼鏡で覗くと、道路を走る選手が蟻のように見えた。

 風に吹かれると寒いが、ぽかぽか陽気で気持ちが良い。
桂浜方面鹿島

 ↑お弁当を食べたら再び山頂の岩の上に立ち撮影。上の写真右側は鹿島である。ゴミみたいに写っているのは自衛隊?の飛行機。

 今日は数組の登山者とすれ違うくらいでのんびりとしたもの。行程も短いので気分的に楽である。
 
後火山の展望台付近から 
 楽すぎるので^^後火山の中腹にある展望台まで行ってみる。

 鞍部まで戻って展望台のあるところまで登り返すが、シャッターが降りていてテラスに出られないようになっている。

 しかし、近くの岩がテラスのようになっているので、こちらから展望を楽しめる(左の写真)。

 このまま後火山まで登っても良いが、体が楽ちんモードになっているので(笑)ここで引き返す。
巨木 
 下りる途中で見つけた、這うように周囲に幹を広げている巨木。

 う〜ん、何の木かな?葉っぱも無いし、落ち葉はたくさんあるので、この木の葉っぱがどれか分からないし。。。
ヤシャブシ 
 ←ヤシャブシと↓サルトリイバラ

 良い写真になっていないな〜証拠写真的に撮ってみた^^
 サルトリイバラ
下り道 
 だいぶ下まで降りてきた。光が回ってきて、のどかな冬日和^^

 冬の山登りはこういう雰囲気が好きである。
 アベマキの道

 登りは約1時間10分で、下りは約1時間。

 手軽に登れて展望がよい、ファミリー層にもちょうど良い山である。

 きちんと歩きたい方は西側の山も含めて回る八十八箇所めぐりも出来るようだ。

 山から降りた頃はすでに駅伝大会は終わっていたのだが、次は成人式が開かれるようで、晴れ着姿の若者がやって来ていた。
 麓ではたくさんの人だったが、山の上はのんびりとしていて、のんびりと歩いた一日だった。
 

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