参考タイム 江地大橋 | 30分 | JR井原市駅 | 20分 | 北田城址 | 60分 | 尾神ノ峠 | 50分 | 山頂 | 35分 | 牛ノ首 | 40分 | 鍋谷城址 | 40分 | 江地大橋 写真を撮りながらの遅いペースです |
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」 | |||
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神ノ倉山 | 06/4/16 | |||
広島県安佐北区井原 | ||||
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車道が山頂まで付けられている山というのは結構多く、山登りをしていてもこうした山だと登った達成感が半減されるので敬遠されがちだと思う。逆に山登りが嫌な人には有り難がられるのだが(笑) 今回はそうした車道が付けられている山、神ノ倉山を紹介する。 神ノ倉山は桜の名所として知られているので、今回はお花見登山という訳である。 |
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ネットで山行記を探すが、他の山に比べて掲載量は少ないものの、意外と良かったとの評価を読んだので、それなりに期待して行く。 呉方面からは国道375号線を北上。樋の詰橋の信号で右折して県道67号で八本松方面へ。2号線バイパスをくぐって次の陸橋のところを右折。道なりに白木方面へ向かう。鎌倉寺山を過ぎ、県道37号に出たら右折し北上。 右手にハンググライダ−のフライト場がある神ノ倉山が見え、広い田園の中に緑色の屋根のライスセンターが見えたら右折。ライスセンター前とすぐ先の橋の近くに駐車スペースがある。 ネット上で駐車場所として指定するのはどうかと思うが、もし迷惑であればお知らせ下さい。 なお、トイレはライスセンター近くの風車小屋の所にあるが、いたずらでも多いのか、扉に鍵が掛かっていて使えない。後はJR井原市駅ぐらい。 |
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<神ノ倉山map> 赤い線が登山道 灰色の線が舗装道路 青い線が川 等高線の間隔は50mです。 <ルート概要> 今回は一周コースで歩くことにする。 まず江地大橋からJR井原市駅方面に向かい、そこから右折して尾神峠へ登り山頂へ。山頂から南の486mピーク牛の首を経由して鍋谷城址も経由して下って江地大橋へと下る。 ※いわゆる駐車場として指定されてはいないので、駐車スペースと書くと問題があるかもしれませんが、他の車の通行には支障がないので表記しました。 関係者の方で問題があればご連絡ください。修正します。 |
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まず川沿いにJR井原市駅を目指す平地歩き。 川の土手を歩くのでお散歩感覚である。 川原には菜の花が絨毯のように咲いていてまぶしい(左の写真)。 川土手の斜面にはホトケノザ、ナズナ、タンポポ、カラスノエンドウ、オドリコソウなどが見え、また、幼木ながら桜の木が植えられているので、あと10年以上経てば桜も一緒に楽しめそうだ。 |
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30分ほど歩いて井原大橋に到着。トイレを借りにJR井原市駅に少し寄り道してから再び歩き始める。駅には遊歩道の概略図があるので目を通しておくと良い。 |
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再び井原大橋を渡り山へ向かう。 桜も散り気味ながら残っていて春らしい。 アスファルトの隙間から(ただの)スミレが顔を出している。スミレ、ノジスミレなどのスミレはこういう場所でよく見る。 また石垣の間から大型のタチツボスミレが咲いている(左の写真)。 普通のタチツボとは少し印象が違うと思うが、スミレの見分けはなかなかに難しい。 最初は舗装道路を登るが、所々の分岐に神ノ倉山登山道の案内が出ているのでそれに従えば良い。 舗装道路から山道に入り、山道から舗装道路になり、また山道になる。 左手に小高い場所があり、道があるのでそのまま進むと北田城址に着く。広い場所なので団体さんがいても大丈夫だが、木々に囲まれて見晴らしは良くない。 元の道に戻り舗装道路に合流し、少しだけ下ると登山道の案内がでるのでそれに従い左折し山道に入る。入口付近に桜が咲いていてきれいだ。 |
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前日までに大雨が降ったため、登山道に水が入り込み、川となっている箇所があって少々難儀する。 山肌に柔らかな濃い紫色のスミレがあった。ニオイタチツボスミレのようだ。甘い香りが何とも言えない。 上を見るとミツバツツジの花(左の写真)。 咲いているものと蕾の状態が混じった写真的にはちょうど良い状態である。 |
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しばらく進むと未舗装の林道と合流し、林道をまたいでまた山道に入る。 またしばらく登ると林道に合流する。 右に少し歩くと左手に案内があるのでそれに従い再び山道へ入り、これからはずっと植林の中の暗い道となる。 神乃水と名の付いた沢に着き、少し水をいただく。 |
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植林に中なので花はあまりないだろうと思っていたが、花以外でも面白いものを発見。 (左側の写真) キクラゲのようなキノコが幹に生えていた。本当はどういう名前のキノコだろうか? (右側の写真) シダがこれから葉っぱを展開する前のようだが、こんな感じの山菜もあるし...(笑) |
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植林の中でも時折小さなスミレが見られる。 葉の形が切形なのでコタチツボスミレだと思う。思いの外多く見られた。 ここも道が川になっているところがあるので、それを避けながら登る。 前方が明るくなり、植林が終わると祠のある尾神峠に到着する。 |
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ここからは舗装道路が山頂まで続いているが、遊歩道も造ってあるので、舗装道路と遊歩道を交互に歩きながら山頂へ向かう。 神ノ倉山の山頂部は、所有者であった故・谷岡国一氏が個人で桜を植えて整備されたそうだ。今ではこうして桜の名所として地元に愛される山になっている。 |
