<参考タイム>

駐車場

(15分)

登山口

(50分)

弦の清水

(30分)

コース分岐

(10分)

山頂

(60分)

駐車場
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

琴引山 03/8/23
島根県飯石郡頓原町琴引

森の巨木 
 冷夏だといわれる今年の夏だが、お盆を過ぎてから急に暑くなった。こういう暑い日は行程が比較的短く、水の豊富な山が良かろうと、久しぶりに頓原町の琴引山に登ることにした。大国主命が政務を執ったといわれる神話の山である。



 国道54号線を北上。頓原町に入りしばらく進むと琴引フォレストパークスキー場の案内が出るので右折。道なりに進むとスキー場に着き、日陰になるところを考えて駐車する。


 
 最初はゲレンデに向かって左手のリフトの下を登ってゆく。草がよく茂っているのと、スキー場なので傾斜がきついので少々登りにくいが、15分も歩けばリフトの上に着き、もう少し登ると登山口の標識が見える。ゲレンデにはアカツメクサやカワラナデシコ、マツヨイグサなどが咲いていた。日陰がないので夏場の登りには辛いが、少しの間だけなので我慢。

 最初の内は滑りやすい道なので地面が濡れている時は注意。
 森の中に入ると山頂まで1500mの標識がある。ここからは日陰となり、道幅も広いので歩き易い。
 
クサアジサイ 
 雑木林からスギの植林に変わってゆき、赤いクサアジサイ(左の写真)や白いヤマゼリの花が現れる。

 クサアジサイとヤマゼリがちょうど見頃のようだった。
ギンバイソウ 
 また、花は終わった後だが、ギンバイソウを多く見ることが出来た(左の写真)。

 葉っぱは大きく、先端に大きく切れ込みがあるのが特徴で、ヤマアジサイのように装飾花を出す。この時期は既に種をつけ始めているので、1ヶ月前ぐらいが見頃であろうか。

 登山口から20分で十畳岩に着き、ここで給水することが出来る。まだ水筒のお茶はいっぱいあるので汲まなかったが、手をつけてみると冷たくて気持ちよい。ただ、岩がちょっと滑りやすいので注意。

 十畳岩からはスイッチバックになる。
 相変わらずクサアジサイやヤマゼリが多い。スギの植林が続くが、時折他の木も混じっていて、幹周り3mほどのトチノキもいた(冒頭の写真)。道はよいが割と急な坂も多く、高い気温と湿気で多くの汗をかく。
弦の清水 
 登山口から50分で弦の清水に着く。

 小規模ながらなかなか表情のいい滝で、水も冷たくておいしい。まだ植林が続いてはいるが、山頂付近はブナ林があるので、こうしたおいしい水が流れてくるのだろう。
ミズナラの巨木 
 スイッチバックを続け、大神岩を過ぎ、やがて植林からブナ林に変わってゆく。

 また、登山道沿いにミズナラの大木もある(左の写真)。

 この木を見てまもなく敷波コースとの分岐点にぶつかり、最後の登りを頑張れば琴弾神社に到着する。
琴弾神社 
 巨岩の横に階段があり、そこを登ってゆけば社に着く。琴引山の案内でよく使われる所である(左の写真)。

 山頂は神社のそばを通り抜け、気持ちの良いブナの中の道を登ればまもなく到着する。

 山頂からの展望はとても良いのだが、今日はガスがかかっていまひとつ。三瓶山がきれいに見える予定だったが次回に期待しよう。

 山頂は陰がないので、昼食は神社のところで食べる予定だったが、気持ちの良い風が吹いているので山頂でとることにした。

 後から数組登ってこられ、あまり広くない山頂なので、適当なところで下山した。
ブナの大木 
 下山途中でそれほど太いというものは少ないが、幹周り3m近いブナを1本だけ見つけた。

 スキー場があるので、どうしても面白味のないような山に思えてしまうが、豊富な水と滝、美しいブナの森、神話の舞台、山頂からの素晴らしい眺め、適度の行程であり、山登りを楽しむにはもってこいの山のようだ。
 

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