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TONARIの 色撮り撮りの「渓 谷・ 滝」 | |||
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細見谷(5月) (上流域) | 03/5/18 | |||
広島県廿日市市吉和 | ||||
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前回は秋の紅葉の時期に訪れたので、今回は新緑の頃にやってきた。 アクセスは前回の記事を参照下さい。 |
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十方山のシシガ谷登山口へ行く途中にある滝(左の写真)。 滝として美しい姿をしているのはこの滝くらいだが、川や滝ではなくても、林道を歩いていると水が染み出している箇所があり、山から川に向けて多くの水が流れ落ちているのだと分かる。 |
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十方山林道の様子(左の写真) 大規模林道化が比較的大きく取り上げられるようになったためか、前回よりも多くの人に出会った。といっても車に乗っている方ばかりで、歩いている人は私ぐらいだった。 車高が高いわけではない普通の車の方が多く、「細見谷は、どんなところだろうか」と思って入られたのだと思うが、オフロード車でないと神経をすり減らしながらなので運転が大変だろう。 この林道の縁に希少種を含む多くの植物が生育している。また、山側から水が伏流水として細見谷に流れ込み、この林道付近から川の流れまでは湿地となっている。舗装すれば直接的にこれらの植物が死滅し、側溝を掘ることによって水の流れが遮断されて生態系が崩れてくる。 |
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昨年の秋に訪れたトチノキのところへ再び行ってみた(左の写真)。 場所が分かるか心配したが、意外と覚えているものである。 秋と変わらず澄んだ美しい流れがトチノキの足元を通り過ぎていた。細見谷の特徴である渓畔林を代表するような姿である。 |
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天気が良いこともあるが、新緑がまぶしく、木漏れ日が水の流れの一部にスポットライトを当て水を輝かせている。 |
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ふと、このトチノキに導かれているのではないかと思うときがある。 巨木とまではいかないトチノキであるが、渓流に足を浸しているような苔むした味わいのある根を見ていると、何とも言えない静寂感が心に染みる。 |
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花がないかと見上げるがよく分からなかった。双眼鏡で覗くとそれらしきものも見えるが、トチノキの花は葉っぱの上につくので、下から見上げると分かりづらい。 |
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林道沿いにはウリハダカエデの花が咲いていた(左の写真)。 葉っぱも瑞々しく緑が美しかった。 |
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草本の花は少ない時期であったので、次回は花が咲いている時期に訪れてみよう。積雪の時期に入谷するのは難しいが、季節ごとの細見谷の姿を皆さんに見てもらいたいと思う。 |
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