参考タイム


牛小屋P


(45分)

ナツヤケの
キビレ

(35分)

1166峯

(30分)

砥石郷山

(20分)

1166峯

(20分)

ナツヤケの
キビレ

(35分)

牛小屋P
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

砥石郷山 05/9/3
広島県戸河内町

洞のある巨木 
 2001年にこのホームページを始めてから4半年が経ち、いろいろな山に登ったものだが、同じ山を何回か登っていることもあり、まだまだ登っていない山は残っている。

 砥石郷山は広島県最高峰である恐羅漢山の北に位置している山で、未踏の山である。

 登った方の話を聞くと、あまり「良かった!」という話は聞かないのだが、他人の感じ方というのがイコール自分の感じ方ということにはならないので、実際に登ってみることにした。


 戸河内ICから国道191号線を北広島町に向けて進む。普段なら戸河内の中心部を抜けてから左折し、内黒峠経由で行くのだが、通行規制の看板が出ていたので、緑資源幹線林道を使うことにした。深入山を過ぎてまもなく恐羅漢スキー場の案内が出るのでそこを左折。道なりに進み二軒小屋まで入る。大回りだが、2車線あるので内黒峠経由より随文楽だ。積雪のある時期はこちらを通るのが安全だろう。
 なお、二軒小屋から先は細見谷へと続くわけだが、スキーに行く客にとってはこれから先は不必要であり、どのみち冬季は閉鎖されるのであるから緑資源幹線林道(=大規模林道)化する意味は全くない。
 さて、二軒小屋の広い駐車場すぐ手前から右折し、スキー場の案内に従って進むと広い駐車場に到達。トイレがあるが、心付けをしておきましょう。
 
砥石郷山マップ 
<砥石郷山MAP>

 赤い線が登山道
 灰色の線が舗装道路
 青い線は川です。

 等高線の間隔は50mです。
 登山道が途中途切れていますが、市販のガイドブックに記載がない為、また私も実際に歩いてもいないので途中までしか線を引いていません。


 今日のコースは、ナツヤケのキビレへ登り、1166mピークを経由して山頂に向かうことにし、下山は元来た道を引き返す。山頂から田代へ下る道があるが、車は1台しかないのでピストン登山とする。
 これでは物足りない方は、ゲレンデ登り恐羅漢山に寄ってから砥石郷山へ行ってナツヤケのキビレから下山するのも良いし、中の甲へ下って台所原を経由して恐羅漢山などのコースも取れるので、体力に合わせてルート設定すると良い。
 
 ゲレンデを登る道を左に見て砂利道を進む。まわりにゲンノショウコがたくさん咲いている。
 ゲレンデのすぐそばを通る平坦な道なので、これで合っているのかとちょっと不安になるが、地形図を見てもこの道で間違いないと思われるのでそのまま進む。
 

 なお、ナツヤケのキビレまでの道が2.5万の地図に出ていないのだが、ガイドブックの登山道の記載を頼りに、谷沿いに登るのだと見当をつけておいた。しかし、谷底を行くのかと思っていたが実際は異なっていた。

 ゲレンデを過ぎて森の中に入る。道幅も広く歩きやすい道である。明るい落葉樹の森で、新緑・紅葉と楽しめそうだ。

 やがて左前方に登る道と右手に下る道に分かれるが、これは右の道に行く。下ったところのカーブで洞のある大きな木があった(冒頭の写真)。

 今日はあまり花がないと思っているとヤマジノホトトギスやツルリンドウを見つけ、この2つの花だけが多く見られた。

 朽ち始めて樹肌もはっきりしないので樹種は不明だが(ミズナラかな?)巨木もある(左の写真)。
キノコ 
 当初は谷沿いに登ると思っていたが、どうも小さな尾根に乗って登っているような感じの道で、地形図の印象と異なる。進む方向は間違えていないのだが、どうも現在地がつかめない。地形図と現在の状況を一致させながら登るというのはなかなか難しいものである。

 まぁ、迷う心配はないので(^−^)気にせず進むことにした。

 さて、今日は花が少ないのでキノコを探すことにした。
 きれいなキノコらしいキノコというのはあまりないものだが、中にはそういうキノコもあって、それを探しながら登るというのも楽しい。

 左の写真のキノコは以前恐羅漢山に登ったときにも見つけたが、毒キノコっぽくて絵になる(笑)。キノコはひとつ見つけると、その周りにいくつも仲間が見つかる。その最初のひとつを見つけるのがなかなか大変なのだが...(^^:
登山道 
 時々急坂もあるが平坦なところもあり、全般的に辛い登りではない。

