【行程】

<1日目>



西条IC

山陽
自動車道
経由

津山IC

菩提寺の
イチョウ

山の駅
(昼食)

落河内の
カツラ

西御門の
イチョウ

雨滝


砂像
フェス
ティバル

岩井温泉
TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

砂像フェスティバルと巨樹・百選の旅 2009年5月23日〜24日
鳥取県・岡山県

砂像フェスティバル 
 テレビの旅番組でやっていた鳥取砂丘の砂像フェスティバルの中継を見て、「行こう!」ということになったミーハーな我が家族(笑)

 数年前にあの辺りを旅行しているので、他に行くところがないか調べて一泊二日の旅行に行くことになった。一日目は菩提寺のイチョウ、落河内のカツラ、西御門のイチョウ、雨滝、そして砂像フェスティバル。二日目は浦富海岸遊覧船、横尾の棚田を見て帰広する計画とした。

 今までは高速料金を抑えるために三次ICまで一般道を登り、そこから中国自動車道を走っていたが、高速道路1000円の恩恵を受けるため、西条ICから山陽自動車道に乗って岡山経由で津山ICまで行くことにした。こちらの方が計算上30分ほど早く着くので助かるが、山陽自動車道は交通量が格段に多いので精神的に疲れるし、事故や渋滞のリスクが割とあるので、急がないのであれば中国自動車道を進んだ方が良いかも知れない。

 実は今回地図を持っていくのを忘れてしまい、車に備え付けてある少し縮尺が小さい(要するに大まかな)道路地図しか持っていなかった。我が家の車にカーナビはついていないが、巨樹の位置など細かなところは詳しい方の地図を見てだいたい覚えているので何とかなるだろうと地図を購入せずに現地に向かった。

 山登りでも一緒だが、前もってシミュレーションを頭の中でやっておくと、知らない土地でも役に立つ。まあ、頭の中の地図と実際が合わなくて迷ったりすることもあるが(笑)

<1日目前編> 菩提寺のイチョウ→落河内のカツラ→西御門のイチョウ→雨滝→砂像フェスティバル→岩井温泉

 
 津山ICで下りて国道53号線を進み、初めの目的地、菩提寺に向かう。奈義町に入り、現代美術館の案内を見て少し進むと、那岐山、菩提寺、山の駅の案内があり、そこを左折。山の駅を過ぎて狭めの山道を進み、那岐山の登山口を通り過ぎてしばらく進むと菩提寺に到着。ここも那岐山の登山口になっていて、山頂まで4時間の行程だそうだ。
 
菩提寺のイチョウ 
【菩提寺のイチョウ】

 樹高45m 幹回り12m 推定樹齢900年 国指定天然記念物

 奥に歩いて行くと本堂があり、目的のイチョウは右手奥に見えてくる。

 最初に訪れた時は冬だったので葉っぱがなかったが、今は新緑で木全体が覆われ鬱蒼としている。もう一ヶ月くらい前だと新緑も初々しい感じになっていただろう。

 相変わらず重量感があり、西に伸びた大枝からは大きな乳下がりがみられ迫力がある。
菩提寺の
イチョウ
9:50
オドリコソウ 
 イチョウの下にはオドリコソウが咲いているし(左の写真)、周辺にはシャガなども咲いていて、季節が麓と1ヶ月くらいは遅い感じである。高度計は600m前後を表示していた。

 園芸品種かサラサドウダンが参道脇の庭先に咲いていてきれいだった(下の写真)。

 他には広葉杉や菩提寺の大杉、ヤマナシなどの指定を受けた大木があるが、イチョウがあまりに大きいので存在感は薄い。もっともあまり幹周りは太くないので、巨木というよりは大木と言う方が相応しいが。サラサドウダン

 次の目的地は落河内の大カツラの予定だが、ここから距離があるし奥山に入るので昼食が摂れそうになく、少し早いが先程途中にあった山の駅で昼食にした。時間がなかったので見なかったが、エビネなどがある山野草園が山の駅のすぐ近くにあるそうなので、お時間のある方は寄ってみると良い。

 国道53号線まで戻って鳥取市方面に北上する。河原町に入り、左手前方に河原城が見えたら 信号を左折し、橋を渡ったところを左折。三滝渓の案内に従って県道196号線を進む。集落が途切れ、二股の道になり、大カツラの案内に従って大規模林道に右折する。落河内集落を右手に見て道を登って行くと左手に巨大なカツラの巨樹が見える。駐車場はないが、道幅が広いので路肩に車を寄せておく。
 
落河内の
カツラ
12:05
落河内のカツラ 
【落河内のカツラ】

 樹高40m 幹回り12.9m 推定樹齢500年 県指定天然記念物

 写真では見ていたが、これはなかなか格好の良いカツラである。

 道路側から見て左右に広く幹を伸ばしていて、横に伸びた幹は太くて力強い。手前に小川が流れていて、それを越して伸びる幹は途中で折れているが、折れてもなお生長しようとする勢いが感じられる。

 大規模林道がそばを通っているので見学は容易だが、こんな巨大なカツラがあったところをみると、これほどの巨樹ではないにしろ、未来の巨樹候補が大規模林道工事によって失われたのではないかと思ったりする。

 一通り撮影を終えて次の目的地の西御門の大イチョウに向かう。
 来た道を引き返して河原町まで戻り、国道53号線を突き抜けて県道32号線に入る。この辺は路線が混んでいて大きな地図しかなかったので最短ルートが分からず取り敢えず道なりに進み、八頭町役場の前を通って国道29号線に合流し、そこから東へ走ってゆくと左手に大きなイチョウが見え、入り口に説明看板が立っている。駐車場はないので、国道沿いに出ているイチョウの説明看板のところの歩道に車を突っ込んだ(人が通れる幅は確保した)。狭い道を少し登れば根元に行ける。
 
