参考タイム
二川
キャンプ場
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(25分)
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土草峠
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(60分)
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鉄塔
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(10分)
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掛頭山
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(45分)
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猿木峠
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(50分)
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車道合流
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(15分)
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二川
キャンプ場
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TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 |
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掛頭山 |
05/8/27 |
広島県北広島町(旧芸北町) |
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臥龍山はこれまで何回か登っているが、その隣の掛頭山には登ったことがなかった。
ブナ林で有名な臥龍山はいつも登山者が多く、誰にも会わないということは一度もない。一方掛頭山は、臥龍山との縦走が出来る山ということで、悪く言えば”ついで”に登る山という印象がある。
私は行程の長い縦走よりも一つの山で我慢(笑)するので、今回は掛頭山だけ登ることにする。 |
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戸河内ICから国道191号線を北広島町(旧芸北町)へ向けて進む。
191スキー場手前くらいで臥龍山登山口の表示があるところで右折し、突き当たりを左折し道なりに進む。雪霊水へ登る林道の分岐を過ぎ、森を抜けた十字路で右折。しばらく進むと臥龍山の登山口を通過し、やがてかりお茶屋に到着。自然館もあるので見学するとよい。
ここでトイレを済ませて更に進むと、カーブのところに車が入れるくらい大きな空間があり(ベンチ有り)、下山はここに下りてくる。更に進み、直線の突き当たりに二川キャンプ場がある。
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登山ルートとしては、前述の臥龍山から猿木峠を経て山頂に至る縦走ルートがあるが、今回は掛頭山オンリーなので、二川キャンプ場から土草峠を経由して山頂に至り、猿木峠を経て谷筋を下るルートとし、車道に出て二川キャンプ場に戻るという一周コースとした。(下図参照)
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<掛頭山MAP>
赤い線が登山道
灰色の線が舗装道路
青い線は川
等高線の間隔は50m |
最初のチェックポイントになる土草峠までは狭い舗装道路を歩くことになる。
道路沿いにはオミナエシ、コオニユリなどが咲き、ノギランも少ないながら見られた。ススキもだいぶ咲き始めていて、逆光になると鮮やかに輝く。
車道歩きはあまりおもしろくないものだが、花はそこそこあるのであまり退屈しない。 |
また、一匹のアサギマダラが、まるで道案内をしているかのように、道路沿いのヒヨドリバナなどに止まりながら一緒に進んでくれた(上の写真)。他にも蝶々は見かけたが、羽根の美しさだけでなく、写真の撮り易さもあって好きな蝶々である。
途中で2手に道が分かれるが、右は山頂に向かう道なので、左の方に入る。
アサギマダラに導かれながら土草峠に到着。
少し広くなっているので、山頂までのピストンならばここに車をおいてもよかろう。ただ、山仕事する人のための車のスペースと思われるので邪魔にならないように置きたい。
峠から北に伸びる道があるが、これは大佐山や鷹巣山に向かう道ではないかと思うが未確認。車2台を使ってこれらの山への縦走ルートを歩くことが出来るのだろう。
さて、掛頭山へは南への道をとるが、道らしきものが2本ある。登ってきた方向から見て手前(つまり西側)が正しい。もうひとつは途中で道が消えるが、右手に少しヤブこぎすれば合流できる(つまり私は間違えました)。
