<参考タイム>
登山口
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35分
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リフト上部
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15分
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山上さん
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15分
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尾根取付
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60分
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猫山山頂
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60分
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山上さん
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40分
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登山口
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TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 |
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猫 山 2 |
05/9/25 |
広島県庄原市東城町 |
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この山のレポートは5年前に登ったときのものを既に載せているが、またそれとほぼ同じ時期に再び登った。
というのも、前回のレポートを読んでいただければ分かるとおり、ネコヤマヒゴタイを見たことがないからで(どんな花か分からず登ったので)、今回こそは!と思っての再挑戦である。
あれから多少なりとも植物の知識も増えたので、紹介していないものを交えながらレポートする。 |
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庄原ICより道後山方面に国道183号を北上し、道後山が近づいたらスキーリゾート猫山の案内にしたがって右折。しばらく行くと広い空き地があり、5年前にはなかった猫山登山道の標識がある。広いので駐車スペースを気にしないでよい。
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<猫山登山マップ>
赤い線が登山道です。
灰色の線は舗装道路です。
等高線の間隔は50mです。 |
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空き地の一番西側が登山口で、そこから山の中に入る。
最初は平坦路を歩き、やがて暗い植林の坂道となる。左手にスキー場があり、ススキがたくさん揺らいでいる。
以前登ったときは何回も転んだ山なので、滑りやすい山として敬遠していたのだが、以前より道幅が広くなり歩きやすくなっていた。それだけ訪れる人が多いということだろうか。しかし、滑りやすいというのは変わりがないので注意のこと。
スキー場の上までは暗い植林地なので、ヤマシロギクやアキノキリンソウがポツポツといる程度で、あまり花が多い場所という感じはしない。
少しだけだがオクモモジハグマが咲いていた(左の写真)。
この花はモミジハグマだと思っていたが、図鑑で調べると、モミジハグマはもっと深く葉が切れ込むようだ。 |
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スキー場のゲレンデそばを登る道になって傾斜がだんだんときつくなるが、少し我慢して登り続けるとリフトの一番上まで到着する。
登山道から外れてゲレンデに入り、急斜面のてっぺんから景色を堪能する。岩樋山・道後山の景色がとてもよい(左の写真)。
ススキもまだ出始めた頃なので、勢いがあって元気が良い。 |
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急坂を終えた後なので長い小休止(?)をとった後、登山道に戻って登りを再開する。
もうしばらく(5分ほど)急坂を頑張って登ると、今度は西側(右側)に道が折れ、ここからは山腹を進むトラバース道となる。
小さな沢に出会ったり、多少のアップダウンを繰り返しながら進む。
5年前の記憶どおり幅の狭い道で、谷側を見ると急斜面であることが良く分かる。人が歩かなくなったら道がなくなってただの斜面になるのだろう。
花はヤマシロギク、アキノキリンソウ、アキチョウジ、ヤマハッカなどであまり多くはない。もっともこの時期はどの山でもこんなものであり、時期的には日当たりの良い場所で咲く花が多い。
やがて山上さんに到着。前にも書いたが山中の祠は不思議な雰囲気を感じる。
