TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

蓮華山 01/12/23
山口県玖珂郡玖珂町

登山口から見上げる蓮華山 
 山城めぐり第2弾。というわけではないが、今回は玖珂の蓮華山を紹介する。
 
 山口県の山はあまり登っていないが、西中国山地を除いて低山がほとんどなので、冬の時期にも登ることが出来る山は多い。

 
 玖珂ICで下りて右折し、玖珂の町役場を目指す。町役場にぶつかったら左折し、しばらく進んで右折し、線路を渡り、陸橋のある交差点をそのまま直進する(予定だったが、行きも帰りも道に迷ったが)。
 しばらく進むと左手に鳥居があり、登山道の案内看板がある。鳥居の左の細い桜並木道を進むと大きな杉が立つ比叡神社が見える。車は神社前の民家前に置かせてもらうが、2台くらいは止められる。

 
 比叡神社を正面にして右の道が本コースで、左の道が市の迫滝コースで、今日は本コースから登って市の迫滝コースを下山に使うことにする。
 
 神社のある小高い山に沿って舗装路を進み、T字路にぶつかったら左折し、畑の中の道を進む。正面に蓮華山のでこぼこの山容を見上げ、山道に入って行く(冒頭の写真)。
 
 沢沿いに歩き、いくらか分岐があるが基本的に左に曲がると考えてよい。途中林道に出るが、そのまま直進する。神社前に止められない場合は林道を車で登って広いところに止めても良いだろう。
 
登山道脇のフユイチゴ 
 今回は1株も花がなかったが、フユイチゴの数がすごい。小動物が食べないのが不思議だが登山道脇にずっと群生している。
 
 堰堤を過ぎて少し歩き、細い竹の茂ったところで左にカーブする。案内はあるので見落とさないように。
フユイチゴの群生 
 きれいな植林の林に入っても依然とフユイチゴが実っている。1カ所しか見つけられなかったがリュウノヒゲのコバルトブルーの実があった。
 
 沢沿いに登り、途中道が流れによって途切れている箇所があるが、右手前方に道があるのでこれを行く。沢を渡って向かいの尾根に登ると考えておけばよい。
 
 しばらくスイッチバックの道で高度を稼ぐ。原生林も良いが、手入れのされた整然とした植林の林というのも捨てがたい良さがある。少々勾配がきついのが難点だが、登山道は道幅も広く歩きやすい。いくらか分岐もあるが、登山道脇の木に空き缶を乗せてあるので、これを案内として歩けばよい。
 
 比叡神社から1時間強で市の迫滝コースとの合流地点にぶつかり右折する。ちなみに「大人の遠足」などとつまらない落書きがあるのは登山者のマナーの悪さの表れか。10分も上がればひよどり越に到着する。
 
 一旦休憩をとり、左手の道を行く。古そうな鳥居をくぐり高度を上げる。少し靄がかかっているのでパッとした展望は得られないが、展望のない樹林の中を登ってきたので気分が晴れる。最後の尾根に取り付き、左の道を行き、ひよどり超えから20分ほどで蓮華山山頂に到達する。
 
 山頂には祠があるが、祠も鳥居も傷んでいる。台風か何かで傷ついたのか。
 展望はあまり得られないが、南方の一角の木々が切り払われ、玖珂盆地の展望が利くようになっている。手前にこれも山城の標高240mの鞍掛山を見下ろせ、頂上には展望所らしきものが見える。鞍掛山も登ることができる。
 
おいしそうな赤い実 
 帰りは市の迫滝コースで下ることにする。
 
 両コースの合流地点に戻り、市の迫滝コースの道を見ると細くて獣道ではないかと不安に感じるが、少し歩けばしっかりとした道となるので問題ない。
 
 こちらのコースは尾根道を下ることになるので少々急ではあるが、木々の下を通る本コースと比べ、展望を楽しめるのがうれしい。
 
 ただ、尾根道から谷に降りる道は急なので、登りは大変だろう。
 
 登山道から山頂部を望めるところがいくつかあるので見てみると、大きな岩が露出しており、山頂部は岩の上にあることが推測できる。
 
 山頂から45分。コースの名前となっている市の迫滝は水量がないのが残念だが、落差もそこそこあり、夏場ならば涼を求めて立ち寄ってみても良いだろう。ただ写真を撮るほどの滝ではないが…。
 
 広い道(植林がされているので車が通れるようにしてあるのだろうが)を下り、やがて舗装路に出会う。左に進めば、本コースと合流する道である。ここはまっすぐ進む。駐車スペースが2台分位あるので、ここに車を置いて登っても良いだろう。
 
 民家が見えてくると道幅も広くなる。後ろを振り向けば蓮華山の山頂部を見上げることが出来る。
 
 市の迫滝コースの方が傾斜はきついが、山登りの楽しさが感じられる良いコースのように思える。しかし、本コースの趣もまた良いので、両方使うのがベストだろう。
 
 

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