TONARIの 色撮り撮りの「紀行」 | ||||
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鹿児島旅行(龍門滝・蒲生の大楠・桜島) | 2024年2月10日~12日 | |||
鹿児島県 | ||||
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<2月11日> | ||||
翌日は桜島へ向かうが、高速道路は大回りになるので一般道で海沿いに南下する。 桜島の展望を楽しみながらと思ったが、今日の天気予報は曇りから雨なので、霞んで良く見えない。子供のためにも快晴の状態で桜島を見てもらいたいが、天気はどうしようもない。 カーナビの使い方がイマイチ分からず、フェリー会社の電話番号を入力すると、陸続きで行かせるルートになるし、不安を覚えながら進み、実際の案内標識を頼りに何とかたどり着いた。後から思えば、港のすぐ近くのお店にセットしていればよかったのだ。我ながら対応力が乏しいな^^ |
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桜島フェリーは何と24時間体制で運航しているというとてつもないフェリーである。船への車の侵入方法がイマイチ分からなかったのだが、現地の案内は慣れたものでスムーズに誘導してくれる。瀬戸内海の人間なので車でフェリーに乗り込むのは経験済みなのだが、車スペースが2階建てとは思わなかった。それだけ輸送量が多いのだろう。行きも帰りも2階になった。 15分の短い船旅なので、車の中に居ても良いがデッキに出てみる。春節の時期ということで、中国観光客と思われる人がたくさんいて中国語の会話にあふれていた。桜島は観光地なんだな~肝心の桜島はうっすらシルエットが見えるくらいのままだった。 桜島に到着し、すぐの料金所で支払う。軽自動車、大人2人と小学生1人で1,700円。料金所をここ一つに集約するのは効率が良いな。 まずは一番火口に近い湯ノ平展望台に向かう。 料金所を出て最初の交差点で左折し、しばらく進み、案内が出るので右折。山道となるが、狭いところもなく走りやすい。高度がかなり上がったところで十字路になるので左折して少し走ると展望台の駐車場に着く。 |
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朝早いので駐車場はガラガラであるが、中国人観光客らしき人たちが展望台の建物で記念撮影中で順番待ちだった。 先に2階に登って展望するが、曇ったままで、北岳の斜面が何とか見えるくらいで、活動している南岳はシルエットである。海の方も曇り空。晴れていたら良い展望なのだろう。 ここが一般人が入れる一番近い場所である。 もし噴火したら急いで車で降りても間に合うものだろうかとちょっと不安になる。 しばらくすると観光バスもやって来て少し賑わう。天気がよければな~ |
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続いては有村展望台に向かう。 先程の十字路を直進し、道なりに走り、海が近くなって周回道路に出て左折しひたすら進むと有村展望台の案内が出るのでそこに入る。 アクセスしやすいせいか多くの乗用車とバスが来ており、駐車場所に困るが、辛うじてスペースがあったので駐車。雨が降り出したので少し待つが、やみそうにないので、1本だけ持って来ていた折り畳み傘を開いて子供とだけで行ってみる。 坂道を数分歩いて登れば展望できるところにつくのだが、シルエットが分からないくらい雲に覆われている。風も強めであるし、証拠写真だけ撮って帰ることにする。 |
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そこで中国人観光客に道を訊かれたのだが、英語ならともかく、中国語はさっぱりなので、ジェスチャーでなんとかしようとするが、向こうもまったく通じないことが分かりそのままそこを去った。せめて英単語くらい言ってくれれば返答のしようもあるが…。 来た道を引き返そうかと思ったが、子供が周回する遊歩道の方に行くというのでそちらに向かう。 少し距離が長いが、撮影スポットもあるし、こちらから登るのがメインか。 降りたところにお土産屋さんがあり、焼き芋を売っていたので、雨で寒いこともあり購入。 熱々で滑らかでかなり糖度が高い。 美味しいのは間違いないが、ホクホク感のある焼き芋の方が好きだったりする。 後から中国人観光客の団体さんがやって来て賑わっていた。 |
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次は黒神埋没鳥居に向かう。鳥居の向かい側に駐車場がある。 何だか当たり前のように存在しているが、通常は見上げる鳥居が足元にある。 周囲の様子から見るといたって普通に見えるのだが、噴火によりこんなの簡単に埋まってしまうのである。 もの凄い土砂のボリュームであるが、すご過ぎると逆に想像ができない。 鳥居のそばにはアコウの巨木が立っている。 斜面にあるので根っこの展開がよく分かり、美しく感じる。 1914年の噴火ということは、その後に育ったものか。 アコウは絞め殺しの木なんて言われる強い木なので、100年位でこれくらいの大きさになるのか。 |
