参考タイム
高岳登山口
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(90分)
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高岳山頂
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(60分)
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高岳登山口
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TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 |
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高岳 |
08/7/6 |
広島県北広島町(旧芸北町) |
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今週は八幡湿原にカキランを見に行こうと思ったのだが、ガソリン代が高騰していることもあり、それだけの為に芸北まで行くのは勿体ないな〜と思い、近くにある行程の短い高岳に登ることにした。
聖山からの縦走も面白いのだが、さすがに行程が長いので今回はパスして、展望の良い高岳だけにした。
これだけ山登りをしていれば、普通はより長いコースを歩きたいと思うものだが、そこまで山屋さんではないので逆に短いコースに移行しつつある(^^; |
戸河内ICを下りて国道191号線を芸北町に向けて進む。松原の信号で深入山方面に左折し、あじさいの咲く道を進む。恐羅漢山に向かう大規模林道の分岐を過ぎ、聖湖の案内が出たら左折。少し狭い道を下り、聖湖の堰堤を渡って右折。聖湖に沿って進み、聖山の登山口を過ぎ、更に進むとカーブの所に高岳の登山口の案内標識がある。
付近の道幅は広いので路上駐車可能。多い時はずら〜っと縦列駐車が続いている。今日は他に1台だけ。後から家族連れが来ただけで今日はあまりお客さんが多くないようだ。
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↓今回から国土地理院の電子国土ポータルの簡単地図作成サイトで地図を作ってみた。
突然サービスが中止されたら最期だが、地図作成の手間が省けるので使ってみることにした。もう少しオリジナリティを出せればいいのだが(^^; |
<高岳マップ>
地図上でマウスをスクロールすると縮尺が変わります。
登山道の表示は適当にこの辺だろうといういい加減な感覚で記載しているのであまりあてにしないでください(^^; |
支度をしていると軽トラに乗った人たちがやって来た。
どうやら今日は草刈りをされるようなので、邪魔にならないようその前に歩き始める。
今日は久し振りの山登りなので、いつも持ってきている地図とコンパスを忘れてしまった。
以前ここを下った時に2.5万の地図の登山道の表記が違う感じがしたので確かめようと思っていたのに、これでは調べようがない(^^;
←歩き始めるとヤマアジサイの花が見える。 |
草むらの中にはコアジサイが咲いている(左の写真)。
植林地に入ると、林床にたくさんのヤマアジサイ(下の写真)。
ヤマアジサイはちょうど良い時期に来たようだ。川沿いにあるからだろうか、アジサイの生育にはちょうど良い湿り気具合なのだろう。
そう言えば、こういう植林地など木の間隔が広いところで良く咲いている印象がある。湿り具合と程よい太陽光が必要なのだろう。
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川を渡り右岸から左岸に渡る。もう少し植林地の中を進み、やがて川から離れて谷の中を進む(冒頭の写真)。
谷の斜面を登って小さな尾根に乗り、数回上り下りしてだんだんと山頂方向に道が向かう。
基本的に急坂もなく適度な傾斜であるが、今日は湿っているので少し滑りやすい。
この時期は花があまりないようで、下でヤマアジサイを見てから花らしい花には出会わない。とは言え、今日は良く風が森の中を吹き抜けてくれるので気持ちがよい。
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高度を上げるにつれ、左手に聖山へと続く県境尾根が見え、あの辺が山頂だろうなと見当を付けるが、目視の距離感とはいい加減なもので、すぐだろうと思っても意外と距離があるもの。
森の木々はコナラ、ミズナラ、ブナ、イヌブナ、トチノキ、イロハモミジ、コハウチワカエデ、オオカメノキ、ガマズミ、アセビ、アカマツなど種類が多い。
径が太くなるブナやミズナラには大木は少なく、アカマツの大木が結構目につく(左の写真)。
芸北地域は車で走っていてもアカマツが目につく地域である。手入れが充分に出来ればマツタケなども採れるのだろうが...