この周辺も植林が続く(左の写真)。 |
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トラバース道はあまり展望はないのだが、時々開けている場所があり、そこから見る岩樋山と道後山の展望は良い(左の写真)。
やがて平行道から尾根に乗り、急坂の続く道になる。 |
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やはりこの急な尾根道で転んだ経験があるのだが、以前より道幅が広くなって歩きやすくなっており、(歩き方がうまくなったせいもあろうが)今回は下りの時に転ぶことはなかった。
尾根道になって多少日当たりが良くなり、アキノキリンソウも固まって現れるようになった(左の写真)。
ヤマボウシの赤い大きな実も多く見られ、花の季節は良さそうだ。このヤマボウシの実は食べられるそうなのだが、どうもおいしそうに見えないので、未だ口に入れたことがない(^^;
他にはヨシノアザミとアキチョウジ、少しだけだがホツツジが咲いていた。また、ツルリンドウも実となって他の植物に絡んでいた。 |
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樹の間より東方面(左手)にスキー場のリフトの一番上が見えてくる。地形図を見ると標高1000mあたりだ。急坂を登るにしたがってだんだんそれと同じ目線になってくる。ほぼ同じくらいの高さになった頃、尾根道というよりは、山の斜面を登る道へと変化する。
辛い坂が続くが、植林地の暗い森と違って、落葉樹の明るい森なので気分は違ってくる。この山のブナは若い木が多く、比婆山のような味わいのあるブナは少ないようだ。
花は少なめなのでキノコを探しながら登るが、あまりキノコが見つからなかった。今年の印象ではあるが、キノコが少ないのかなぁ〜と思う。
写真を撮らずに登っていたが、アキチョウジのきれいな花が咲いていたので撮影(左の写真)。
頂上が近いと感じられるようになったら、全体的に言って右にカーブし、しばらく登ると山頂に到着。周りが木々に囲まれているので記念撮影だけして、南の展望地に移動する。その途中でツリバナが赤い種子をつけていた(冒頭の写真)。 |
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少し歩けば展望地に到着。
ここからの展望は大好きな場所のひとつだ。
もう少し天気が良いときれいに写真に写るのだが、実際に自分の目で見た景色にはかなわない。
この景色を見ながら、風にふかれながらの昼食とし、昼食後は花を、今回の最大の目的ネコヤマヒゴタイを探しに行く。 |
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すぐには分からないかな?と思っていたが、意外と早く見つけることが出来た。葉っぱが傷んでおり、花も盛期を過ぎているようだ。
ただ、左の写真が本当にネコヤマヒゴタイかどうか自信がない。葉の裏が白くないのが見分けのポイントのようなので、ホクチアザミとは違うだろうと思う。
ちょっと余談なのだが、ネットで調べても、花を大きく写した写真はあるのに、葉っぱや全体像が分かる写真が少なかった。似た花の見分けは葉っぱによる場合が多いので、葉を一緒に載せてもらうと嬉しいのだが...(←わがままです)
ネコヤマヒゴタイは少ししか見つけられなかったが、日当たりが良いせいか、豪華に花をつけたアキノキリンソウや、紫色の美しいトリカブトなどの花が見られる。ノギラン、ノダケ、ホソバシュロソウなどの地味な花も咲いていた。 |
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中でも一番状態が良かったのがヤマラッキョウ(左側の写真)。
気持ちよく直立して鮮やかな花を咲かせていたので、青空をバックに写してみた。コントラストが強すぎなのが難点であるが(^^;
また、よく見るヤマシロギクだろうと思って気に留めなかった花だが、花の雰囲気が違うのでよく見るとリュウノウギクだった。
葉は3裂するのが特徴だが、頭花の感じも違う。 |
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いつもはあまり山で人に会わないのだが、今日は数組と出会う。急な山であるが、花も展望も楽しめるので人気があるのだろう。
一通り撮影を終えたので下山することにする。
あとは一度も転ばずに下りることだけだが、その目標?は無事達成することができた(^^;
花は満足出来たので写真は撮らずに下るが、前回タマゴタケを見つけているので、今回も見つけようと探しながら下ることにした。
「無いな、無いな」と言いながら、「今日はダメだったか」と諦めかけた頃ようやく発見(左の写真)。
いかにも毒キノコらしい鮮やかな色のキノコだが、食べられるというのが意外である。しかし、他の人が見られるよう、そのまま残してあげて欲しい。 |
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今の流行言葉で言えばリベンジを果たした今回の山行であるが、転びやすい山というイメージが今回緩和されたので(笑)、吾妻山のように季節を変えて登り、いろいろな花に出会いに行きたいと感じた。急斜面で滑りやすい山であるので、多少山に慣れてから登った方が良いのかもしれない。
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