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地形図を見ていたので覚悟はしていたが、ここから山頂部までは結構な急坂だ。
来尾峠からの天狗石山ほどではないにしろ、早めのペースで登るとかなり辛い登りだ。なので花を探しながらゆっくりペースで登るが、時期的なものかあまり花を見つからない。
時々ヤマボウシの赤い実は見るものの少し寂しい。
八幡原の湿原には多くの花が咲いていたが、森の中はあまり咲いていないようだ。クサアジサイあたりは期待していたが... |
しかし、花はないものの、落葉樹が多くて新緑や紅葉に登るにはよいところだと感じる。
上に登るに従ってブナの木も混じり、巨木の域に達するような大きなものが数本見られた(冒頭の写真)。
葉っぱが高いところにあるので確認できなかったが(視力がよくないもので...)、たぶんミズナラと思われる巨木も見られた。
山頂にアンテナが建っているので、人工林の多い山だと勝手に思っていたが、自然度の高い山のようだ。同行者がイタチかテンのような動物を見たとのこと。
花以外で見つけたのは巨木だけでなく、キノコも多く見られた。
エノキ茸みたいで食べられそうなキノコや、ナギナタタケのようなヒョロッとしたキノコ(左の写真)、軸の太いキノコなどたくさん。キノコはあまり勉強していないのでよく分からないが。 |
あまり咲いてはいなかったが、時々現れるアキチョウジの花(左の写真)を見ながら登り、急坂にもいい加減飽きてきた頃、ようやくアンテナのある山頂部に到達。ホソバシュロソウが出迎えてくれた。
他にも花は咲いていたが、日当たりのよい人工的な場所なので平地で見られる花が多い。
山頂まではもう少しだが、一旦ここで休憩をとり、再び歩き出す。 |
少し歩いてから右手に入る道があるというので、すぐ分かるだろうと何となく歩いたがその道が見つからず、スキー場の一番上まで来てしまった。
東面の展望は良いので(左の写真)ここはここで山頂の雰囲気があるのだが、やはり三角点がないと山頂という感じがしないので、引き返して道を探した。
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地形図を読むと、どうも坂を下った辺りに道があるはずなのだが、やっぱり見つからない。どこかなぁと悩みながら森の中を見るとテープを発見。草が生い茂ったため入り口付近の道が消失していたのだ。
草を少しかき分けて森の中に入ると、すぐに踏み跡のしっかり残った道を発見。フシグロセンノウの花(左の写真)を見ながら少し進むとカシワに囲まれた山頂を発見。
展望がないがここで昼食。しかしカシワの木の多いところだ。
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昼食後下山にかかり、南へと続く道を歩く。
ホソバシュロソウ(左の写真)が大変多く、下を見るたびに目に入る。花粉がついてものはそれ程多くなかったが、だいたいこの頃が盛期なのだろう。ワレモコウもちょうど良いくらいか。
遠くに臥龍山を見ながら進む(下の写真)。
一旦舗装道路と合流し、少しだけ上に進んでまた山道に入る。
斜面を横切っていく感じの道を進み、再び舗装道路と合流する。
舗装道路をいくらか下ると左手に入る山道があるのでここに入る。猿木峠まではもう少し。 |
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あまり峠という感じがしない猿木峠に到着し、右手(北側)の谷を下る。
笹が生い茂って道を隠しているが、踏み跡はしっかりしているので、よそ見をしていなければ道を踏み外すことはない。
谷を下るとやがて植林の中に入る。下草も少なく暗い人工林だ。
植林の中はどこも同じように見えるので割と道を間違えやすいが、テープはしてあるので、見落とさないよう気をつけながら進む。この谷は北西方向に伸びる谷なのでコンパスでだいたいの方向を見ながら下ると良いだろう。
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川を2回(だったと思うが)渡る。
1回目は直進(北)、2回目は南に向きを変えて右岸から左岸に渡り、その後、西に向けて左岸を進む道となる。
川を渡る場合は、向こう岸にテープがあるかどうか確認すると良い。見当たらない場合はまちがっている場合があるので少し戻ってみよう。
ほぼまっすぐな道を歩き、変化が無くておもしろくないなと思い出した頃明るい草地に出る。ゲンノショウコが固まって咲いているのを見て少し歩くと車道に出る。 |
ここから二川キャンプ場へ舗装道路を15分ほど歩くことになるが、道路の脇は湿地になっているのでいろいろな花を見ることができて、(暑いが)あまり退屈しない。
コオニユリ、ビッチュウフウロ、ツリフネソウ、ミゾソバなどいろいろと咲いている。花を探しながら歩けば、アスファルトの照り返しにも我慢できるかもしれない。山頂から2時間弱で二川キャンプ場に到着。
初めての掛頭山だが、最初のイメージと異なり、自然度の高いよい山だと感じた。
臥龍山との縦走路のピークのひとつといった扱いのような気がするが、一つの山としても、周回コースもあって適度な行程で歩ける山である。植林地内がちょっと迷いやすいかもしれないが、初心者でも楽しめる山だと思う。紅葉の時期も良さそうなので季節を変えて楽しむと良いだろう。 |
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