<参考タイム>
登山口
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(20分)
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姥御前神社
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(50分)
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林道出合
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(25分)
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カタジ谷分岐
(近道へ)
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(40分)
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山頂
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(20分)
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鉄塔
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(25分)
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上峠
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(30分)
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民家
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(20分)
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登山口 |
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TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 |
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大暮毛無山 |
04/5/22 |
広島県山県郡芸北町大暮 |
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未踏の山に登るというのも新鮮味があって悪くないが、一度登った山も季節ごとの表情が異なるので、季節やコースを変えて登るのも良いものである。
大暮毛無山には昨秋登っているが、紅葉が美しかったので新緑もきれいだろうと思い、再び登ってみることにした。 |
戸河内ICを下りてすぐ右折し、国道186号で温井ダム方面に向かう。温井ダム、王泊ダムと過ぎ、芸北町に入り県道40号の案内が出るのでそれにしたがって右折する。大暮養魚場の看板があるところで左折し、道なりに川を何回か渡りながら進む。大暮養魚場の方へは入らず直進するとやがて右手に毛無山登山口の標識があり、左手に駐車スペースがある。5台くらいは停められる。
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前回は頂上まで行ってのピストンだったので、今回は山頂から南にある上峠経由で歩くことにした。
最初は作業場の中を進むので(気持ち的に)歩きにくいが、レンゲツツジやタニウツギ(冒頭の写真)が見られるのが嬉しい。
やがて森の中に入り、20分ほど平行道を進み姥御前神社に到着(左の写真)。
紅葉に囲まれていた神社は新緑の輝きの中、静かに佇んでいる。この神社は山の中にあるのにもかかわらず、朽ちた感じもせず生気を感じ雰囲気がよいので好きである。周囲にはエンレイソウが花を終え結実している。 |
この毛無山の登山道は、本当にこの道で合っているのかと不安になるくらい平坦な道が続く。
花はあまり多くないが、スノキ、アカモノなどはいくらか見られ、今日一番よく見つかったのがギンリョウソウである(左の写真)。
出始めのきれいな銀色に近い純白で、ところどころにかたまって咲いており、かと思えば単体でポツンと顔を出したりしていた。最初に見たときはとても花だとは思えなかった。今日は下から上までずっと見ることが出来た。 |
5月はランの開花時期であるので気をつけながら進んでいると、道のすぐそばにコケイランが咲いていた(左の写真)。エビネなどと比べると見る機会の多いランであるが、盗掘されずにいて欲しいものである。
さて、本日一番の発見はウスキキヌガサダケをみつけたことである。場所は明かせないが、まだ”網”を出す前であった。以前本郷町で偶然黄色いドレスのような網を広げたウスキキヌガサダケを見つけたことがあったので、これで2回目である。網を広げる時期はわずかしかないので、これを見ることが出来るのは大変幸運だと思う(写真はいまひとつなので未掲載)。 |
数え切れないほどのギンリョウソウを見ながら歩き、やがて林道にぶつかる。小休止後林道を横切って再び山道に入ると、(”一人”の場合が多い)フタリシズカやツクバネソウが現れる。