西御門の
大イチョウ
12:55
西御門のイチョウ西御門のイチョウ 
 【西御門の大イチョウ】

 樹高30m 幹回り7.9m
 推定樹齢600年 県指定天然記念物

 神社の階段横にあって斜面に根を下ろしている。10mオーバーの巨樹を見た後なのでインパクトが薄いが、きれいに張った根の表情が美しく、真っ直ぐ伸びた主幹も気持ちがよい。

 目立った損傷もなく、このまま順調に育っていけば10mオーバーの巨樹に育つ素質がありそうだ。

 後醍醐天皇の一行で疱瘡で亡くなった人があり、その墓標としてこの木を植えたそうである。その為疱瘡の神様として信仰があるようだ。 

 次の目的地は日本の滝100選に選ばれている雨滝へ向かう。
 県道31号線を雨滝の案内に従って進む。100選の滝だけあって案内標識は出ているので安心である。途中で大きなダムの建設現場を通ったが、かなり大規模なダムができそうな感じで、それに伴って立派な道が整備されている。県道から標識に従って細い道に入る。まもなく豆腐屋さんがあり、更に進むと採水場があり、更に更に進むと雨滝の駐車場がある。あまり広くない駐車場である。熊注意の看板があるが、これだけ多くの人が来るところにノコノコ熊さんが現れることは基本的にはない。
 
雨滝
13:40
布引滝流れ 
 少し下ると左手に2条になって優美に流れ落ちる布引滝がある(左の写真左側)。

 撮影後、雨滝に向けて歩くと橋があり、その右手に岩が点在して雰囲気の良い流れがあり、そこにカメラマンが密集していた(左の写真右側)。

 流れの表情が良いのでそこら中の?カメラマンが三脚を付けて写真を撮っている。私も撮りたかったが、どうもそういう輪の中に入るのが苦手なので、遠くから撮影してから通り過ぎた(^^;
雨滝雨滝 
 そこを過ぎてまもなく白い筋が見えてくるのが雨滝で、手前に大きなカツラがある。

 雨滝は40mの直瀑で、水しぶきがかかってくるほど水の勢いが良い。

 100選に選ばれただけあって気持ちの良い滝である。逆に面白味がないと言えばそんな感じもするが(^^;
雨滝雨滝とヒメレンゲ 
 岩場にはこの時期黄色いヒメレンゲの花が咲いているので滝に彩りが加わる。

 時間に余裕があればもっと構図を考えて撮影したら面白そうだが、まあこんなものかな。

 他にもカメラマンが結構居たのだが、どんな風に撮られたのだろうか。
 
ヤグルマソウヤブデマリトチノキ

 ついでに咲いていた花を。。。
 左上から順にヤグルマソウ、ヤブデマリ、トチノキ。
 左下から順にタニウツギ、ツリバナ、エゴノキ。エゴノキは落ちた花弁が他の葉っぱの上に乗っているだけである。
 他にはフタリシズカなども見られた。
 
タニウツギツリバナエゴノキ
筥滝への道 
 橋を渡って奥に筥滝という滝があるというので、折角なので行ってみることにした。

 急な階段を登るが、高度が上がるのでトチノキの花が咲いているのが真横に見えるようになる。

 滝の展望所に着くが、緑に覆われているので滝の展望としてはイマイチ。

 落葉樹に覆われたトラバース道を進む(左の写真)。

 トチノキやエゴノキの花が道にたくさん落ちているし、トチバニンジンの蕾、フタリシズカなど時期が違えば他にもたくさん花が咲いている雰囲気である。

 中国自然歩道にもなっているので、山に行く道と途中分岐し、結構歩くと(20分くらいかな?)筥滝に到着する。
筥滝 筥滝  
 初めて見るタイプの趣のある良い滝で、全体的には2段になっているが、上段は左右それぞれ流れ落ちる高さが違い、岩の表情がいいので、水の表情がとても良い。

 下段は幅が広くなってスカートのような広がりのある滝になっていてこちらも水の表情はよい。筥滝
筥滝筥滝 
 この滝はスローシャッターで撮ると水の流れがきれいに出る。

 一眼レフならシャッタースピードが好きに変えられるので写すのは面白い。

 いや〜これは先程の雨滝よりもこちらの方が滝としての面白さは上である。

 少し山道を歩かなければならないが、この滝を見る価値はある。
筥滝 
 上段の滝は特に水と岩との表情がきれいである。
 この滝を撮っていると、自分は写真が上手いのではないかと錯覚に陥ってしまう(笑)

 季節によっても違うだろうし、切り取り方によっても印象を変えられるし、滝を撮る方にとっては大変面白いのではないだろうかと思う。
 筥滝
豆腐プリン豆腐たこ焼き 
 雨滝を後にして、おやつに雨滝の手前にあった豆腐レストランに入る。

 私は豆腐プリンを食べたが、後口に豆腐の味がするプルプルのプリンで美味しかった。右側が豆腐たこ焼き。こちらも美味しそう(^0^)

 おやつの後は来た道を少し戻り、途中で右折して岩美町に向かう。途中で唐川のカキツバタ自生地の案内があるが、事前に調べたところ少し時期が早いようなのでスルーした。時間に余裕があれば寄っても良かったのだが。
 

1日目後半<砂像フェスティバルへ>
   

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