<参考タイム>

430m地点

(30分)

登山口

(20分)

鞍部

(40分)

山頂

(20分)

鞍部

(20分)

登山口

(30分)

430m地点
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

カンノ木山 04/2/8
広島県賀茂郡福富町

左:鷹ノ巣山、右:カンノ木山 
 昨年の3月に冬のブナ林を楽しもうと雪の鷹ノ巣山に登ったが、そのお隣のカンノ木山には登ったことがなかった。

 通常この二つの山はセットで登られることが多いようだが、楽ちん登山を旨とする私(笑)なので別々に登ることとなった。


 国道375号線を北上し、福富町内の信号で左折し、すぐを右折して県央の森を目指す。道なりに進んで行くと鷹ノ巣山と県央の森の標識の立った分岐路にぶつかるので標識に従って左折する。
 林道歩きはおもしろくないので車で上まで行くつもりだったが、雪が積もり凍結している風だったので、ノーマルタイヤで登るのは危険と判断し、再び標識の所まで戻りここから登ることにする(下の地図の右下、標高430m地点)。鷹ノ巣山までは2.5qとある。
 なお、冒頭の写真は、国道375号線から福富ダム(工事中)を手前に、左が鷹ノ巣山、右がカンノ木山を遠望したものです。
 

鷹ノ巣山、カンノ木山登山マップ 
鷹ノ巣山、
カンノ木山登山Map



 赤い線が登山道、
 灰色の線が車道です。
 等高線の間隔は50m間隔です。
 
 タイヤの跡などは押し固められて氷になっているようだが、雪の部分はそれほど滑らないので十分歩ける。でもノーマルタイヤで登るのはやめておいて正解だろう。登る足跡は我々だけだが、下った人の足跡が一人分と動物の足跡がちらほら見られる。積雪は数センチでそれほど深くなく、横の斜面には氷柱がぶら下がっていた。去年の3月初旬に訪れたときは上まで上がれたが、さすがに2月は寒さが厳しい。

 県央の森1.2qと標識のある分岐まで20分、そこから県央の地の標識のある所まで10分で到達する。途中鷹ノ巣山への分岐があるが、車が2台停まっており、鷹ノ巣山の方に登られたのだろう。
 県央の地の説明看板を読んですぐ先で直進と右カーブに道が分かれるが、ここは直進する。右は県央の森である。説明の便宜上ここを登山口とする(上の地図を参照:今回は中央にある登山口から)。車が通っていないので雪が深くなり、まもなく植林の中に入り、ようやく山道らしくなる。
 
雪の林 
 ずっと植林の中を歩くが、整然とした杉林(ヒノキも多かったが)と林床の雪、引き締まった冷気とが相まって不思議な静けさが漂っている(左の写真)。

 沢の音を聞きながらしばらく登ると小さな沢と合流し、氷柱が流れのそばに出来ていた。
雪の積もった登山道 
 ここからちょっと道が悪くなって、道がえぐれたりして段差が高く、滑らないかとちょっと心配になる。

 道幅も狭くなるので、雪の重さに負けて枝垂れてきた木の枝にぶつかって雪のシャワーを度々浴びる。何もしなくても風で吹き飛ばされた雪がハラハラと落ちてくる。整然とした林間に雪が漂う様を見るのも、いかにも冬山といった風でおもしろい。
雪の林 
 造林したことを表示する錆びた看板の所まで来たら鷹ノ巣山とカンノ木山の鞍部まではもうすぐである。

 登山口から20分で十字路となった鞍部に到着する。
鞍部から鷹ノ巣山への道を見る 
 向原町からの道に足跡はなく、カンノ木山への道もまた同じ。鷹ノ巣山方面はいくつか残っている(左の写真)。

 小休止後カンノ木方面の急坂を登りにかかるが、思ったより雪がよく滑り、数回後ろに後退したりと10分ほど頑張って登った後、やむなく軽アイゼンをつけることにした。平坦な鞍部でつけておけばとちょっと後悔。
雪の林 
 軽アイゼンをつけてからは比較的歩きやすくなりペースは速まる。

 急坂がいったん終わり、ようやく周りの風景を見る余裕が生まれた。
 と言っても相変わらずの植林ばかりだが、林内に光が差すと、枝に積もった雪が白銀に輝きとても美しい。
山頂から福富の町を見下ろす 
 緩急混じった坂を登り、一旦小さなピークを越して下り、再び急坂を登ると大きな岩のあるカンノ木山山頂に到達する。

 岩の上に雪が積もっているので様子が分からないので岩の方には行かず、狭い平坦地で昼食とした。
 鞍部から40分。雪がなければ30分ほどであろう。
 
  少しガスっているので展望はもう一つだが、鷹ノ巣山から福富の町、アンテナの一杯立った板鍋山までの展望が得られる。
 
カンノ木山から鷹ノ巣山を見る 
 岩の方に進んでみると回り込めそうだったので行ってみると、鷹ノ巣山の全体像を見ることが出来た(左の写真)。

 鷹ノ巣山の方ももちろん雪が積もっているが、山頂近くは落葉樹の森が見え、針葉樹の広がる黒い山裾とはっきり対比できる。
 
 下山は結構早く歩ける。雪で滑るので注意は必要だが、雪がクッションとなって意外と下りやすい。軽アイゼンのスパイクの部分に雪が溜まって下駄のようになる場合もあるが、おっかなびっくり下るよりはましである。下りは無積雪期と同じくらいのペースで下ることが出来た。

 山道はそうでもなかったが、舗装道路のほうの雪はだいぶ溶けていた。これならノーマルタイヤで登っても大丈夫のようだが、誰も歩いていない雪の上を歩けるなど、早い時間に登るからこそということもある。山頂から70分で車の所に戻る。

 ほとんど植林の中なので、カンノ木山だけというのはちょっと面白味のない感じはするが、今日のように雪があると神秘的な雰囲気がしてなかなか良かった。
 
   

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