<参考タイム>南登山口

(50分)

百畳岩

(15分)

深入山
山頂

(20分)

八畳岩

(60分)

南登山口

TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

秋の深入山’22  2022/10/24
広島県山県郡安芸太田町


 昨年は息子君と臥龍山に登ったが、今度はその山が見える深入山に行くことにした。
 紅葉が良い時期なので、ブナ林がある県境の山がいいかなと思ったのだが、少しでも気楽に行こうと、車で片道2時間程度の深入山に行くことにした。花の撮影とか関係ない子供には景色が楽しめるところが良いだろうし、この時期ならまだ花が咲いているから私も楽しめるし、久しぶりにムラサキセンブリを撮影をしよう。

 昔は朝6時には出発していたのだが、子供に合わすと時間が遅れるので、7時出発の予定にしたが、なんやかんやで遅れて結局7時40分発となった。まあ、今日は天気も良さそうなので無理に急ぐ必要はなく、日課の朝の運動をしながら準備が整うのを待ったのでイライラすることはない。とは言え、遅くなれば車も多くなるので、広島市内を抜けるのに少し時間がかかり、10時前の到着となった。途中通り過ぎた道の駅来夢とごうちもお客さんが多かったが、深入山の駐車場は結構埋まっていてちょっとびっくりした。山登りにはいい季節であるが、コロナの規制の反動か、お客さんが多い。
 

 今日はいつも通り南登山口から登って、林間コースで下るルートとする。南登山口からの道は急なので、下りはお勧めしない。地面が濡れている場合は滑りやすいので、東登山口からか林間コースから登った方が良い。

 入口のところに保護されている?場所にウメバチソウが多く咲いている。日当たりが良すぎるので写真的には難しいのだが、これなら山道でも見ることが出来そうである。リンドウもよく咲いている。

 ススキも多く、日に照らされて風に揺れながらキラキラしている。

 リンドウはつぼみもまだ見えるし、来週でも楽しめそうな感じ。ウメバチソウはポツポツと咲いており、傷んでいるものもあるが、状態の良い花も混じる。ヤマラッキョウも時々見られるが、傷んでいるものが多い。ツリガネニンジンが辛うじて咲いていたが、ほぼ終わっている。カワラナデシコも数が少なく、こちらもほぼ終わっている。キキョウはしなしなになった花を1つ見つけただけ。オケラは花が終わった跡が残っているくらい。キクバヤマボクチはドライフラワーのような花なので花っぽくないが、背が高く茎がしっかりしているので存在感がある。ワレモコウも残っているが、数も少なく、色が抜けているので、時期的には花は終わっている。

 急坂であるのでボチボチと登る。
 登山者が多いので、以前より道が広くなって土も露わになっている。階段を作っても、この急坂では雨で土が流されるし、道の保護はなかなか難しそうである。
 今日は天気も良いので登山客も多めで、膝を痛めそうで私は下りたくないが、下ってくる人は多い。

 過剰なコロナ対策で運動不足になっている小学生にはこの急坂はきついようで、たびたび休みながら登っている。マスクをしている人もいるが、野外では膨大な大気に希釈されるのでほぼ無意味であり、呼吸を阻害されるので有害でもある。新鮮な空気を吸いましょうよ。

 途中で右手に旧道の案内があるので、少しでも傾斜が緩い方が良いと息子君が入っていく。直登は花を見る余裕も削がれるので、私も緩い方が良い。
 少し登ると再び合流してさらに登ると山頂が見える肩に到着。下を見ると、登山者が次々と登ってくる。

