参考タイム
登山口(南)
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(30分)
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林道合流
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(40分)
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水場
カタクリ
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(5分)
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山頂
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(25分)
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林道合流
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(20分)
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登山口(南) |
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TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 |
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鷹ノ巣山(春) |
08/5/4 |
広島県東広島市福富町 |
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カタクリが咲く場所、山は各地に点在しているが、私の住むところから一番距離的に近い(山に登ることを考えなければだが)のが鷹ノ巣山。
以前にもこの季節に登っているのだが、カタクリが咲いている頃のレポートを載せていないこともあり、久し振りに登ることにした。
時期的には4月下旬あたりが良いと思うのだが、今年は少し花が遅いようなので、少しだけ時期を遅めにしてみた。 |
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呉方面からは国道375号線を北上して福富町に入る。ダムが建設中(堰堤は出来ているが)の場所に展望所があるので寄ってみる。この辺もダムの周辺施設が充実してきたらだいぶ変わることだろう。奥にこれから上る鷹ノ巣山と、お隣のカンノ木山が見える。この山を見るのはこの辺からが一番格好良いだろうか。
ガソリンスタンドを過ぎて信号の所で左折。すぐの道を右折。道なりに進み、二又になったところで左折して(標識あり)鷹ノ巣山への道をとる。分岐があるがとりあえずトイレ休憩に県央の森まで進む。トイレを済ませて元来た道を戻り、県央の地付近ではなく、更に下の分岐を右折して南に大きく回りこむ。県央の地付近から林道があるが、未舗装路なので、車高の低い車は入らないほうが良いだろう。下の地図の一番下の登山口付近の路肩に車を停めて歩き始める。
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<鷹ノ巣山・カンノ木山MAP>
赤い線が登山道、
灰色の線が道路(県央の地付近から南に伸びる道は未舗装)
等高線の間隔は50mごと。
−コース概略−
一番南側の登山口から出発、途中林道と合流し、鷹ノ巣山に至る。
他のレポートの地図を流用したので、鷹ノ巣山以外の地図も載っているが、全体の雰囲気を掴むにはちょうど良いかな。 |
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最初は平坦な道を進む。
新緑の時期なので、柔らかな葉っぱが初々しい。
常緑のアカマツと、既に葉っぱを展開した木々の少し濃い緑色との対比も爽やか。
池を過ぎたところで右手に行く道が見えるが、ここは無視して直進する。この辺から傾斜が出てくるが、あまりきつい道ではない。 |
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あまり花は見ないが、時々シハイスミレの濃い紫色が見える。
左の写真のシハイスミレは実になりつつあって、面白い姿。葉っぱも光沢があって観葉植物のようにも見える。
↓あまり花は無かったが、ヤブツバキもまだ頑張って咲いていた。 |
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こちらからのコースは少し距離が長くなるが、あまりきついところも無くゆっくりと歩けるので、エンジンが掛かるのが遅い人向きである。
ミツバツツジが辛うじて咲いているが、葉っぱは多く見えるので、時期が合えば沢山咲いているところに出会えるだろう。
出発から30分ほどで林道に合流する。 |
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林道に合流して軽く休憩を取り、再び出発。
ここからは少し傾斜が増して歩き応えのある道になる。山頂部の広葉樹の森に入るまでは基本的に植林の中の道である。
下草が生えておらず、植生としても寂しいし、保水力にも乏しい林であるが、木漏れ日が割りとさしているので、シハイスミレなどが思った以上に咲いている。
この植林の中の道は、傾斜がきつくて、土色の世界なので面白味が無いのだが、濃い赤紫色のシハイスミレがよく顔を見せてくれるので、その点は楽しみがある。 |
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←シハイスミレの写真をもうひとつ。
このスミレは日当たりの良いところでよく見るのだが、お日様の光を受け続けなければならないという訳でもないようで、適度な光があれば良いようだ。
他の植物が生えていないところでも花を咲かせるパイオニア的な植物なのだろう。
こちらはコタチツボスミレ。
このスミレも植林地でよく見るような気がする。 |
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林下にはスミレが多いが、他の花も少なめながら咲いている。
左の写真はミヤマシキミ(深山樒)。
赤い実がなっているところが印象深いが、花も結構きれいで、花の塊が大きいので豪華。
時折り群生するところを見るが、単独の方が多く見るかな? |
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上の写真はニシキゴロモ2種。通常は紫色の花だが、たまにシロバナニシキゴロモ(上の写真右側)を見ることがある。
葉っぱの形と色合いが特徴的なので、花よりも葉っぱで探した方が見つけやすい。
左側のニシキゴロモは普通の紫色のタイプだが、多重露出でソフトな印象で撮ってみた。
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急坂の植林地を抜けると明るくなって、木の花が見られるようになる。
上の写真左側はナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺)。1ヶ月ぐらいしたら美味しい実を垂らしているだろう。
上の写真右側はウリハダカエデ(瓜膚楓)。紅葉のきれいな葉っぱで、今は花を垂らしている。
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続いても木の花を。
上の写真左側はクロモジ(黒文字)の花。高級楊枝に使われる木で、クスノキ科なので香りが良い。お茶にする地方もある。
上の写真右側はサルトリイバラ(猿捕茨)。新緑の頃なので、光を透過させると黄色味かかった緑色になる。こちらはご存知、柏餅の葉っぱに使う。
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急坂を抜けて日当たりが良くなり、直射日光に晒されるようになると、もう少し登ればブナやミズナラの森に入ることが出来る。
右に下る道があるので、そこを下りてゆくと水場がある。
この辺の新緑の雰囲気がいい(左の写真)
カタクリはこの周辺にいるのだが、どうも時期が少し遅いようであまり花は咲いていなかった。 |
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でも、少し時期が遅かったようだが、探せば状態の良い花もまだ残っていた。
水場のところより登山道周辺の方が良く咲いている。日当たりの関係などいろいろ要素があるのだろう。
とにかく、きれいなカタクリが見られたので満足。 |
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もうひと頑張りすると展望の良い山頂に着く(左の写真)。
少し霞んでいるが、広範囲に見えて気持ちが良い。
他の登山者グループとも合流し、山頂でお弁当。 |
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昼食後は元来た道を下る。
←ブナの大木が混じる気持ちのよい森である。山頂部付近しかこの森が無いのが残念である。
↓ウリハダカエデの新緑もきれい。 |
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急な植林地の道を下る途中で、咲き始めのチゴユリを発見(左の写真)。
鮮やかなシハイスミレはたくさん見たが、淡い色合いのこういう花もいいものである。
他にはマムシグサなども見られた。
急坂のため油断すると危ないので、花を見ながら下るのに慣れない方は、下りることに集中してください(^^; |
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カタクリ目当てで登ったが、他の花も割と見られて、新緑も楽しめて、距離もそこそこで面白かった。植林地の急坂が面白味に欠けるが、今回はシハイスミレなどが良く咲いていて楽しませてもらった。体力のあり余る方はお隣のカンノ木山まで行っても良いし、自分の体力に合わせて行程を組むと良い。
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