<参考タイム>

登山口

(90分)

山頂

(100分)

登山口
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

十種ヶ峰 03/12/7
山口県阿武郡阿東町

十種ヶ峰:ゲレンデの中を登る 
 秀麗な山というのは時折遭遇するもので、春に西日本一と謳われる徳佐八幡宮のしだれ桜を見に行った折、朝の光に照らされて黄金色に輝くこの峰を見て、いつか登ろうと思っていた。

 1000m近い山なので12月といえば雪の心配をしなければならないが、今年は積雪の便りを聞かないので、今のうちに登っておくことにした。

 
 廿日市ICから高速に乗り、徳山東ICで下りる(片道2100円)。右折して国道2号に乗って西進し、国道315号の案内が出たら右折する。ひたすら国道315号を進む。阿東町に入り国道9号と交差すると正面に見える。そのまま直進し、途中、神角側からの登山口の案内が出るが今日は見送りそのまま北上する。十種ヶ峰オートキャンプ場の案内が出るのでそこを右折し道なりに進む。スキー場の駐車場まで来たらここに車を置かせてもらう。青少年野外活動センターはもう少し上だが、駐車場がないので(センターの駐車場は使わない方がよいだろう)下の駐車場を使うことにする。野外活動センターへは、曲がらずに直進すると売店があり、トイレが利用できる。
 

 
 さすがにこの時期登る人は少ないので他に駐車している車はない。
 舗装路を登り、野外活動センターの前を通り過ぎゲレンデに出る。センター手前で右手に登って行く道があり、十種ヶ峰の登山道と示されているのでどちらに行くか迷うが、今日はこちら側は下りの時に通ることにする。
 普通の登山口のように「道」がないのでどこを通ればよいか迷うが、ゲレンデの右端を登ればやがて幅広の道がある。リフトの中継所まで登るとゲレンデが平坦になり、右手に道路が見えるようになるがそのままゲレンデ内を進む。左にカーブし、やがて舗装道路を横切り、もう1回横切る。ここからはずっとゲレンデの中を登ることになる。
 ゲレンデはスキー場の準備のためにカヤが切り払われてフカフカなので足への衝撃は少ないが、体力は奪われるので結構しんどい。
 スキー場らしく急斜面と緩斜面を繰り返しながら幅広い登山道(?)を登って行く。
 
リョウブの林 
 いい加減ゲレンデを歩くのに飽きた頃、後ろを振り向くと遠くの山まで展望できるようになって気持ちがよい(冒頭の写真)。

 さらに登ると右手の森の切れ目にに赤いテープがあり、ここを右折する。
 不覚にも、案内標識がなかったので「あそこで曲がるのでは?」と思いながらそのままゲレンデの最上部まで登り詰めたが、藪こぎも出来ないようなリョウブの森に行く手を遮られ、赤いテープの所まで戻る羽目になった。赤いテープの所から平坦路を少し歩くと山頂への案内があり、なぜ確認しなかったのかと悔やんだ。

 山頂への案内に従い左折し、リョウブの森の中を進む(左の写真)。このリョウブの森はかなり広大で、ここまでの規模は羅漢山のリョウブの森より広いように思う。ちょっと足場がぐちゃぐちゃの所もあるが、よく踏まれた道である。

 
 やがて山頂を展望できる広場に到着する。森の中ではあまり気づかなかったが、今日は風が強く、小雪が混じる冷たい風だった。

 山頂へは2つ道があり、他の登山者に聞くと、右手は階段で、両方とも急だと教えられたので、同じ急なら下りの時は階段の方が安全なので、左の道で登り右の道で下ることにした。
 また、山頂はかなり風が強いのでとても弁当を食べられる状態ではないとのことだったので、広場に引き返して昼食をとることにした。
ササ原 
 ここから山頂への道は滑りやすいので注意が必要。急斜面だが気をつけて登って行けば20分ほどで山頂に着く。
 やはりこちら側の道は下りに使うと危ないので登り専用で使う方がよいだろう。

 急斜面が終わると展望が大きく開け、辺りに広がるザサが見事である。この笹原が太陽の光を受けると輝くのである。
 
 山頂は360度のすばらしい展望が開ける。
 山頂に展望図があり、それによると今まで登った山でいえば津和野の青野山、山口の東鳳翩山、未踏だが平家ヶ岳、長野山等が見える。しだれ桜の徳佐八幡宮も望遠鏡で確認できた。小雪混じりの荒れた天候なので展望が今一歩だが、晴れた暖かな日には大変気持ちがよいだろう。
 下の広場で食べる予定だったが、幸い風が弱くなったので、ササに囲まれた場所で展望を楽しみながら食事をとった。しかし、30分もいるとさすがに体が冷え、早々に下ることにした。
 
 階段を下って行くと小さな神社があり、さらに下ると広場に戻る。ここまで下ると風が弱まる。
 この時期に登るのである程度の防寒対策はしていたつもりだったが、さすがに雪が舞う天候では寒かった。

 再びリョウブの森の中に入り、突き当たったら今度はゲレンデの方へは行かず左折する。緩やかに下って行くと狭いコンクリートの舗装路に出るのでこれを下って行く。アスファルトの道路に出たらそのまま直進して道路を横切る。道に沿って進み、谷に下って登り返し、やがて右手後方へ谷の方へ下る道が出るのでこの道を下る。
 ガイドブックにはアンテナのところまで行くようになっていたので、直進してアンテナの所まで行ったが、そこから先への山道らしきものがないので折り返した。ガイドブックも間違っている場合があるので注意。

 谷に下りたら谷に沿って下ると公園らしき場所に着き、大きな道に沿って下って行くとアスファルト舗装の道に合流する。途中赤いテープがあって、左の植林内への道があるのでこの道でも良いが、道が狭くて不安だったので大きな道を下った。舗装路と合流したら後は下るだけ。野外活動センターとまもなく合流する。
 
 予想通り展望がすばらしく、ゲレンデの中、森の中、見晴らしの良い尾根歩きとコースに変化があってなかなかおもしろかった。花が咲いている時期は、どんな花が咲いているのであろうか。今度は神角側から登ってみることにしよう。また、私は何回か道を間違えたが、このレポートを読んで頂ければ間違わずに登られると思う(迷ったのは私ぐらい?)。適当に山に慣れていると、道をしっかり確認することを怠ってしまい、反省した山行でもあった。
 

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