 山頂を見ながら登り、右手に踏み跡があるのでそこに入る。普通の登山者は気づかないが、大岩に向かう道であり、少し登れば展望の良い大岩に到着する。

 ここは東登山口から登った人でないと気付きにくいので、人が少なめである。山頂は人が多いので、ゆっくりしたい方はここで昼食にしても良い。


 ここを北に進めばすぐに登山道と合流し、山頂に向けての最後の急坂になる。

 生育環境が良いのか、大きな株のリンドウも見かける。専門外だが、大きくてきれいな毛虫を発見。どんな蝶、または蛾になるのだろうか。

 展望台のように突き出た岩まで登って来ると山頂まではすぐ。

 山頂には多くの登山者が腰を下ろしている。

 ここからは360°の展望が開け、北側には紅葉した臥龍山が見える。

 霞んではっきりしないが、南側は十方山〜恐羅漢山の広島県最高峰の山並みが見える。

 空いた場所に腰を下ろすが、レジャーシートを別のリュックに入れっぱなしにしていたので敷くものがなく、仕方なく平べったい石を座布団にする。

 昼食後、すぐに身支度を整えて出発し、林間コースを下っていく。山頂を巻くように下っていき、小屋のところまで下る。
 以前は丘を越える直進する道があったのだが、草に覆われて難儀しそうなので引き返して大人しく広い巻き道で下っていく。
 

 ウリハダカエデの大きな葉っぱが鮮やかに紅葉している。ハウチワカエデは傷んだものが多いが、ウリハダカエデは形が残って紅葉しているものが多い。

 紅葉が鮮やかではない葉っぱも、光を通せば輝く。ススキの穂は光を浴びると銀色に輝いて波打つ。
 

 どんどん下っていくと見晴らしの良い岩に到着する。ここからの展望は最高なのだが、紅葉にはまだ早いし、靄がかかってはっきりしない。
 ここでお弁当を食べても良いが、今日のように登山者が多い場合は、他の人がこの展望を楽しめないのでよしておいた方が良い。

 傾斜は少し緩い幅広の道を下っていくが、ゴロゴロ石で足が疲れる。被写体を探しながらキョロキョロしていると、不意にズズっとなってしまう。

 林間に見える黄葉した葉っぱはきれいだが、撮影しようとファインダーを覗きこむと、傷んだものが多くて、撮るものに悩んでしまう。今日の望遠レンズは400mmミラーレンズというキワモノである。遠い場所を切り取れるが、三脚なしで撮影するのは、手振れ補正のあるカメラといえども気を遣う。ミラーレンズはリングボケがあって独特な描写が面白いのだが、マニュアルフォーカスだし、最新レンズのようなシャープさもないので一般的には使いづらいレンズである。逆にその使い辛さが面白かったりする。

 撮影しながらなので、子供にどんどん引き離されてしまうが、本気になればすぐに追いつける。3つ道が分岐したところで子供が待っているが、ここは左に降りる。

 右は西登山口方面に向かう遠回りの道。取り敢えず直進して避難小屋?まで行ってみるが、まあ、特に何があるという訳でもない。引き返して下っていく。

 この辺はヤマラッキョウがたくさん咲いていて、比較的状態が良い。この辺はススキも多いので、透過する光でススキを撮るのも面白い。

 ワレモコウもこの辺は状態の良いものが残っている。

 これから少しの間、木々のない場所を下っていく。

 ススキなども撮影しながら再び森に入り、さらに下っていく。
 紅葉はまだまだのようで、麓のこの辺は来週でもよさそうである。山頂まで登る元気のない方は西登山口方面を経由する林間コースだけでも良いかもしれない。セラピーロードと名前がついている模様。
 

 再び分岐に来てここを左折して南登山口を目指す。紅葉はまだ早くとも、ガマズミの赤い実が見られる。
 

 森を抜けて開けた場所に出ると、駐車場が見えてくる。
 遠くで何か撮影している人がいるなと近づくと、巨大なリンドウの株があった。
 これだけ大きなものはあまり見た記憶がないが、写真で撮るのは難しく、証拠写真程度である。

 登りはきつかったようだが、下りは順調に歩くことができたようである。もう少しきついところでも良かったと思うが、まあ、運動不足なので、これくらいが良かろう。しかし、お客さんが多いな〜今度はマイナーなところに行こうか。
 
   

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