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近くには噴火を生き抜いたツバキがあり、今は周囲をツバキ林として整備してある。 今は枯死して見られないが、広島には長寿椿と言われた樹齢1000年越えの木があったので、ツバキは長寿だと思うが、この樹はどれくらいの樹齢だろうか。火山が近くにある生育環境で長生きは難しいだろうが。 桜島を走っているとツバキの花を多く見かけた。名産が椿油というが、本当に多い。 |
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車に戻って少し進むと、黒神ビューポイントとある場所があり、ここからは火口が見えるらしいのだが、今日は曇っていてまったく展望はない。 ドローンを飛ばしている人がいたが、この天気ではあまり良い映像は撮れなかっただろう。 島を一周したいということだったのでこのまま北上して北側を経由して港方面に戻る。 ツバキが多いよな~なんて見ながら運転していると、後ろからの話し声がなくなり、子供はお昼寝に入ったようである。 |
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そのままにして運転していると、海岸沿いの道となり、道に覆いかぶさってくるような大きな木が見えるようになる。 気になりながら進むと、バス停のところに白い標柱があり、「これは!」とピンと来て車を停める。天然記念物のアコウ群のようである。 グニャグニャとした根っこが張り巡らされた大きな木が何本も道沿いに並んでいる。 特別に大きな木はないのだが、樹冠が大きく堂々としている。これはカッコイイ。 小さなイチジクみたいな実がたくさんついている。枝先ではなく幹から出ていて異様な感じがする。 こんな感じにつくのか~花はどんな感じかなと調べてみると、イチジクと同じようにこの内側に咲くようである。色が赤いものもあったが、熟したものか。 これは今咲いているのか?図鑑で調べるとアコウと同じ科だそうだが、果樹のイチジクを思い浮かべると、アコウとの関係が、この実以外では連想できない。 思いがけず巨樹巨木に出会うのは運命であるので?その出会いに感謝しながらここを後にする。 |
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港に戻り、ビジターセンターに向かう。 駐車場は周辺にあるので空いたところに停めるが、結構の車の数である。 ビジターセンターに入ってしばし勉強。外国人観光客も多く賑わっている。 歩いて足湯のある場所まで行き、しばし温まる。 天気が良ければ荒々しい山肌と、美しい錦江湾を展望できたのだろうな。 少し遊歩道に入ってみる。海岸は溶岩のゴツゴツで火山の島らしい光景である。何度も往復するフェリーを見ながら、対岸には鹿児島市街地を見ながら歩く。はあ、晴れていたらな~適当なところで引き返す。 |
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焼き芋でお腹が膨れていたので遅い昼食になるが、道の駅で食事をしようと車に乗り換えて向かう。花壇に桜島大根が植えられ、花が咲いている。大根の花は春に咲く印象だが、鹿児島だから早くから咲くのか。 レストランで食べようと向かったが、なんとオーダーストップ。14時までだった。しまった~道の駅はずっと営業している印象で営業時間を調べていなかった。 ここでお土産を購入後、焼き芋の効果が残っているので、次の目的地の鳥島展望台に向かう。 噴火によって島が飲み込まれてしまったところである。実際には島の痕跡は全くなく、埋まっているのもはるか下である。展望は相変わらずだが、少しは山が見えるようになったので、時間があればと思っていた遊歩道に少し降りてみる。 山道ではなく、しっかりとした舗装路である。 ゆるやかに下っていくとボートがたくさん停泊している湾が見えてくる。 海と山が一緒に撮影できる場所ということで期待したのだが、山は霞が掛かってはっきりとしない。 これは待っても無理そうなので引き返す。 焼き芋が効いているとはいえお腹が空いてきたので、港近くのコンビニでおにぎりを購入して食べる。 |
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夕方が近いので帰ることにするが、港に行ってみるとたくさんの車列。みんな帰りの時間だから集中しているようである。1回目には乗れなかったが、2回目の船には乗ることができた。15分間隔の運航でこの混みようとはすごいな。 帰りも甲板に出て撮影。朝よりも天候が回復して、山肌も見えるようになるが、くっきりとは見えずやはり残念。いや、見られたので良しとしよう。 |
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今日の宿は港から南に下ったところにあるアートホテル鹿児島。海のそばなので客室から桜島が見えるということで選んだ。霞んでいるので展望イマイチだが、晴れていたら見晴らしは良いだろう。 夕飯は写真映えする美味しいコースだったが、撮影し難い雰囲気だったので写真はなし。他のお客さんを撮らなければおそらく問題はないと思うが、やはりでっかいカメラを出すのは勇気が要るなあ。 |
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<2月12日>へ | ||||
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