TONARIの 色撮り撮りの「渓 谷・ 滝」

春の十方山林道ウォーキング 05/5/29
広島県廿日市市吉和

オモゴウテンナンショウ 
 春の十方山林道ウォーキングのお知らせがの掲示板に投稿されていたので、参加申し込みをした。仕事の関係で参加できない可能性があったので(キャンセルしては申し訳ないと)ギリギリの申し込みだったが、何とか入れていただく。

 実のところ十方山林道を端から端まで歩いたことがなかったので、地形図を用意して、その辺に何があるのか見ながら歩くことにしました。

 参加者の多くは広島からバスで来られるが、私は車で吉和支所まで(ちょっと寄り道しながら)行き、ジャンボタクシーで一緒に行く方たちと合流。支所の建物に緑資源幹線林道の早期完成を求める垂れ幕が下ろされているのを苦笑いして見上げながら、広島からのバスを待ちます。

 やがて広島からのバスがやってきて、私の乗るジャンボタクシーと一緒に十方山林道の入口に向けて出発。

 十方山林道の西側の入口(吉和西)へは、”酷道”とも言われる国道488号線を通らなければなりません。離合困難な道なので、ジャンボタクシーぐらいならまだ何とかなりますが、マイクロバスだと離合は難しいです。十方山林道を舗装化して戸河内や芸北へのアクセス道路とするのだと言いますが、こういう離合困難な道を経由しなければならないのは、アクセス道としてどうなんだろうかと疑問が湧きます。
 幸い対向車はなく、無事林道入口の吉和西に到着。車を降りて全員集合。参加者は57名と募集人数の50名を上回っており、関心の高さがうかがえました。準備体操と注意事項説明が終わり、いよいよ歩き始めます。

 今日は花の写真を撮りながら歩くつもりなので、健脚組には先に行ってもらい、比較的後方をゆっくりと歩くことにします。林道は思ったより道の状態は良く、歩きやすかったです。
 
ヤブデマリ 
 この時期は草本の花はあまり咲いておらず、木本の花がよく見られますので、いくつか咲いていた花を紹介します。

 まず、ヤブデマリ(左の写真)。
 白い装飾花が鮮やかで、ガクアジサイを思わせます。
 時期的にちょうど良いのでしょう、このヤブデマリとガマズミは多く見ることができました。
ウスギヨウラク 
←ウスギヨウラク

 あまり見つかりませんでしたが、長細い白い花がかわいらしい花です。
ツリバナ 
←ツリバナ

 派手さがないので見つけ難いかもしれませんね。
 風で揺れる上に、細い花なのでピントが合いません(^^;
ガマズミ 
←ガマズミ

 厳密な分類は分からなかったので、代表してガマズミとしておきます(失笑)。

 暗い場所にあったのでシャッター速度が遅くなりブレていますが、こういう白い花にはフラッシュは使わないほうが良いです。
 似た感じの花でオトコヨウゾメという花も咲いていましたが、完全にブレているので写真は割愛(^^;
ハナイカダ 
←ハナイカダ

 女性に人気が高い小さな花です。見つけた方はとても嬉しがります。

 葉っぱの葉脈上に花をつける変わった植物で、花の色は葉の色と同じなので見つけ難いのですが、不思議と女性はよく見つけます。

 歩くペースは人それぞれなので、最初の塊はだんだんと広がり、前の人が見えなくなるぐらい差が開きます。でも、競争が目的ではありませんから、植物を観察しながらゆっくりと自分のペースで歩きます。道に迷う心配もありませんから焦らず歩きましょう。花があまり分からない方は、詳しそうな人についてゆくと勉強になりますよ(笑)。

 歩くに従い、落葉樹の中の明るい道から、植林の中の暗い道にだんだん変わってゆき、花がほとんど見えなくなってきます。植えたのか飛んで来たのか分かりませんが、黄色いエニシダが林道沿いに咲いているのが何となく違和感を覚えます。
 
サワグルミの花 
 植林が切れたところにサワグルミがあり、花を垂らしていました。

 左の写真ではちょっと分かりづらいでしょうか。
ラショウモンカズラ 
 草本では今日はじめての花でしょうか、ラショウモンカズラが林道沿いに咲いています(左の写真)。ちょっとピントが甘いですね(^^;

 青紫色が鮮やかで、よく群生しています。針葉樹の暗い林が続く場所でしたが、こういう場所でも花をつける植物は居ます。
コケイラン 
 この花も薄暗い林道沿いで花をつけていました。

 コケイランといい、ランの仲間では比較的出会う確率の高い花です。きれいだからといって抜いて帰らないで下さい。自然にあるのが一番きれいですから。
林道より黒ダキ山 
 展望の良いところもところどころあります。
 落葉樹の新緑と、針葉樹の暗い緑の対比がきれいです。向こうに見えるのは黒ダキ山でしょうか。

 クネクネとした道になると、そこが通称”七曲”という、地盤が脆いという場所です。舗装化すると崩落の危険性が指摘されている場所です。
祠付近より細見峡 
 歩き始めて約1時間半で、細見谷の下流域である細見峡への分岐地点になる祠に到着。

 左の写真は細見峡方面を見渡したものですが、木々が生い茂っているので何が何だか分かりませんね。写真では見えませんが、下に川が流れています。

 先行部隊はもう先に行ってしまっていますが、ここでひと休憩をしてからまた歩き始めます。

 競争ではありませんから自分のペースで歩きます。

 しばらく歩くとだんだんと川の流れに近づいてきて、右下に細見谷の流れを見ながら歩くようになります。ようやく細見谷に入ることが出来ました。

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