【行程】

広島

白野江
植物公園

大宰府
天満宮

宇美八幡宮

宗像大社
TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

福岡三社参りと門司港の旅 (前編) 2007年1月27日
福岡県


 北九州に住むブロガー友達に、門司の美味しいフグのお店を教えていただいたので、1泊2日で北九州と福岡の旅をしようと計画。例によって巨樹を絡めて調べ、植物公園、大きな神社と門司港レトロを回ることにした。
 
 朝5時に起床し、旅の準備をして5時半過ぎに自宅を出発。1時間で高速に乗り、門司ICを目指して走る。少し天気が心配だったが今日は何とか持ちそうな天気予報。
関門海峡と橋と朝日 
 途中トイレ休憩をはさみ、下関辺りに来たら、最初の目的地、白野江植物公園に8時45分あたりに到着しそうなので、時間調整の為壇ノ浦PAで休憩を取る。植物公園は9時からなので、駐車場でただ待つのは面白くないので、関門橋でも見ながら暇つぶし(^^;

 壇ノ浦PAで撮影したのが左の写真。写っているのは関門橋。天気は曇りなのでずっと暗いが、ようやく雲の切れ間から太陽が見える位置まで上がっていた。
 
 少し時間調整をしてから出発。
 まもなく門司ICに到着し、白野江植物公園の案内にしたがって進み、数分で到着。
 予想通り9時5分前に到着し、もちろん一番乗り(笑)
 駐車場代は300円。入園料は200円。
9:00
白野江
植物公園
冬牡丹 
  今回の目当ては寒牡丹と水仙。
寒牡丹は雪ん子のように覆われていて、かわいらしい姿である。(左の写真)

 5月頃に咲く牡丹と同じ様な花で、寒い時に咲くからと言って、小さいとかいうことはないようだ。

 サザンカがあちこちで咲き、ロウバイなども咲いている。八重の子福桜もちらちらと咲き、真紅の寒桜も少し見える。

 カタバミの仲間、オキザリスは日が高くないので蕾のまま。
水仙 
山の上のほうに登ってゆくと水仙が多くなる。何でも4万5千株あるそうで、見頃の頃にはすごいと思うが、今は3分咲きくらいでちょっと寂しい状態...

 でも山頂近くの日当たりの良い場所では固まってたくさん咲いていたので、これらはなかなかのもの。

 上から見ると海も見えるし展望の良いところである。
水仙 
  今回は寒牡丹と水仙が目当てだったが、野鳥の声がたくさん聞こえたので、野鳥の好きな方は探鳥すると面白いと思う。

 身体が冷えてきたので、入口近くのお店でぜんざいと甘酒を(それぞれ300円と200円)いただき、身体を温める。こういう寒い日にはこういうあったかいものが良い(^O^)

 県の天然記念物、白野江のサトザクラを撮影し、早々に植物公園を後にする。1時間半ほどの滞在だったが、植物好きならもっとゆっくりしても良いだろう。

 白野江植物公園を後にして、門司ICから九州自動車道に乗り太宰府ICを目指す。
 次の目的地は大宰府天満宮で、まずは一社目。

 高速を走っていると、心配していた雨が降り出し、本降りになってくる。鞍手PAあたりで昼食を取ろうと思っていたが、まだあまりお腹が空いていないので太宰府で食べることに決定。休憩も入れずに太宰府に直行することに。

 太宰府ICを降りて南下し、天満宮の案内にしたがって進む。大きな駐車場があるのでそこに停める。

 南に下るにつれて雨が弱まり、太宰府天満宮の駐車場に到着したあたりではやんでいた。念のため傘を1本だけ持って出たが、これが後から悔やまれた(^^; 
11:30
太宰府
天満宮
天満宮の参道 
  広い駐車場から天満宮に向けてお土産屋さんなどが続く参道を進む(左の写真)。

