TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

琴石山 (545m) 02/2/24
山口県柳井市

ツバキ 
 1月末の中国新聞を見ていたら、柳井市にある国指定天然記念物「余田臥龍梅」の手入れをする中学生の記事が出ていた。
 
 私は山登りのついでに、その近くにある巨樹に立ち寄ったりするので、各地の巨樹についてはそこそこ情報収集しているが、この「余田臥龍梅」のことは知らなかった。
 
 開花時期は2月下旬から3月上旬となっていたので、その時期を狙って、同じく柳井市にある人気の山 琴石山に登ることにした。最初に琴石山に登り、次に臥龍梅に行く。
 

 
 玖珂ICを下りて左折し、県道70号で柳井市を目指す。柳井市の市街地に入ると国道188号への案内標識が出るのでそれに従って右折し、次の信号を左折する。跨線橋を渡って直進し、大きな道路にぶつかるのでここを左折。交差点で斜めに入る箇所があるので、国道188号の案内を見落とさず進む。
 今回は楽ちん登山で、頂上近くの駐車場まで車で上がることにしたので、白潟林道の入口を探すが、ちょっと分かりにくい。道路地図を見るとグニャグニャした道が何本もあり、入り口も多い。また、民家の間をすり抜けるようになるので分岐も多い。2〜3回ほど登っては下りを繰り返し、あきらめて琴石山登山道と大きな看板が出ているところから入った。最初からそうすればいいのに、新しいルートを見つけようと言う欲が災いした。
 分かり易い入り口は、国道188号を走り、緩やかに右にカーブするところの左手に琴石山登山道と案内が出ているところが1カ所。もう少し進みJR柳井港駅を過ぎて少し進んだくらいのところに「琴石グリーンランド」の案内が出ているところが1カ所。
 基本的に道なりに進み、案内を見落とさないように登る。ただし道が狭いので離合できそうなところを確認しながら登るといい。運転マナーとしては上り優先が正しいが、傾斜がきついところも多く、アクセルを踏んでバックする必要がある下りの車より、ブレーキングだけでよい上りの車の方が広いところまでバックするのがよいように思う。
 途中に比較的きれいなトイレがあり、その少し先にグリーンランドへの道があるがそのまま直進する。駐車場は、10台位は十分止められる。登山口は駐車場から少し下がったところにある。
 
ツバキの林 
 階段道を数分登ると、足下に赤い花が落ちているのを見つけた。椿の花である。見上げると椿の花が点々と咲いていた。
 花自体はそれほど多くなかったので時期が少し遅いのかもしれないが、ツバキの森が延々と続きその最盛期を期待させる。
 やはり痛んだ花が多いので写真を撮るのは難しいが、昨年の笠山のヤブツバキ原生林まで行かなくても結構楽しめそうだ。
 
 ツバキの森を抜けると展望が開け、柳井の町と海が眼下に広がる。山頂までは小さなピークをひとつ越えるだけの快適な尾根道で、岩の隙間にひっそりと咲くスミレと、きれいな海を見ながらの歩きとなる。海の反対側もいくらか展望が利くところがあり、銭壺山、広島湾が目に入る。
 
琴石山山頂 
 山頂はきれいに整備され、祠と立派な木が立ち、テーブルとベンチも置いてある。
 
 山頂からは先程の尾根道からの展望をふた回り大きくしたくらいの展望が得られる。
柳井港を見下ろす 
 展望案内図が置いてあり、周防大島、笠佐島、皇座山とひとつひとつ確認するのが楽しいくらいの展望で、多少靄があるが視界は良好だった。
 
 当初は三ヶ岳まで縦走しようと思っていたが、道に迷って時間をロスしたので行く気が失せてしまった。三ヶ岳までの参考タイムは1時間程度だから行けないことはないが、またの機会にしよう。
 
 駐車場から頂上まで、ゆっくり写真を撮りながら登っても30分だから山登りというほどでもないが、気軽に歩ける良いコースだ。海が近くて展望も文句なしで、ツバキがもっと咲いていたら言う事なしであるが、純粋に山登りを楽しみたい方は、下から登って三ヶ岳へ至るコースがよいだろう。
 

余田臥龍梅へ 

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