<参考タイム>
登山口
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(10分)
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堰堤
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(50分)
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平行道
取り付き
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(20分)
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大仙神社
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(5分)
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多飯が辻山
山頂
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(60分)
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登山口
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TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 |
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多飯が辻山 |
04/8/21 |
広島県比婆郡東城町 |
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備北地域の山で一般に登山の対象とされている山は県境の中国山地に多いが、それらから外れたところに1000mを超える多飯が辻山がある。
ガイドブックによれば大山信仰から河内大仙とも呼ばれる信仰の山のようだ。
植林ばかりのようだが、暑い日差しの中を登る訳ではないのでちょうど良かろうと登ってみることにした。 |
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東城ICを下りて直進し、国道314号を進み、県道12号の案内が出たら右折する。踏切を渡り少し進むと「竹森」の標識が出るのでそこを斜めに左折、少し登ったところで再び案内が出るので左折する。後は道なりに進み、林道完成記念碑を過ぎてしばらく進むと右手に登山口の標識があり、道路の反対側が少し広くなっているので車を置かせてもらう。民家の前なので駐車するのに少し躊躇してしまうが、少し先に駐車スペースがあるそうだ。
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<多飯が辻山map>
赤い線が登山道です。
他にもルートはありますが、実際に歩いていないので省略しています。 |
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登山口の右にお地蔵様があり、信仰の山であることを思い出す。ツリフネソウが鮮やかな赤い花を藪の中で咲かせている。森の中に入ると幅広い道が続き、道ばたにキノコやキンミズヒキの花が咲いている。植林の山と聞いていたが最初の内は雰囲気のよい落葉樹の森の中を進む。
少し歩くと左右に道が分かれ左側は水場が見えるが、ここは右にゆく。もう少し入ると行き止まりのような感じの所にぶつかるが、その突き当たりを左に入る。ここから植林となる。整然とした植林で間伐などの手入れを行っているのだろう。しかし、こんな急斜面の所によく...とは思う。
植林の端の急坂を登り(冒頭の写真)、右に堰堤を見て下ってゆく。下りきると、ごろごろ石の転がったよく氾濫しているような沢の中に入り(水量は少ない)、沢を渡って今度は丸木橋を渡る。この丸木橋は少々危険なので、水量が多い時以外は沢の中を渡る方が安全だと思う。
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ここを過ぎてまもなく北東方向(左手)に道が変わり別の谷に入る。
緩やかな登りできつくはないが、植林が延々と続き変化がないのが難点である。
時折見える赤いタマゴタケが単調な世界で目立っている(左の写真)。 |
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ある程度北東に谷を詰めると東(右手)に方向が変わり、傾斜が徐々にきつくなる。しばらく経つと今度は北に方向を変え、斜面を斜めに登る急登が待ちかまえている。この急登を終えると緩やかなはっきりしない尾根に乗り東に方向を変える。しばらくは緩やかな登りだが、再び傾斜が増してくる。
ササが林床を埋め尽くすようになり、登山道の上にも覆い被さってくる。少しのヤブ漕ぎを我慢すればササはなくなるが、再び整然とした植林の中の先の見えない(同じような)急登がはじまる。
少し道に変化があると違うのだが、同じような道がずっと上の方まで続いているので気分的にもしんどい。地形図を見ると急登の終点は右手(南側)の尾根と合流する付近であるので、右に見える尾根が近づいてくるのを見ながら歩く。もうそろそろだと思ってから10分ほどで不意に平行道と合流する。植林ばかりの風景なので世界が単調に見える。山頂はここから左にゆく。
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急登の後なのでこの平行道を歩くのは余計に楽に感じる。山頂の北側に回り込むように進む。
キバナアキギリが咲き始めており(左の写真)、軽やかなうす黄色の花をつけ始め、花をつけていないものも、花と見紛うような若々しい黄緑色の花序が見える。まもなく開花するのだろう。 |
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山頂の北側に回り込み、まもなく大仙神社に着く。
北に向けて道らしきものが伸びているが踏み跡ははっきりしない。
山の上にある神社としては大きな社で、拝殿と本殿が備わっている。植林がなされているので材料調達は難しくないとしても、山の上に神社を建てて維持してゆくのは大変だと思われ、人々の信仰の深さが垣間見える。しかし、本殿の後ろにつっかえ棒があり、今にも倒壊しそうな感じがする。やはり維持管理は難しいようだ。
小さな祠のそばの道を進み最後の登りとなる。山頂部だけは植林ではない自然林となっており、大木も散見される。神社の背後となるので鎮守の森とみなして植林をしなかったのかもしれない。
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5分ほど急な道を登ると真新しい標識が立っている山頂に到達する。
フシグロセンノウがあちこちに橙色の花を咲かせている(左の写真)。フシグロセンノウがこれだけ広範囲に固まって咲いているところは初めてである。 |
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山頂からは南東への道が出ているがこれは井河内方面に下る道で、現在使われているかどうかはよく分からない。山頂で出会った方が一旦この道を下っていったが、少し行って戻って来られたので道が明瞭ではないようだ。
山頂から西に向けて細い道が伸びており、これをたどると北側が開かれた展望所に着く。
道後山、猫山が見えるが今日はかすんではっきりしない。フシグロセンノウやカワラナデシコ、ツリガネニンジンなどが咲き、花の終わったオオバギボウシがたくさんある。1ヶ月くらい早く訪れるとオオバギボウシのお花畑となっているだろう。
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2.5万分の一の地図を見ると何本もの山道が記載され、神社を中心として人々の往来が多かったことが推測される。ただ、それらの道は実際に歩いていないので断定は出来ないが、踏み跡も薄く、地図を読めない人間は通らない方がよいだろう。 |
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下山は来た道を引き返す。山頂北側の平行道を歩いていると「山火事注意」の看板のところで、踏み跡が比較的はっきりした道がある。他の方のHPのレポートを読むと、ここから下山されているようなのでこの道はしっかりしていると思われる。
ここを通り過ぎて平行道がまもなく終わり、急坂を下る。道はあまり踏み固められていないので思ったより滑らないが、雨の日は泥だらけとなるので注意が必要。山頂から60分で下る。
植林の山と聞いていたのであまり面白味がないかと思ったが、景色は単調なものの、道の方向や緩急に違いがあり、山頂部ではキバナアキギリやフシグロセンノウの群落もあって、思ったより変化のある山行となった。単調な植林の中を歩くのはあまりおもしろくないものだが、整然として手入れの施された林は清々しい。この山も季節を違えて登ってみたいと思う。 |
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