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桜の状態は少し散り気味ではあるが、十分花も残っていて見応えもある。 ソメイヨシノだけかと思いきや、ヤマザクラやしだれ桜も混じり、数は少ないが八重桜も混じっている。ミツバツツジも多く鮮やか。 他にはつぼみの状態のハクモクレン、桜との相性がよいレンギョウも多く植えられていて春らしいさわやかな公園となっている。 |
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広場が点在しているので、お花見することができる場所も多い。東を見れば鷹ノ巣山、カンノ木山の山容が美しい。 |
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遊歩道を歩いていると、白いスミレを見つけた。 タチツボスミレのようだが花びらが白く距が紫なのでオトメスミレだろう(左の写真)。今回初めて見るスミレである。 他には日当たりが良いせいか、シハイスミレも多く見る。アカネスミレらしきスミレも見つかり今日は多くのスミレと出会う。 |
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緩やかに舗装道路を登り、山頂の鉄塔が間近に見えてくる。 山の斜面で多くの人がいるなぁと思ってみてが、どうも植樹の作業をされているらしい。ご苦労様です。 |
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最後の急な坂の途中でもオトメスミレ、コスミレ(かな?:左の写真)などのスミレを見る。 植えられたのか元からあったのか分からないが、アセビの木も多く、鈴なりに白い花を付けている。かと思いきやすでに花を終えた木も混じる。 坂を登り切ったあたりが景色がよいので、テーブルもあるのでここで昼食とする。 パラグライダーが楽しめる山とあって風が結構ある。 |
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山頂部から下を見下ろす(左の写真)。 この辺の桜もまだまだ見頃で(盛期は少し過ぎているかな)、下方に見える井原市の町と一緒に撮影した。少し遠くに見える白木山も大きい。 |
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昼食後、周囲をちょっと散策。 赤紫色のシハイスミレ(左の写真)がちょこちょこ顔を出している。 日当たりの良いところでよく見るスミレだが、色が濃いこともあってよく目立つ。もっとも、スミレを見るつもりで見ないと見過ごすほど小さいのだが。 |
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ニオイタチツボスミレも混じる(左の写真)。 このスミレの匂いは本当に甘いので、周りに人がいるとちょっと恥ずかしいかもしれないが、地面に鼻をもっていって嗅いでみるとよい。 スミレ散策を終え下山する。とは言っても、三角点にはまだ行っていないので、ちょっと寄ってから下山することにする。 三角点の周りは藤棚が巡らされ、花の頃は美しいだろう。三角点は一段高くなった場所に置かれていて、ちょっと他の山の三角点の場所とは違う。 |
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三角点を後にし、左に折れてパラグライダーの発射台に向けて下る。下りきって少し登ったらその場所だ(冒頭の写真)。 柔らかなフェルトのような素材で山肌を覆っている。ここから飛び立ったらさぞかし気分が良いだろう。 パラグライダーをしに来たような一団体がいたが、今日はかなり風が強いようで撤収していた。発射台に行ってみると吹き飛ばされそうな風が吹き上げている。 発射台を通り過ぎるとここから山道となる。多少急な坂なので注意。 |
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やはりシハイスミレを多く見る。 今日は予想より撮りたいものが多くて用意していたフィルムが足りなくなったので、まだシハイスミレを撮影したかったが、”無視”して下る。 北側の道は水に濡れていたが、この南の道はそれほど濡れていない。 クロモジの花だろか、初々しい葉っぱの下に黄緑色の花がついている(左の写真)。日の光を受けているので新緑がより映える。 |
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鞍部まで下って486mへ登り返す。ピークには牛首とプレートが掛けられていた。 ここから少し南に下り、西に向かい、だんだんと北西に歩くようになり、地形図にある道と全く違う。こういうことは結構あるので今更驚かないが、地形図だけを頼りにいく場合には注意。まあ、道を間違うことはないのだが、HPに地図を載せる私としては困りものである(^^; 山の斜面を斜めに下っていく道で、踏み跡はしっかりしているが道幅が狭く少々歩きにくいかもしれない。展望は木々の間から多少得られるが、木が茂ってくると見えないかもしれない。狼岩と案内のある岩を通り過ぎ(結構大きな岩だ)、どんどん下る。 |
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やがて鍋谷城址との分岐に着き、折角なので直進して鍋谷城址へ寄る。堀切を2つ越え、坂を少し登ると郭のある城址。少し下ると井原市の展望が得られて気持ちが良い。 元の道に戻り更に下る。ミヤマシキミの花が咲いていた(左の写真)。 舗装道路に交わり、道路を横切って再び山の中へ。更に下ると涼堂との分岐となるのでそちらに進む(道順は涼堂とは違う方)と薄暗い木立の中に祠がある。近くに滝の音がするので、この音を聞きながら涼んだのか。 次に滝の方に向かう。近くに来ると思ったより小さな滝なので撮影せずそのまま通り過ぎる。川を渡る時は滑らないように注意のこと。 余所のお宅の敷地内に入ったようで、そこを抜けると舗装道路に出る。どうも登山道とは違うところに出たなぁ〜と思いながら、ここからはライスセンターの方向に向けて進む。 途中で登山道の案内を見つけて間違えたことに気づいた(笑) |
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山頂の桜以外あまり期待していなかったのだが、スミレも多くの種類を見ることが出来て良かった。 標高差は400mくらいだが(一部ガイドブックには560Mと誤記)、歩く距離も結構あり、自然度は思ったより高かった。道案内はしっかりしているので初心者でも大丈夫であろうし、歩く距離も長いので、山慣れした人でも満足できるのではないかと思う。道を整備された地元の方に感謝。下山後は近いので向原のカタクリを見に行くと良いだろう。 なお、山頂部の桜の写真は、こちらをご覧下さい。 |
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