 まずは昼食と言うことで、太宰府駅周辺のうどん屋さんに入り、明太子の乗った冷やしうどんを食べる。
 食べ終わって外に出ると雨脚が強まっていて、傘なしだとちょっと嫌なくらい降っていた。

 ここで数百メートル戻って傘を取りに車へ戻ればよいのに、「これくらい大丈夫」と思ったのが運の尽きだった(笑)
クスノキの巨樹 
 お土産屋さんの軒先を雨宿りを兼ねて進み、天満宮に入ると大きなクスノキがたくさん出迎えてくれる。

 中学の時の修学旅行で一度来ているが、アーチになった赤い橋を渡ったのを覚えているくらいで、こんなに大きなクスノキがたくさんあったとは記憶にない。もっともその頃は巨木には興味がなかったので当たり前なのだが(^^;
夫婦楠 
 結構雨が降っているのに人出が多く、ひっきりなしに参詣者の列が続く。受験シーズンだから、学問の神様に参拝する人が多いのだろう。外国の人も結構訪れていた。

 人の流れから外れて、大きなクスノキを写しながら本殿に向かう。幹周り5mクラスが普通の太さに思えるくらい大きな樹が多い。

 お参りを済ませ、お社の背後にある夫婦クスを撮影(左の写真)。この樹もなかなかのもの。

 しかし、雨に降られながら撮影するのは大変(^^;
 一応それなりのカメラなので防滴性能からして少々の雨は問題ないのだが、傘を持ってきていればもっとゆっくり撮影できるのに、上着のフードを被って寒さに震えながらシャッターを押していた(^^;
 
 最大のクスは社殿西側にある。
お社 
 一方、太宰府天満宮といえば梅が有名だが、残念ながらまだ蕾の状態。まあ、だいたい梅は2月の花なので、当然といえば当然だが。2月中〜末くらいが見頃かな?

 こんな雨の日でも多くの人が訪れている(左の写真)。
梅ヶ枝餅 
 お参りとクスノキの撮影後、雨を避けながら参道のお店を回る。

 まずは名物梅ヶ枝餅。あったかい御餅である。1個105円で、もちもちとしてあんこも程好い甘さ。雨で身体が冷えているので余計に美味しく感じる。

 左の写真はお店の様子。ここでは買わなかったのだが(笑)、参道にはいくつもお店がある。


 他には、温かいおかきを食べ、コロッケを食べと買い食いして回る(^_^;
 旅に出ると、こういう買い食いが結構楽しいもの。でも行儀が悪いので、食べながらは歩かないが。

 雨に降られたのが残念だったが、大きなクスノキにも会えたので満足。さて、次の神社へと向かう。今度向かう2つめの神社は、宇美八幡宮。
 
 太宰府駅前の県道35号線を北上し、県道68号に入り道なりに進む。68号への分岐に入り損ねたのでちょっと道に迷ったが、少し遠回りして到着。10年前の地図を持っていったが、やはり様子が変わっていた(^^;
 普通は県道68号に沿って進んでゆけば、右手に見えてくる。駐車場所は神社横に大きな空き地があるのでそこに置かせてもらう。
 
13:40
宇美八幡宮
宇美八幡宮 
 この宇美八幡宮は安産の神様としてこちらでは有名だそうだが、周りにオメデタもいないし、訪れる目的はもちろんクスノキの巨樹。

 ここには「湯蓋の森」「衣掛の森」という2つのクスノキの巨樹がある。

 人で溢れ返していた大宰府天満宮と比べて静かな神社であり、懐の大きな落ち着きのある佇まい。

 
湯蓋の森 
 まずは社殿右手横にある「湯蓋の森」。幹周りは15.7m。

  重量感があり、今にでも動き出しそうな迫力がある。枝の張り出しが大きく、まさに森。クスノキ独特のうねるような幹が良い。

 神社の境内が広いので、これだけ大きなクスノキがあっても窮屈な感じがしない。
衣掛の森 
 続いては「衣掛の森」。幹周りは20m。湯蓋の森とともに推定樹齢1000年という老樹。

