<参考タイム>

登山口


(20分)

三叉路

(3分)

三瓶展望地

(30分)

山頂

(25分)

三叉路

(15分)

登山口
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

犬伏山 04/7/11
広島県安芸高田市美土里町生田

犬伏山登山道 
 山のガイドブックを見ていると美土里町に登れる山が紹介されていた。それが犬伏山で、この地域は山登りの対象とされている山が少ないのでそのうちに登ろうと思っていたのだが、この山には湿原もあるということなので、湿原の花が咲く頃を予想してこの時期に登ることにした。

 また、安芸高田市指定のアセビの巨木群もあるのでこれも目的とする。

 
 中国自動車道高田ICを下りて左折し、2kmほど行って突き当たったら右折して県道6号に乗る。ひたすら県道6号を進み、国道433号への分岐を過ぎて少し進むと、カーブの所に犬伏山周辺の案内を書いた大きな看板があるのでそこで右折しすぐを左折して細い道に入る。
 道なりに進み(細い道に入ってまもなく出店権現のウラジロガシの案内有り)、二股になったところでまた看板があるのでここを左折。まもなく登山口の表示があり、駐車場とトイレがあり、道は二手に分かれる。
 今日はずるをして大澤田湿原まで車で上がるので左手に入る。ここからはダート道なのでちょっと不安だが、えぐれた所などを補修している跡もあるので普通車で登っても大丈夫のようだ。でも道は狭くてガタガタするので不安な方は歩いて登った方がよいだろう。
 途中、馬の足跡、にごり池、石畳などもあるが今日はパスしてそのまま車で登る。約2qほどで上の駐車場に着く。10台は十分停められる。トイレ有り。
 

犬伏山map 
犬伏山Map

 赤い線が登山道です。
 等高線は50m間隔ですが、分かり易くするため、山頂部の780mの等高線を引いています。

キノコ 
 歩き始めるとすぐ道が二つに分かれるが、左はすぐに大澤田湿原、右は犬伏山なので右へ入る。周りにはオカトラノオ、ヒヨドリバナ、ウツボグサが見られるくらい。少しの間林道を歩くが、すぐにカーブのところで案内が出るので左折。また少し林道を登ると案内が出るので右折。ここから山道に入る。

 山道には背丈が1mくらいのクマザサが覆っており、その中を歩くと朝露がズボンが濡らす。
 踏み跡はしっかりしているが笹が道に覆い被さっているので、あまり山に慣れていない方は躊躇するかもしれない。
 一応コンパスで方角を確認し、緩やかな谷の右岸を北東方面に進んでいることを確認しながら進む。地形図の等高線の印象どおりの緩やかな道である。

 
 登り始めて20分ほどで平坦地に出て左右に道が分かれる。
 右が犬伏山方面で左が755mピーク。755mピークは三瓶山の展望があるということなので左の道を行く。たいした距離ではないので寄っておこう。
 少し登ると三瓶山方面が切り払われた小さなピークに出る。
 残念ながら今日はガスって展望はないが、何となくあれが三瓶だろうなというものは分かる。
 来た道を引き返すが、このピークから他に2本道が出ており、ひとつの道には「狼城」と案内が書いてある。
 
 先ほどのT字路にはすぐに戻る。相変わらずのクマザサに覆われた道が続く(冒頭の写真)。
 犬伏山の西にある小さなピークに向けて歩き出す。755mピークを下るときに西のピークを確認していたので、歩く方角が思ったより東にずれているなと思っていると目の前に案内標識があり、南へ(右へ)道を誘ってくれる。
 少し登りとなるが緩やかなピークなので(笹が少なく)歩きやすい。登りきって平坦な所になるとアセビの大木が徐々に現れる。平たいピークなので最高点がどこかよく分からなかった。
 
アセビ巨木群 
 ここから斜面を斜めに下るが、ここは1.5mくらいのササが覆い被さり、傾斜も幾分急なので足下注意。
 鞍部に着いて登り返すが、ほとんど山頂と標高は同じなので緩やかな道が続く。

 東に向けて進むと、アセビの巨木が増えてくる。安芸高田市指定の馬酔木の巨木群(左の写真)である。

 アセビ自体はスギなどのように太くならないので”巨木”というと印象が異なるのだが、地を這うように何本も枝分かれして生長している様子はなかなかのものである。これだけ密にアセビが生育しているところはあまり記憶がない。
 ただ、道を覆うササがないのはありがたいが、写真を撮るという点においては周りが雑然としているので撮影しづらい。
 まあ、こういう雰囲気を伝えられる写真を撮れるようになればたいしたものだと言える。
山頂から生田地区を見る 
 特別に急なピークもなく、登り始めて約1時間ほどで犬伏山山頂に到達。

 三角点付近は暗いので、そこからほんの少し南の木が切り払われた展望のあるところで昼食。
 展望ははっきりしないのが残念だが、美土里町の生田地区ははっきりと見える(左の写真)。
 
 下山は来た道を引き返す。大して距離はないので、東へ進んで東登山口までいって折り返しても良いのだが、花もなく展望もあまり無いので行く気が失せていた。こういうところは結構面倒くさがりな私であった(笑)。
 
 相変わらずのクマザサだが、朝と違って(一度通ったので)ズボンが濡れない分ましである。途中男性の方とすれ違ったくらいで、他には誰にも出会わなかった。
 クマザサにはうんざりしたが、案内標識はしっかりしているところから見て、登山者が来るよう整備はしているのであろうから、いずれクマザサも刈ってくれるのではないかと(図々しく)思う。
 
 行程的にも、傾斜にしても随分楽に登れる山である。歩き足りない人は下から林道を登れば良いだろう。今日は花があまり見つからなかったので、アセビの花が咲く頃に再び登ることにしよう。
 

 
 最後に大澤田湿原に寄る。
 咲いている花の情報が少ないので何の花が咲いているか分からなかったが、ノハナショウブくらいは咲いているかと思っていた。しかし、見事に何も花は無し。山の上だからちょっと時期を遅らせたのがまずかったか、それとももともと無いのか。他の湿原のように木道を整備して咲いている花を表示すべきという身勝手な考えは持たないが、何月に何の花が咲くという情報をどこかに表示してくれるとありがたい。
 
 

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