<参考タイム>

登山口

(15分)

姥御前神社

(30分)

林道出合

(20分)

カタジ谷分岐
(近道へ)

(40分)

山頂

(20分)

横吹峠

(15分)

カタジ谷分岐

(60分)

登山口
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

大暮毛無山 03/10/26
広島県山県郡芸北町大暮

ブナ 
 いずれ登りたいと思う山の候補はいくつかあるが、今回紹介する大暮毛無山もそのひとつであった。

 広島県には毛無山という山名が多いため、区別するために麓の大暮地区の名を貰って大暮毛無山と呼ばれている。また、西中国山地東端の盟主阿佐山の南に位置し、ブナ林の残る山としても知られている。

 今回はブナの黄葉を狙って登ってみることにした。
 

 
 戸河内ICを下りてすぐ右折し、国道186号で温井ダム方面に向かう。途中、左手上前方に「堀の逆杉」という、根元より幹の上の方が太くなった珍しいスギがあるので時間があれば寄ってみると良い。温井ダム、王泊ダムと過ぎ、芸北町に入り県道40号の案内が出るのでそれにしたがって右折する。大暮養魚場の看板があるところで左折し、道なりに川を何回か渡りながら進む。大暮養魚場の方へは入らず直進するとやがて右手に毛無山登山口の標識があり、左手に駐車スペースがある。5台くらいは停められる。
 

姥御前神社 
 登りはじめこそ急だが、すぐ平坦路となり、余所のお宅の庭を通り抜けているような道で、遠くから犬に吠えられたりしてなんだか歩きづらい。廃車がゴロゴロ転がっていて本当にこの道であっているのかと不安になる。

 道端にはリンドウが日の光を待った状態で点々と見える。

 ようやく庭みたいな場所から山道に変わり雑木林の中を歩くようになる。曇り空ですっきりしないが、辺りの紅葉はまずまずで期待できそうだ。

 歩き始めてから15分で姥御前神社に着く。山の中にある神社としては立派で、拝殿と本殿があり、注連縄も新しいもので地元の方がよく管理されているのだろう。(左の写真)
 
 全体的に道はなだらかで、この道で良かったのかと少し不安になる。
 やがて木が伐採された開けたところに来たので違和感を感じながら通り過ぎるとまもなく林道に合流した。道路地図には大規模林道の路線として点線が書かれているが、だいぶ完成したようだ。

 大万木山の林道といい、こういった林道は自然破壊としか映らない。山間地域の交通の便が良くなることは分かるのだが、これだけ自然が残されたところを壊すだけのメリットがあるのだろうか。また、車道がつくことによって産業廃棄物などの不法投棄が容易になるのでデメリットの方が大きいように思う。
 
朽ちつつあるブナ 
 さて、林道を渡り再び登山道に入る。

 相変わらずの曇り空で紅葉の輝きはないが、それはそれでしっとりとしていてきれいである。

 ところどころぬかるみがあるので、はまらないように注意。なだらかな歩きやすい道が続き、ブナが出てくるようになってまもなくカタジ谷の分岐点に着く。

 阿佐山方面は沢を渡る道で横吹峠経由で毛無山山頂にも行ける。右手の谷を上る道は毛無山への近道で、今回はこちらを登る。

 近道だけあって今までより急であるが山を登っているという感じがする。落葉樹の林を抜けるとヒノキ林となり道も緩やかになる。次第に尾根が見え始めて一頑張りすると尾根道に合流する。ここから山頂までは5分ほど。
 
 山頂部は大きなブナが立っており展望はあまりないが、少し広めの気持ちの良い山頂である。葉っぱの多くは落葉していて、紅葉の盛期は1週間前だったようだが、大きな木の中にいると落ち着ける。ここで昼食。
 
紅葉 
 帰りは横吹峠経由で下山する。

 尾根に沿って下るが、左はヒノキ、右は雑木林と分かれていいて紅葉もまだ残っている。
横吹峠のブナ 
 山頂から20分で横吹峠に到着。大きめのブナが目印になる(左の写真)。直進すれば阿佐山だが、今日は(もちろん)左折する。
 
 少し下ったところで湿地となるが、ここは湿地性の花が咲く場所らしい。今度は花の時期を狙って来てみよう。

 こちらの道は全体的に緩やかで歩きやすく、幹周り3m近いブナも時折見ることが出来る。峠から15分でカタジ谷と出会い、登山口に向けて下る。
 
 初めて登った山であるが、傾斜も比較的緩やかで行程も短く、ブナの大木も多く見られる良い山である。紅葉の時期だというのに1グループしか出会わないのは意外な気がしたが、あまり多いとのんびり歩けないのでこれくらいでちょうど良い。山頂から南に向かい下山するルートもあるようなので、いずれ歩いてみよう。
 
  

Copyright(C)2001-2004 All Right-reseaved tonari