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TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 |
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石見冠山 |
01/7/28 |
島根県石見町 |
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山名に使われる言葉として「烏帽子」「毛無」などがあるが、「冠」もその代表的なものである。
その特徴的な山容から「冠」と名付けられるが、今回紹介する岩見冠山も山容の美しい山で石見町のシンボルとなっている。
浜田自動車道に入り寒曳山の見える大朝ICで下りる。
国道261号を北上して途中の道の駅瑞穂でトイレ休憩をとる。峠を越えて石見町に入り、ガソリンスタンドを過ぎて最初のバス停を見つけたら右斜め上に登って行く細い道があるのでここに入る。小径が多く分かり難いものの登山口の案内があるのでこれを見落とさないように奥に入ると、右手に廃バスが見えるのでそこを右折してしばらくゆくと冠山登山口に着く。
駐車スペースは路肩に2台くらい止められ、また、防火水槽の所にも止められるが万一火事になった時に邪魔になったら大変なので、邪魔にならないように止めよう。
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登山準備を整え歩き出すが、登山口には杖が置いてあり、きつい山なのかもしれないと思いながら進む。
最初は平行道で楽な道だが、登りに入ると急な道となる。
谷を登る為なのか蒸し暑く、虫が多く、且つ風がない。汗をかきかきのつらい登りとなる。
数ヶ所沢を渡るが、危険なほど水量は無いので注意して進む。水を口に含んでみたが、少しひんやりとして多少青臭さが感じられた。飲めない水ではないようだが、がぶ飲みは控えておいた方がよいように思う。
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花としてはネジバナ、キツネノカミソリ、名前の分からない花がいくつか。
登りの最初の内だけしか咲いていなかったが、キツネノカミソリが盛期を迎え、勢いが良かった(左の写真)。 |
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傾斜がきつくなると、リョウメンシダが津波のように辺りを埋め尽くし出した。
風のない蒸し暑い登りを経て約1時間ほどで峠に着き、展望がないものの風があるので一休みする。
ここからは尾根道を登ることになり、割と急な道が続くものの心地よい風が吹くので気持ちがいい。時折右手の樹間から山頂と思われるピークが見えてくる。花は咲いていないようだ。約40分で展望の良い大岩に到着する。
大岩は登山道からほんの少し右手に入ったところにあり、展望は90°で岩見の町の一端が見える程度だが、山々に囲まれている雰囲気が味わえる良い場所である。昼食はここでとることにして取り敢えず山頂を目指す。
急坂を登り終えると右手に折れ、この山の登山道としては珍しい平行道で山頂方面への水平距離を稼ぐ。また急坂が始まるが距離自体はあまりない。途中丸太橋があり少し危険なので足下に注意して進む。
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登り切ると尾根道に取り付き、左右の道に分かれているが右手の道をとる。最後に急坂が待っているが、一頑張りである。
大岩の所から約30分で山頂に着く。樹林帯の中の急坂を登っていると突然視界が開け360°の山頂に立つ。 |
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こちら方面の山はあまり登っていないので、どこにどの山があるか分からないが、すばらしい展望である。
夏の強い日差しがなければなお良いがそれは無理というもの。「陸の松島」と呼ばれる岩見の町を見ると「なるほどね」と納得する(冒頭の写真)。
暑い時期でなければ山頂で昼食と行きたいが、何せ木陰がないので暑い。南手にあるもう一つのピークにも行こうと考えていたが、いい加減腹も減っていたので昼食場所に決めた大岩の所に引き返した。少し涼しくなってからまた来よう。
下りは急坂の割には滑りにくく軽快に下りられる。大岩のところで心地よい風に愛撫されながら弁当を食べてから下山。
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ガイドブックの参考タイムが2時間弱だったので油断していたが、登山道は一部を除きすべて急坂であり、この山は登りごたえがある山である。夏場でも直射日光にさらされないのでOKだが、水は最低1リットルは準備しておいた方が良いだろう。
登る前には参考タイムだけでなく、等高線と登山道をつきあわせて予習するべき事を再認識した山行だった。
また季節を変えてアタックしたい山である。
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