 そろそろ稜線に近づいたと思う頃道が平坦となり、しばらく歩くとナツヤケのキビレに到着。標識には「夏焼峠」とある。ここで小休止。

 地図を取り出しガイドブックで見たナツヤケのキビレの場所と照合するが、場所はあっていても、次に進む道の方向が明らかに異なる。実際問題として迷うことはないが、地図を作る人は空撮写真から作るのだろうから、正確な登山道の位置というのは分かりづらいのだろう。
 帰ってからいくつかガイドブックを見比べたが、本によって微妙に異なっているようだ。

 ナツヤケのキビレから平坦路を北に進む。時々ブナの巨木も見られるが、ナツヤケのキビレから恐羅漢山にかけては巨木がいるそうなので、いずれ歩いてみないといけない。これだけ多くの山に登っていて、まだそこを歩いていないというのは不思議がられるかもしれませんね(^^;

 
 平坦な道を進み、だんだん下ってくると、右手に登る小径が出る。直進すれば中の甲へ下る道であり、砥石郷山へは右の道に入る。案内がちょっと分かりづらいので見落とさないよう注意。
 
ヤマジノホトトギス 
 割と急な坂だが少しの間辛抱。
 やがて道が緩やかとなり、カラマツが混じる落葉樹の森の中を進む道となる。

 やはり花はヤマジノホトトギス(左の写真)とツルリンドウ(左下の写真)が多い。ツルニンジンが申し訳程度に見られたくらいだった。

ツルリンドウ 
 緩やかな道もだんだんと傾斜が増し、今日のコース最大の難関(というとオーバーだが)の1166mピークへ登る急坂に入る。

 急坂なので目線がどうしても下に向くのでツルリンドウの花がよく目についた。薄い紫色がかわいらしい。

 ここを登り切れば展望の良い1166mピークに到着する。
1166ピークより恐羅漢山 
 1166mピークは高い木が少ないので見晴らしが良く、恐羅漢山への稜線がよく分かる(左の写真)。

 これから登る砥石郷山を見ると、ほぼ同じ高さのせいか、ここから見るとなんてことのないピークのように見えてしまい、行く気が失せてしまうのは私だけか(笑)。

 岩の上から周囲を眺めていると、手前に赤い実をつけたナナカマドがあった。

 ここからの展望は、たぶんもっと良いはずだが、今日はガスがかかっているので展望としてはいまひとつ。

 三角点にこだわらない方や、もう疲れて歩く気が失せている方は、砥石郷山まで行っても何と言うこともないので(笑)ここで引き返しても良いだろう。
 
アキチョウジ 
 展望を楽しみながらの小休止後、出発する。

 すぐにある急な下り坂を下り、それが終われば緩やかにアップダウンしながら歩く。数は多くないが、アキチョウジの花がいくらか見られる(左の写真)。

 もうそろそろ山頂かなぁと思い始めた頃、草だけが生えた平地に着く。ここが魔の池であろう。魔の池とは仰々しい名前だが、何か逸話でも残っているのだろうか。
 ここではモリアオガエルの産卵が見られるそうだが、かなり乾燥化しているように見えるので、池でも湿地でもなくなる日も近いのかもしれない。

 池を右に回り込み少し進むと砥石郷山の山頂に到達する。
ヤマボウシの実 
 山頂はそこそこ開けているが、高木に囲まれているので、展望を得るには田代へ下る道へ少し進まないと得られない。どのみち今日はガスがかかっているので展望は良くなかった。

 適当なところで昼食とし、ここから引き返すことにする。田代へ下る道は草刈りが為されているので下れそうだが、駐車場に帰るのが大変になるので、来た道のピストンが良いだろう。

 ヤマボウシがたくさん実をつけていた(左の写真)。

 花が少ない時期であったので、多少面白味はなかったが、紅葉する木も多く、新緑・紅葉の時期は美しい姿を見せてくれそうだ。
 あまり人気がないような話しか聞いていなかったが、途中の1166mピークからの展望も楽しめるし、時期や天候などによっても違った印象があるのではないかと思う。

オミナエシ
<おまけ>
 
 登山口に向かう途中にオミナエシがこれでもかというくらいたくさん咲いていた。

 これだけ咲いていると雑草のように見えてしまうから不思議なものだ(笑)
 

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