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上の3枚の写真は木の樹肌をクローズアップしたもの。左側はブナ、中央はえ〜っとミズメ。。。にしては径が太いしヤマザクラか。これを書いているのが2ヶ月後なので忘れてしまった(笑)。右側は樹肌に付着した苔。
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数種類小さなものを見たが、キノコの類はまだ少ないようである。
もっと雨が降ってジメジメすると増えるのだろうが、今年の梅雨は短かったので、キノコ達もニョキニョキできていない。
キノコと同じく湿った場所でニョキニョキするギンリョウソウも少しだけ見られた(左の写真)。時期的に実になっているが、葉緑素を持たない植物だけに変なキノコと思われるかも知れない。
↓こんなキノコも(^−^) |
山頂はもう少しだろうな〜と思う頃、ようやく道に垂れ下がるササユリが現れる(下の写真)。今年はもう見られないかな、と思っていたが、きれいなものも蕾も残っており、まだまだ見頃である。
また、花は終わって実になっていたが、イチヤクソウも発見(左の写真)。この花に照準を合わせるともう少し早めか。
ササユリはそれなりに咲いていて賑やか。大きな花なので、下から登ってくる草刈り部隊も刈ってしまうことはないと思うが。 |
ササユリを撮っていると、近くにあまり見ない植物が...蕾の状態なのでよく分からないが、葉っぱの形、蕾が開いた様子を想像するに、何かのランのよう。今度は咲いている時に会いたいが、こんな道端だと盗っていく不心得者が居るかな。珍しいものだとマズイ?ので、写真は掲載しない。
木々の覆いが無くなり直射日光に晒されると頂上部である。朽ちた木にイワガラミがまとわりつき、幹を覆っている。 |
高岳山頂に到着。
山頂では先に登っていた親子連れが居て、記念撮影を頼まれる。一眼レフをぶら下げて登っている以上、変な写真に出来ないというプレッシャーがあったりする(笑)。
失敗することはほぼ無いと思うが、以前中判カメラを使っているおじさんに記念撮影をお願いして、トンデモナイ下手くそ写真を撮られたので、それ以来逆に自分がそう思われないように気をつけていたりする(笑)あのクラスのカメラを持っていて、フォーカスロックを使って撮影できないなんて。。。(^^;
それはともかく、高岳山頂は高い木がないので見晴らしが最高である。正面に聖湖、臥龍山、右手に深入山があり、広い範囲を見渡せる。暑い日には直射日光が突き刺さってしまうが、この景色を見ながらお弁当を食べるのが一番である。
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日当たりの良い場所なので、ヒヨドリグサなどが咲き始めていた。ササユリもピンク色の濃いものも咲いている。ササユリは白い花も良いが、ピンク色も良い。
団体さんが登ってきたので適当なところで下山する。団体さんは聖山へ縦走するようだ。この縦走路は変化があってなかなか歩き応えのある面白いコースである。途中の県境コブからは匹見に向けて道が整備されているので歩いてみたいと思っているのだが。今回は高岳だけの往復なので来た道を戻る。
以下、途中で撮影したものをいくつか紹介する。 |
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左の写真は、地面に花びらが落ちていたので上を見上げた時に見つけた花。種類は不明。右側はチゴユリの実。
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左の写真は切り株。え?そんなの写真に撮るな?(笑)。切り株の樹肌と緑の苔とのコントラストがきれいだったもので(^^;
右側はご存じヤマボウシ。あまり数はなかったが、ちょうど良い位置に咲いていたのでマクロレンズで撮影。
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左の写真は朽ちた木にびっしり付着していたキノコ。
地味な色合いなのでほとんどの人に無視されていると思うが、黒から茶色、白へと色の変化があって意外ときれいである。マクロで撮るとボケが大きいので、白い部分が光るようにボケるので、ちょっと印象が変わってくる。
下の写真はイヌツゲの花。小さな花なので気づかない人が多いと思うが、鮮やかな花でもないので、見つけてもスルーされてしまうかな(^^?
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下山の時は、朝とは違って風が少なくちょっと蒸し暑い。下っていると草刈り隊とすれ違うが、この暑い中御苦労さまである。お陰様で安心して登ることが出来て感謝である。
さて、登山道の途中で立入禁止のロープが張ってある場所があるが、2.5万の地図にあるルートは、こちらに下るルートでは?と思ったりする。上の地図で赤い×印をしているところである。しかし、今回は地図もコンパスもないので検討のしようもない...山から少し離れるとこんなものであろうか(^^;
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40分ほどで川の所まで下る。
クサアジサイと思われる蕾を見つけたが、今日見つかるのはヤマアジサイが多い。ちょうど花が少ない時期であるし、こんなものか。
ヤマアジサイの咲いているところにセリバオウレンの袋果が結構見られる。雪が積もっている時期に芸北に来るのはちょっと車の運転が心配だが、この辺はセリバオウレンがたくさん咲くようだ。
←ウバユリも開花に向けて準備中。 |
少し山から離れていたので、地図とコンパスを忘れるという失態(ほどでもないが)をおかしたが、この山は行程も短くて道もしっかりしているので安心して登ることができる。家族連れでも登られていたし、何と言っても景色が良いのがこの山のおススメどころである。体力に自信がある方は聖山へ縦走されると良いし、車が2台あるのなら県境コブから匹見へ行かれるのも面白いだろう。
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