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TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 |
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男鹿山 |
01/ 5/20 |
広島県 |
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山に囲まれた日本にあっては、登山道のついている山は数え切れないくらいあり、何々山に登ったといっても興味のない人間には「あ、そう。」である。「あ、そう。」を「ふーん。」に変えるにはその山の特徴が必要となる。
例えばカタクリで有名な右谷山は、ゴールデンウィークの頃に登ると、イコール「カタクリ」を見に行ったと見なされる。山に登るにも、写真を撮るにもポイントが必要となる。
今回紹介する男鹿山のポイントは「すずらん」であった。
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すずらんの花の時期はだいたい5月下旬からだが、今年は概ね花の時期が早いようであり、少し時期が早いかと思いつつも車を走らせた。
ガイドブックを見るとどうも道がややこしそうで、今ひとつ不安が残る。隣の女鹿山を含めたコースと地形はだいたい頭に叩き込んだが、不安を覚えながら山に登るのは嫌い(というか撮影に専念できない)なので、最も簡単な男鹿山に直接登るコースを取る。 |
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国道432号を通り甲山町の市街地を過ぎてしばらく行くと、甲奴町へ抜ける県道51号への分岐があるのでこれを左折する。道なりに進み、小学校と郵便局を見たら右折する道があるのでこれを取り、少しいって左折する。すずらん荘を過ぎて大きなカーブにかかってすぐに舗装された左折する道があるのでこの道に従って登る。女鹿山の標識まで行ったら行き過ぎなので戻ろう。
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途中登山口があるがここは下山時に下りて来ることにして、今回はもう少し上まで登る。駐車場という訳では無いだろうが道幅を広くしてある場所があるのでここに車をとめる。とめ方にもよるが5台は十分止められる。
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登山道自体は整備されていて登りやすい。
山頂までは30分もかからないのであまり山登りという感じはしない。
花としてはフタリシズカの花がチラホラ咲いていた。 |
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さて山頂部に近づいてくると「檻」が見えてくる。ここに”囚われのお姫様”すずらんがいる訳だが、ものものしい警備である。檻は高いし格子の間隔は狭い。
肝心のお姫様は甘い匂いを漂わすものの姿は見えない。もともとうつむいて咲く花なので葉っぱの隙間から探すのは大変である。やっと見つけたものの角度が悪くて写真にならないし、アングルを変えようにも檻があっては無理。
貴重な植物をたいして罪悪感を感じることなく盗掘する人や、被写体以外は足で踏みつける配慮の無いカメラマンが多いのでここまで厳重に「保護」しているのだろうが、やり過ぎの感がある。一人一人のモラルが向上するのを待つしかないのか。
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しかし、確かに今日はすずらん目当てだったが、それに代わる主役がいたのが救いだった。
「チゴユリ」である。
微笑みかけてくれないお姫様の檻の側で、陽光を受けて輝く娘たちが美しさを競うように咲き誇っている。
思わぬ主役の登場に檻を見たときの不快感が消えた。 |
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下山は上に書いた登山口へ下る道を取るが、結構急である。
見つけた花はフタリシズカ、ジュウニヒトエといったところ。
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登山口に着いてから車をとめたところへ登ることになるが、途中ツクバネウツギの花を見つけた。 |
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また、ふと見るとカエルが葉っぱの上でじっとしているので思わず撮影。 |
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すずらんは柵の中にいる事は知っていたが、実際見るとある意味ショックだったが、チゴユリをはじめ勢いのある花などが見れたのが救いではあった。
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しかし、囚われのお姫様が救い出されるのはいつのことだろうか。
囲いが無くても生き生きと咲くことが出来る環境になるのはいつの日か…。 |
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