TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

龍頭山 (928m) 01/ 6/3
広島県豊平町

コアジサイ 
 景色が良い山の条件の一つに独立峰ということがある。
 山々が連なる巨大な山塊というのも味があるが、独立峰には特有の味わいがある。
 
 今回紹介する竜頭山も独立峰(正確には前龍頭・中龍頭・龍頭山の3つのピークがある)のひとつで、存在感のあるその山容から登頂欲をそそられる山である。
 
 広島北ICから北上し豊平どんぐり村を目指し、どんぐり村まで来ると正面に竜頭山が鎮座しているのが見られる。
 どんぐり村の入口を少し過ぎたところで右折し細い道を上がる。途中別荘地に左折する道があり、そこの奥にも登山口があるが楽な登山口を選んだので今回は通り過ぎる。まもなく左手に舗装していない道が現れるのでこれを行く。峠を越したら行き過ぎているのでUターンのこと。しばらくガタガタ道を上がることになるが途中から舗装路になる。
 
 車の窓越しに景色を見ると先程いたどんぐり村が小さくなり、かなり高度を稼いでいるのが分かる。
 竜頭山の登山口は舗装した駐車場があるのですぐ分かる。トイレもあり結構整備された山である。駐車スペースは10台くらいか。
  
 登山準備を終え、登山道の案内板横の道を入る。私が本日の一番乗りなのか歩くたびに足下から蛾か蝶か分からないが飛び立った。寝ているところを起こして申し訳ないと思いながらも歩を進める。
 
 あまり花は期待していなかったのだが、コアジサイが満開でたびたびレンズを向けた。
 しかし、コアジサイの花は写欲をそそられる被写体ではあるが難しい被写体でもある。
 小さな花の集合体なのでピントが合いにくい上に、朝の弱い光ではシャッター速度が遅くなってブレやすい。
 苦労しながら撮った割にいい写真は撮れなかった。
 
 さて、そうこうしているとテラスのようになった前竜頭に到着する。
 前竜頭はどんぐり村から見た場合に山頂と勘違いされるピークで、展望もよく、汗をかいた体に心地よい風が吹く。
 ちなみに少し登ったところに前竜頭の標識がある東屋があるが展望もなく、休憩するなら先程の所がよい。
アマドコロ
 急な道はここまでで、ここからは尾根道で比較的平坦路となる。
 
 途中先が折れたアマドコロ(ホウチャクソウ?)があった。
 
 次に中竜頭につく。やはり東屋があるが木々に囲まれて展望はない。
しかし、汗をかいているので木陰のある涼しい場所はありがたい。
 
 何かないかと探していると白い花が見えた。少し遠かったので双眼鏡で見るとヤマボウシの花だった。街路樹のハナミズキの仲間だが、一本の木にたくさんの花が咲くので見事である。
 
 中竜頭から山頂のピークへは一旦下りまた登るという損をしたような行程だが、距離は短いので問題はない。
また、林道を伸ばしてここまで来られるようにするのか、山頂手前の登り坂の右手から舗装路が伸びてきていた。
確かに気軽に展望の良い頂上に立てるのは良いが、山登りをする人間にとってはそこまでしなくても良いのではと思う。
 
 最後は急な登りだがあと少しで頂上となると人は元気になる。期待通り頂上からの眺めは最高で、風が気持ちいい。
 
ヤマボウシ 
 少し昼寝(早い時間なので朝寝?)してから被写体を探しにうろつく。
 
 山頂は黄色い花(ニガナ?)が咲いており、少し下ったところにはまたヤマボウシの花が見える。
 
 斜め下から見上げると花が踊っているように見えるのでシャッターを切った。
 
 下山後はどんぐり村に立ち寄りそばを食べる。コシが強くおいしいそばなので近くに来たときはたいてい食べている。
 
 竜頭山は比較的短時間に山頂へ登れ、展望も良く、登山道も整備されているので初心者を連れて行くのによい山だと思う。
 別荘地奥の登山口をとると多少きつくはなるので、この程度の行程では物足りない方はこちらがよいだろう。

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