<参考タイム>
登山口
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(50分)
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オオタキ
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(30分)
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クルソン岩分岐
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(25分)
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クルソン仏岩
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(20分)
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合流地点
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(40分)
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山頂
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(20分)
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合流地点
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(20分)
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クルソン岩分岐
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(20分)
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オオタキ
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(30分)
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登山口
写真を撮りながらのペースです |
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TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 |
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吉和冠山 |
06/10/22 |
広島県廿日市市吉和 |
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10月半ばは1000mを越える山の紅葉が良い時期である。
登る山の候補はいくつもあるが、長いこと登っていなかった吉和冠山に行くことにする。広島県を代表する山のひとつであるのに、登ったのがかなり前だったためレポートをUPしていないこともあった。
以前に登った時は何も考えずにただ登ったという感じだったので、今回は地形図を用意してルートを確認しながら登ることにする。 |
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広島市内からは、西広島バイパスを西進し、宮内交差点で右折して吉和方面に向かう。佐伯町を過ぎ、国道186号に合流して右折。しばらく走ると道の駅スパ羅漢があるのでトイレ休憩。ここは利用者が多いところなので、日中はよく混んでいる。また、ここを基地にしてライダー達が走っているのでバイクも多い。
スパ羅漢を出発し、寂地峡別れを見送り吉和へ入る。別荘地の魅惑の里を過ぎてしばらくで潮原温泉の案内があるので左折する。左折するところの右側にきれいなトイレがあるので使わせていただくと良い。
駐車場所は少し先の高架下に広い駐車場があるが、紅葉の時期とはいえ早い時間帯なので大丈夫と踏み、今回はズルをして一番奥まで車を入れることにした。途中のタイヤ工場の周辺にもスペースがあるが、気分的には停めにくい。
狭い道に入ってしばらくして舗装が切れ、ダートを少し進むと一番奥に5台分の駐車スペースがある。ただし、これは最初に入れた車が考えて停めるかどうかにかかっており、最悪は2台分だけ。後の人を考えて賢く停めたい。今回はその最悪のケースだったが、他にも路肩の広いところがあるのでまだ停められる。
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吉和冠山MAP
赤い線が登山道
青い線が川
灰色の線が道路
等高線の間隔は50m |
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鉄橋を渡って山登りスタート。
有名な山だけあって他にも登山者が居るが、比婆山や吾妻山に比べれば思ったほどには多くない。ゆっくりペースで歩くので、速い方には早々に抜いてもらう。
最初は沢沿いに登る植林の中の暗い道。まもなく橋があって対岸へ渡れるようになっているが、通行止めになっている。
時期的に花は期待していないが、フシグロセンノウがかろうじて咲いている。またヒゴスミレが狂い咲きしていて、実をつけたものもいた(左の写真)。 |
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滝ヶ休(左の写真)を過ぎても相変わらず植林が続く。
一部は地面が露わになっているが、下草は生えているし枝打ちもしてある。
渓流周辺には彩りがあるが、紅葉の具合は今ひとつのよう。トチノキの紅葉した葉っぱがあったが、傷んで写真的にはダメ。しかし、遠くから見れば色合いとしてはきれいではある。 |
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花を落とした後のキバナアキギリ、花は終わりかけのモミジガサやカニコウモリ、まだ元気なヤマシロギクなどが見られる。
ヒロハテンナンショウだろうか、普通のマムシグサとは違うタイプを見つけた。すでに実が落ちた後であるが、おもしろい姿だった。写真的に美しくないので割愛(^^; 左下の写真もマムシグサの仲間。種類は不明。
危なっかしい橋で左岸から右岸へ渡り、少し歩いてまた橋を渡って左岸へ。
植林はまだ続いて面白味はないが、沢の周辺だけは落葉樹が残っており、トチノキやサワグルミの大木なども見られる。 |
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対岸に大きな岩があり、そこから少し歩くと登山口から約50分でオオタキに到着する(左の写真)。木製の橋が朽ちかけているので注意。
オオタキは巨大の岩がある場所で、直進する道と吉和冠山へ向かう道に分岐する。
左の写真は来た道を振り向いて撮ったもので、左手の大きな岩がオオタキ。
ここで休憩にする。
暗い植林が続いた道だが、こうして日の光が差すときれいだ。 |
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オオタキから川を渡る。植林はここで終わって、ここからは落葉樹の森となる。
傾斜は幾分か増すが辛いほどの登りではなく、落葉樹の明るい森の中を進む。
時期的には紅葉が一番良い時期だと思うが、既に落葉した木が多く、残っている葉っぱも傷んだものが多いようだ。幅広の道には落ち葉が積もり、初冬の山登りと雰囲気が似ている。
