西谷登山口

(40分)

尾根取付

(45分)

天狗岩

(30分)

尾根取付

(25分)

西谷登山口
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

天狗岩 2020/11/22
広島県安芸郡坂町


 山に登り始めた最初の頃に登ってその展望の良さが印象に残っている天狗岩。今回はなんと26年ぶりである。

 子供も長い距離を歩けるような歳になっているので、行程も短くてちょうど良かろうと連れていくことにした。

 中国自然歩道を絡めると、矢野方面まで縦走できるし、小屋浦の奥の天地峠を経由して周回コースも取れるのだが、子連れなので、一番楽な西谷登山口からのピストンとする。
 
<アクセス>

 呉方面からは国道31号線を広島方面に進み、小屋浦駅を過ぎて、左にループして上る橋へ左折し、下り坂で右にカーブするところで左折し、クレアラインの下をくぐって急坂を上って小さな集落に入ると、左手に登山口の案内があってポストが立っている。

 駐車場は右側の空き地になる。
 最初の人が考えてうまく停めれば結構入ると思うが、ヘタに停めても5台以上は十分に入る。

 ポストの所から階段を上り始める。
 登山口が標高60〜70mで、そこから標高220mくらいの尾根の取り付きまで急坂が続く。
 暖かい晩秋なので上着は用意していなかったが、防寒で着ていたセーターは、歩き始めて5分程度で脱ぐことにした。
 

 クヌギの落ち葉が多く、そのドングリも多く転がっているし、松ぼっくりも多いので、子供が良さそうなものを拾っていく。

 ベンチが何か所か設置されており、木々の間から海が見えるようになっているので、休み休み登ることができる。

 高度を上げると、絵下山の鉄塔も見えてくるし、下を走るクレアライン、小屋浦の町、呉ポートピアパークなどの展望が開ける。
 
 ツバキはまだ蕾の状態。

 登山道の階段はよく整備されており、急坂できつくはあるが安心して登ることができる。

 登山道の左手が西谷と言うのだろうか、土砂が流れたような跡が残っており、2年前の西日本豪雨の跡であろうか。

 子供がカマキリの巣?を見つけたが、私は昆虫に興味がないのでこういうものは見つけられないな〜見つけても無視しているだろう。

 谷に沿って高度を上げて行くが、一旦谷を離れて、再び谷方面の折り返し、谷の上部を横切ってさらに登ると尾根の取り付きに着く。

 子供の足に合わせて40分ほど。

 226mの三角点は左手だが、三角点には拘らないので、そのまま天狗岩方面の右側へ進む。
 少し登ると大きな岩があって展望できるようになっている。
 小屋浦方面の展望はここからが一番良い。
 もしこの時点で疲労を感じたのなら、ここで引き返しても、展望が良いから少しは満足できるかもしれない。
 

 ここからは尾根道なのでアップダウンを繰り返しながら進んでいく。

 展望の良い場所にはベンチがあり、休憩する場所はたくさんある。

 急坂はあるが距離は短いのでそれほどきつくはないし、時折でてくるベンチがあるので適度に休憩できる。

 急坂を登った先でようやく天狗岩が見え、いったん下って再び登ると天狗の面を横にしたような?天狗岩に到着する。

 午後から雨が降るという予報なので曇っているが、広島市中心部方面〜江田島までの展望が良い。

 ずっと前の記憶では山頂部はもっと広かった印象があったのだが、ベンチが岩の下と看板のある所の2か所で少し狭い感じはするが、まあ、そう登山者が多いという訳でもなさそうなので、これくらいで十分だろうか。


 健脚の人は少し風景を楽しんでから縦走路に移るだろうが、我々はここで早めの昼食にして引き返すことにする。
 天気が悪くなる予報でもあるし、子供の体力が掴めないので、無理をすることはない。
 帰り際に一組の家族連れとすれ違ったのにちょっとびっくりした。「登る人がいるんだぁ」と、我が身を無視して思ってしまった。
 

 帰路とは言え、尾根道なのでアップダウンが続く。
 子供はまだまだ元気で一番前を進み、私は被写体を探しながら進む。
 久しぶりの山歩きなので、ふくらはぎが筋肉痛になり始めた。
 山登りでは普段使う筋肉とは違うところを使っているということだろう。妻は膝に来ていたようである。
 花は近くになかったので撮影できなかったが、ヤクシソウが咲き、他は数は多くないがアキノキリンソウが咲いている。
 終わった花も多いが、状態の良いものも残っていた。ヤマハッカが辛うじて一株残っている。椿はつぼみ。
 サルトリイバラの実がところどころで見られる。色が少ない晩秋〜冬の山ではよく目立つが、色づきはイマイチなものが多かった。
 

 アセビはまだ蕾、小振りのカキが美味しそうに実っている。
 ヒサカキかな?黒い実をたくさんつけている。ヤシャブシも存在感がある。
 

 落ち葉は最初はクヌギが多く、ドングリも細長いものが多い。時々クリも見られる。

 また、子供はキノコを発見。
 キノコが少ない時期にしては良く見つけたな〜。

 紅葉はあまりなく、ハゼノキの朱色が目立つくらいで、シロモジかな〜黄色っぽい葉っぱが見える。

 紅葉が鮮やかなヌルデもあるが、葉っぱが落ちたものが多く、鮮やかなものはなかった。

 ハギの葉っぱが、斑に紅葉しているのも雰囲気が良かった。

 少し心配していた雨にも当たらず無事下山。

 駐車場のところでヤツデが咲いていたのに気づいて撮影。
 ヤツデも冬の山登りではうれしい花。
 鮮やかという訳ではないが、大きく存在感がある。

 久しぶりの山登りだが、登り1時間強の手軽な行程なので、写真を撮りながら楽しみながら歩けた。
 登山道の整備もされているし、迷う要素もなく、初心者にお勧めである。

 子供の体力が掴めればもう少しきついところでも良いだろう。
 

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