この山の特徴であるが、水が大変豊富で、いくつもの伏流水があり、じっとしていると水の流れが聞こえてくる。水の流れが平坦になったところに溜まり、湿地となっていて歩きにくい場所がある。水の豊富な山であるので、スパッツを着用した方が良いかもしれない。
平坦な道もカタジ谷に入ると幾分傾斜を増し、雑木林からブナ林と変化してくる。新緑が美しくさわやかな気分にさせてくれるすがすがしい森である。歩いていると大きな白い花びらが落ちているのを見つけた。これだけ大きな花はホオノキぐらいしかないので上を見上げるとホオノキの葉っぱが見えるので間違いない。花は見えないようなので時期を過ぎているのだろう。ホオノキやトチノキの花を期待していたが、時期的に遅いようだ。
やがてカタジ谷の分岐に着く。清流が美しく、朝の光で輝きながら若々しい緑の中を流れている。渓流のそばに大きなコケイランが咲いていた。
今日は横吹峠ではなく、また近道をとることにし、右手の谷を進む。傾斜はきつくなり、ようやく山を登っている感じとなる。空洞化している大きなブナの横を過ぎ、落葉樹の林からヒノキの林に入る。こうした植林は手入れがされていないところが多いのだが、ここは手入れをしているのか枝が打ってあり、林床は明るい。
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今日はチゴユリが最盛期らしく、登山道沿いにもたくさん見ることが出来る(左の写真)。
普通うつむくことが多い花で、のぞき込みように撮影するが、上向きの花があるなど勢いを感じる。これだけ力強いと気持ちがよい。 |
尾根筋が見えて10分ほど進めば尾根に合流し、5分で山頂に到着する。山頂部は展望があまりないものの大きなブナもあって気持ちがよい(左の写真)。腰掛けるのにちょうど良い岩があるのでここで昼食。
下山は計画通り南の上峠経由とする。
クルマムグラやコケイランを見ながら緩やかになだらかな尾根に沿って南下する。コケイランは意外と多く見ることが出来た。
南面で日当たりがよいせいなのか、登りの時には数え切れないほど見たギンリョウソウがあまり見当たらない。水が多く、ジメジメしていないと生育できないのだろう。 |
今日は地図と磁石を持ってきたので、現在地を確認しながら歩くことにした(いつもはガイドブックを読んで大まかに記憶している)。毛無山の稜線はなだらかで展望もないので明確な場所確認は出来ないが、経験上何分でどれくらい歩くかは分かるので、何となく現在地を地図上で予想しながら下る。
傾斜が緩くなり、山頂から25分で鉄塔とそれに向かう作りかけの林道に出会う。地図上で924mピーク周辺はなだらかになっているので、おそらく鉄塔はこの辺に建てるだろうと推測できるので現在地がおおよそ確認できる。地図にない林道に出会うことは結構多く、そこで迷いを生じやすいが、地図とコンパスで確認しながら歩くとその不安は薄まる。
鉄塔に向かって左手に道が見えるのでそこに入る。道は良く踏まれて歩きやすく、迷う要素は先ほどの林道の所ぐらいで問題なく歩ける。924mピークの東面を巻き、さらに下ると視界が少し開け、美和スキー場が見える。視界が開けたので地図と照合し現在地を確認。さらに下ると上峠より少し東にいった所に下り、ここで移原と大暮方面の道に分かれる。無論右手の大暮方面に曲がるが、一応コンパスで西(大暮方面)を確認する。移原方面はまっすぐなので間違えないように注意。案内標識はなくても、太陽の位置で方向感覚は保てるので迷わないように。平坦路を進むと何の変哲もない上峠に到着。
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上峠からは西に延びた谷に沿って下る道となり、沢のそばを歩くことになる。ガイドブックには道が荒れていると記述があるが、ちゃんとした道で問題なく歩ける。ただ、登山道にも水が流れ込み川となっているところも多いので注意。荒れているという印象を持たれるのは、こうした流れで岩が運ばれたり転がったり、樹木が流されたりするせいだろう。
雨後などは道全体が川になっていそうなくらい水が豊富で、湿地もいくつか見え、大きなハンカイソウの葉っぱが見えるので、6月中旬から下旬くらいには湿原の花が見られるのではないだろうか。この辺りからギンリョウソウが再び現れ始める。
前方が明るくなったら舗装した林道と合流し、左右に道が分かれる。地図に林道が載っていないので迷いそうだが、地図を見ると川に沿って下るようになっているので川沿いに下りる左に曲がる。
舗装路を下りやがて民家そばに下り、右に曲がる。登山口に向けて舗装路を歩いていると、民家の庭先にカキツバタやアヤメなどが咲き、道路脇にクリンソウ(に似た花)も咲いていて色鮮やかだ。 |
前回のレポートにも書いたが、この山は傾斜が緩やかで歩きやすく、ブナも楽しめるよい山である。水が豊富な山で湿地も多く見たので、湿原の花を目当てに再び訪れてみよう。少なくともハンカイソウは確認できたが、他には何が咲いているだろうか。
林道の工事が続けられているようなので、このままの自然が残されるかどうかは分からないが、多くの人に楽しんでもらいたい山である。
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<大暮毛無山MAP>
明確な地形が少なく、実際に歩いた感覚では地図上でどこか判然としないところがありますので、参考程度で見てください。
山の中腹を林道が通るように工事がされていますが、登山道と関係のある付近だけ図示しました。
等高線は100m単位ですが、分かりやすいようにするため、1,050mだけ引いています。 |
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