 社殿左手奥にあり、主幹は折れて空洞化し、樹勢はあまりよくないよう。しかし、若い(といっても樹齢はかなりなのだろうが)幹がそれを取り囲んでいる。

 多くの巨樹を見ているが、やはりクスノキの生命力には畏怖の念を抱かざるを得ない。

 もうひとつ「蚊田の森」(幹周り10m)もあるそうだが、他の樹も大きなものがあるので、どれかよく分からなかった。たぶんあの木だろうとは思うが、自信がないので写真は割愛。クスノキの巨樹が多い神社である。

 また、入口に「子安餅」という幟があったので気になったのだが、大宰府天満宮の梅ヶ枝餅と同じ様なものかな。

 クスノキを堪能し、次の目的地、三社目の宗像大社に向かう。

 宇美八幡宮を後にして、福岡ICを目指す。
 県道68号を北上し、県道24号に入る。福岡ICの案内があるのでそれに従う。裏道だと思っていたのですぐ高速に乗れるかと思っていたが、やはり福岡は都会。車が多くて渋滞に捕まり、必要以上に時間をロスしてしまった。福岡ICから高速に乗って次の古賀ICで降り、国道3号線を北上する。

 当初の予定では近くのクスノキを見に行く予定だったが、渋滞で時間を取られたので今回は諦め、宗像大社に直接向かうことに変更し、宗像大社の案内にしたがって進む。宗像大社に近づくにつれて田園風景が広がり、街中の喧騒から離れたのが嬉しくなる。
 
15:00
宗像大社
宗像大社 
 広い宗像大社の駐車場に車を停め、端にある鳥居をくぐって奥に進む。

 宗像大社は交通安全の神様として知られ、こちらでは殆どの車に宗像大社の交通安全のお守りがついているとか。

 由緒ある神社に相応しい威厳のあるお社(左の写真)。

 あちこちドライブすることが多いので、交通安全のお願いし、交通安全のお守りは地元の神社で購入済みなので、普通のお守りを購入。
御神木 
 お参りの後は境内を散策。
 お社の右手奥に、御神木の楢の木があった(左の写真)。

 楢とあるが、枝を低く横に伸ばした樹形はあまり楢の木には見られないので、ちょっと変わっているな、という印象。

 枝に着生植物がたくさん生えていて老樹の雰囲気がある。樹齢は550年位とか。

 宗像大社の御神紋は楢の葉に実をあしらったものだそうだ。
クスノキの巨樹 
 宗像大社には、大宰府天満宮や宇美八幡宮ほど大きなクスノキはなかったが、幹周り3mクラスは点在していたので、数百年も経てばどれも立派なクスノキに成長するだろう。

 左のクスノキは、見た中では一番大きなもの。

 ちょっと話は変わるが、広島の宮島の大鳥居はクスノキで作るそうなので、これらのクスノキもいずれは神社の鳥居とか建物に使われるのかもしれない。

 宗像大社を出てお隣のアクシズ玄海に寄る。物産品があるということだったが、時間帯が遅かったせいか、あまりめぼしいものが残っておらず、何も買わずに出発。こういったところは夕方に訪れる方が間違いなのかも(^^?

 時間も迫ってきているので、フグを食べるため門司港に向かう。
 10年前の地図なのでこれまた道の様子が違ったが、大方の方向は分かるので、高速の案内を見落とさないように進み、若宮ICから高速に乗り、門司ICで降りて門司港に向かう。

 門司港レトロのイルミネーションが17時から始まるが、何とか17時前に到着できた。イルミネーションの撮影は、完全に暗くなる前の時間帯が良いのだが、まだ明るいので、もう少し遅くても大丈夫だったようだ。
 

<つづく>

Copyright(C)2001-2007 All Right-reseaved tonari