とは言え、遠目で見れば、日が差して紅葉が輝くのできれいではあり、ヤマシロギクの群生や実をつけた背の高いウバユリなどがある。
トチノキやホオノキなどの大きな葉っぱがたくさん見られる。楓の仲間も多いが、縮れているので種類が判然としない。
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徐々に傾斜が増し、谷が別れ左手に向かう(地図を見ない方は気にしないで下さい)。カツラの大木やマムシグサの赤い実などを見ながら、オオタキから約30分でクルソン岩分岐に到着。
左の写真は付近の紅葉で、クルソン仏岩へはこの左手に急登がある。
直進すれば山頂方面へ、左の急斜面へ登るとクルソン仏岩を経由する道となる。どちらでも良いが、クルソン仏岩は吉和冠山の名所であるので寄った方がよい。
また、ここからは急坂となるので、下るよりも登る方が安全であり、この道は登りの時に使う方がよい。と言う訳でクルソン仏岩に向けて進む。 |
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地図の等高線を見るまでもなく結構な急登である。半ばくらいに登れば樹間にクルソン岩がよく分かり、下を見れば分岐地点が見下ろせ、いかに直登なのかがよく分かる。
中間地点でクルソン仏岩までのピストンだというご夫婦とすれ違う。
後半になるとコミネカエデの紅葉が出てくる(左の写真)。
日陰のせいか赤く染まったものはないが、クルソン仏岩が大きくなり、尾根に乗る周辺は赤くなったものが多くなる。クルソン仏岩に来ると風がピューピュー吹き荒れていた。 |
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クルソン仏岩周辺にリュックを置き、ローソク岩へ向けて進む。クルソン仏岩に向かって左に巻き、岩を越えたら右を巻く。一部危険箇所もあるので、足場を十分確認してから登ろう。
ローソク岩からの展望はとても素晴らしい(冒頭と左の写真)。
吉和冠山に登るのならここからの景色は是非見て貰いたい。ただ、危ないと思ったら無理をすることはない(補助があればおそらく大丈夫だと思う)。
風に煽られるのに注意しながらクルソン仏岩と吉和冠山の両方を一緒に撮影。今年の紅葉は今ひとつだと思うが、こうして全体を眺めればなかなかのものである。
なお、このクルソン仏岩は吉和の国道からも分かるほど大きなものである。
リュックを置いた場所に戻り、再び山頂を目指して進む。 |
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ここからはあまりきつくない道である。
地形図にある道とはズレているが、幅広の道で迷う要素はない。
地形図にある道では細長い尾根の北側の山腹を進む道となっているが、実際は尾根に乗って、その先の小さな丘を越えて、クルソン仏岩別れから登ってくる道と合流している。地図と実際が違う場合はよくあるので驚きはしないが(^^;
クルソン仏岩別れからの道と合流すると、道しるべのようにブナの大木がある(左の写真)。
ここから山頂方面に向かい、緩やかな道を進む。所々紅葉した木があるが、やはり傷んだものが多い。落葉しているものもよく見られるので、先週くらいでも良かったかもしれない。 |
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ブナの大木が出てくるようになり、地形図を見てみると、そろそろ急坂になりそうなので一旦休憩する。後ろから追いついてきた人には先に行ってもらう。
団体さんの隊列が長くなり、早いグループと遅いグループに分かれているようなので、早そうなグループが行った後に歩き始めることにする。
さすがに有名な山だけあって道幅が広く、抜いたり抜かれたり、すれ違いが楽だ。ただ、広過ぎと言う気もしないではないが。
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小休止の後歩き始める。
大きなブナが散見され、広く根を張ったブナも多い。
基本的には根を踏まないように歩きたいのだが、道から外れるのもマズイので可能な限りは踏まないようにする。
ブナの紅葉はまずまずではあるが、やはり落葉したものが多い。 |
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ジグザグに最後の急登を終え、休憩時間を含めると登山口から3時間強で山頂に到達。
団体さんの本体とは距離はまだ離れているが、早めに記念撮影をして、奥の展望の良い場所に移動。以前来た時もここからの展望が印象に残っている。
木があるのでそれ程怖くないが、よく見れば相当な懸崖だと分かる。今日はちょっとガスっているのではっきりとは分からないが、かなり広範囲に見えるので、まずまず展望の良い方だろう。 |
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写真にするとはっきりしない面白味のない写真になるので割愛するが、左手に特徴的な山容の大神ヶ岳、正面は匹見の山だろうが半四郎山か広見山あたりか。五里山、恐羅漢山と旧羅漢、十方山などの名だたる山が広範囲に見える。もう少し澄んでいれば良いのだがこれだけ見えれば十分。
ここで昼食にする。後から来たグループは寂地山方面に向かうようだ。
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午後になると天気は思わしくなくなり、日が差すことが無くなった。
全体的に暗く寂しい感じになるが、登山者が多いのでそれ程寂しくはない。とは言え、午後から登るには行程の長い山なので、すれ違う、つまり登ってくる人はだんだんいなくなる。
こうした行程の長い山を午後から登るのはあまり感心しない。秋は日が暮れるのが早いので、出来るだけ早めに下山するよう計画を立てた方がよい。
←やはり葉っぱは傷んでいるが、大きな葉っぱのウリハダカエデがあると豪華だ。 |
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来た道を戻って、合流地点のブナの大木のところでクルソン岩別れに向かう近道を下る。
傾斜も緩やかで辺りの雰囲気も良い。もう少し日が差していると良いのだが、天気が悪くなりつつあり、少々寂しい感じになる(左の写真)。
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傾斜が増してきてしばらく下るとクルソン岩別れに合流。軽く休憩を取ってからオオタキまで下り、植林の中を下ってゆく。
登りはガイドブックの参考タイムの1.5倍ほどの遅さで登るが、帰りはだいたい参考タイム通りに下る。写真を撮ることがなければやはり歩くのは速い(^^;
登りではあまり気付かなかったが、ウバユリが結構立っていた(左の写真) 既に種が落ちた後だったが、背の高い植物だけに、花が無くても印象的である。←その割りに見落としていたのは何故だろうか(笑)
約1時間半で登山口に到着。 |
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久しぶりに吉和冠山に登ったが、ローソク岩からの紅葉した展望が素晴らしく、また来たいと思った。植物も豊富なところなのにしばらく来ていなかったので、もう少し間隔を詰めて登ることにしよう。
今回は一般的なコースであるが、他にも様々なコースがあるので、それらも歩いてみないといけないだろう。
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