<参考タイム>

登山口

(40分)

尾根分岐

(40分)

山頂

(10分)

大岩

(15分)

尾根分岐

(35分)

登山口
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

大丸峯 04/12/19
広島県豊平町

アベマキ 
 たぶん2004年最後の山登りとなるので、どこがよいかとガイドブックをめくる。

 冬の到来が遅いので県北の1000m級の山々もまだ登れると思うがさすがに寒いだろうし、暖かい瀬戸内側もよいのだが、せっかくこの時期でも降雪がないのだから人が少ない北に行きたい。

 という訳で、その間をとって豊平町の大丸峯に登ることにした。 未登の山でもあるし、参考タイムは1時間程度と行程が短く、久しぶりに登るにはちょうどよいと考えた。


 広島北ICを下りて右折し、次の大きな交差点で国道191号の案内に従って左折。太田川沿いに走り、安野トンネルを抜けて最初の信号を右折し県道304号に乗る。少し行ったところで野生の猿のグループに出会いビックリ!申年の終わりを意味するのかな?道なりに北上し、豊平町に入ってまもなく長笹地区の案内があるので左折。やがてお城のような格好のお好み焼き屋が見えるので、その左手の狭い道に入る。長笹地区の南を巻くようにして進み、途中何回か大丸峯の案内がでるがそのまま進み、やがて左手に登山口の標識が見つかる。その登山口から少し入ったところに駐車スペースがある。5台くらいは十分停められる空き地だ。
 

大丸峯map 
<大丸峯Map>


赤い線が登山道、
灰色の線が車道です。
等高線の間隔は50m間隔です。

2.5万分の一の地形図にある破線は別の道を示しているので注意。


 コース概略としては、小さな尾根に乗り西進、谷の左岸を登り南北に走る主稜線に乗り、そこから南下し山頂に至る。

 登山靴に履き替え登り始める。登山口から頂上まで1710mとある。
 舗装路はすぐ終わり、小さな尾根のところで右折する。ここは1650mとある。
 最初のうちは、両脇が高くなり、水路の底を歩くような感じの道を歩く。まだ残っているアキノキリンソウが一株あるくらいで花はないが、ヤブコウジの赤い実はよく見る。
 
小さな紅葉 
 スギやヒノキの暗い林の中を緩やかに登る。時々コルク質の樹肌のアベマキが見える。

 谷の左岸に入ると水の流れが聞こえるようになり、この辺から徐々に傾斜が増してきてペースが鈍る。

 左手は植林の暗い森で、右手は落葉樹の今は明るい林だ。やはりアベマキの独特の樹肌が目立つ。落ち葉もたくさんありクッションとなって歩きやすい。

 歩き始めて15分ほどで水場との分岐につく。そこから55mとあるが、ガイドブックに水量がないと書かれるとあまり行く気にならず行かなかった。

 ここで一休憩を入れてから再び登り始める。地形図の等高線の印象通りの急坂だが、道幅も広く、ゴロゴロ石もないので歩きやすいよく整備された道だ。

 谷を登るので展望はなく、夏場はただ登るだけのつらい急登かもしれない。やがて主稜線に合流する。

 ここからは尾根道となるが、両脇は木々が高く展望はあまり得られない。ただ、落葉した後のこの時期ならば樹幹の間からいくらかの展望は得られる。

 尾根に乗ったところから5分ほどで661mピークを通り過ぎる。
 緩やかな道と急な道を繰り返しながら徐々に高度を上げる。
 アカマツが多く、手入れさえしていれば松茸山になるのだろう。やはり台風の影響か何本かアカマツが倒れている。
 
ツルシキミ 
 ところどころでツルシキミの赤い実などが見られる。

 山頂近くになり、緩やかな道となると大岩との分岐にくる。グッと下っていてどれくらい行くのか分からないので帰りに寄ることにしてそのまま進むみ、やがて木々が適当に切り払われた山頂に到達する。登り始めて80分。一般的には60分で登れるだろう。

 簡単な小屋があるが、朽ちかけていて雨宿りにはちょっと使えそうにない。山頂に雨よけ風よけがあると助かることが多いのだが、管理が難しいので時間がたてばこうやって壊れてみすぼらしくなる。一長一短である。
 
アセビ 
 ただ、山頂からの眺めはとてもよい。

 今日は雨が降り出しそうな暗い空なのであまり展望は得られないが、竜頭山、海見山、牛頭山など広い範囲が見渡すことができる。山の形を模した金属の標識も設置してあってユニークでおもしろい。

 手前に高い山がなく、山に囲まれた地形なので、気象条件がよければ雲海を期待できるかもしれない。雲海を狙って登ってみるのも良いだろう。

 山頂周辺にはアセビが多く、早いものはつぼみを付けている(左の写真)。

 
大岩から長笹地区を見下ろす 
 昼食後下山するが、大岩に寄ってみることにする。

 急坂を一気に下り、斜面を斜めに横切って下ると下の方に展望が利く岩が見えてくる。

 見える範囲は山頂からと大きな違いはないが、すぐ下の山裾が目に入るので、広がりをより感じられる(左の写真)。

 登りは誰とも会わなかったが、下りで1グループに出会った。12月半ばの県北の山で人に出会うとは思わなかった。同じ考えの人間はどこにでもいるということだろう(笑)。

 初めて登ったが、登山道はよく整備されているし、山頂からの展望もよく、行程も楽なので、家族連れが登るのにちょうどよい山だと感じた。紅葉も期待できるのではないだろうか。冬では花はほとんど見えなかったので、次来るときは花の季節に訪れてみよう。
    

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