TONARIの 色撮り撮りの「渓 谷・ 滝」

千丈渓 00/11/23
島根県邑智郡桜江町

紅葉滝 
 勤労感謝の日、日頃の仕事の疲れを癒そうと(笑)紅葉を見に行くことにした。
 
 広島の紅葉の名所といえば日本三景安芸の宮島が有名であり、時期的にも一番見頃となっている。
 
 しかしなにせ人が多い。
 
 すばらしいだけにそれだけ人が集まるのだが、人混みの中では「癒し」にならないので別の場所を検討してみた。
 しばらく山登りはしていないが、翌日は会社なので少し手頃な場所を考えた。
 
 ガイドブックをパラパラしていると岩を突き破るかのように流れる写真を見つけた。それが断魚渓であり、近くには千丈渓という渓谷もありこれは欲張って両方行ってみることにする。
 

 広島ICから北上し、島根県の旭ICで下りる。
 断魚渓を最初にすると大朝ICか瑞穂ICで下りるのがいいが今回は千丈渓を先に行ってみるのでこちらにした。
ICを下りてすぐに右折し、しばらく走ると狭い道になる。途中Yの字のところにくるが左手の狭い方を進む。
山道をしばらく行くと道が二つに分かれるが「261へ」と言う標識に従い左折する。
後は道に沿って進み、千丈渓という標識に従って進む。
途中きれいな紅葉のある広い道があり、林道と遊歩道に分かれるが駐車場は遊歩道の方に進んで少しいったところにある。 
 
千丈渓 
 今まで紅葉の色づきはじめに行くことが多かったが今回はベストのようである。
 朝の弱い光のため鮮やかさはもう少し欲しいところだが、もみじがとてもきれいである。写真を撮りだしてから気づいたが紅葉に「紅」葉が少なくなった昨今では紅いもみじは大変うれしい。
 
 渓谷内には光があまり射さないが、上を見上げると山々が光を浴びて黄色に赤に輝いている。
大淵 
 千丈渓には多くの滝と淵があり、写真好きでなくても自然の変化を楽しみながら歩けるところである。
 三三滝、相生滝、千畳敷き、長淵、大淵、松が丘、箱淵、紅葉滝、白藤滝といった場所があるが、せっかくなので簡単に説明してみる。
 
相生滝は一つの淵に三方から大小の滝が流れている滝(つまり総称としてか?)でまずまずなの滝なのだが、フレーミングが難しく苦労しそうなのでシャッターも切らず通り過ぎた。
 
 
 千畳敷きはみなさんの予想通りの場所で平たく広い場所を川が流れているところだが、ここから見る周りの山は美しいので広角レンズで紅葉と渓谷を盛り込むと良いだろう。
 
 淵は推して知るべしなので特に説明はいらないだろう。松が丘の滝はまずまず格好がいいが日が射さないので被写体としてはもう一つ。大淵への道は倒木のためとても通りにくい。箱淵あたりは切り立った岩壁と相まってこれぞ渓谷といった風である。
 
 そして、この千丈渓のハイライトが白藤滝と紅葉滝であり、見応えがある滝である。案内の標識もないので心許ないが、紅い橋から見えるのが紅葉滝(冒頭の写真)で、橋の上では滝の水しぶきがかかっているほど勢いがある。光がないのでよく分からないが、水煙が立ってなかなかの場所だと思う。
 
 
 白藤滝は紅葉滝から少し行ったところで、階段で水辺に下りなければ見ることが出来ないようであり、丁度紅葉滝が流れ落ちるその場所に下りるのだが、水の流れに遮られ白藤滝が見えるところまでは行けなかった。
 
 階段を登り林道と合流すると、離れたところに写真を撮っている人がいたので、白藤滝まで見えそうだとそこへ行ってみることにした。
 
白藤滝 
 しかしそこから見ても辛うじて見えるくらいで写真にはならない。光線状態も悪くゴーストが飛び回ってしまった(左の写真)。
 
 勘のいい方はどこに滝が写っているか分かるでしょう。
 
 紅葉はまずまずで、光の差し方さえ良ければ申し分ない渓谷だろう。ただ、深い渓谷のためか光が中まで差し込まないようなので敢えて言えばそれば難点か。
 
 歩く距離は結構あるので往復3時間程度は計画していたほうが良く、山までは登りたくないがそこそこ歩きたい方は、紅葉狩りをかねて歩かれたらどうだろうか。

断魚渓へ

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