TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

白岳山 2 05/4/17
広島県呉市広白岳

堰堤より広の町を見下ろす

 白岳山にはキビノヒトリシズカという、普通のヒトリシズカより雄しべの長いタイプの花がいるので、他にどんな花が咲いているかも含めて確認の為登ってみた。
 なお、盗掘を防ぐ為、場所が特定できないように、いつものようなレポートの形式はとらないので、登山道の詳細については前回の記事を参照してください。

ヤマアイ 
ヤマアイ

 葉っぱを染料にしたという植物で、「藍」の名前はついているが緑色に染まるそうだ。

 小さくてあまり目立たない花だが、地下茎で増えるとのことなので、小さな群生がいくつか見られた。
コバノミツバツツジ 
コバノミツバツツジ

 この時期、山に入るとよく見られる赤紫色が鮮やかなツツジ。

 白岳山の北にある吉松山にはもっと多く咲いている。
ヤブレガサ 
ヤブレガサ

 その名の通り”破れた傘”のような植物。
 左の写真はだいぶ開いた状態だが、もう少し早いと、白い産毛が目立つ。
ギンリョウソウ 
ギンリョウソウ

 まだ土から顔を出したばかりだが、あと1ヶ月くらい経つと、”幽霊茸”の別名通りの姿を現す。
ザイフリボク 
ザイフリボク

 遠くから見ると桜のように見える。別名シデザクラとも言う。

 時期的にはちょうどよいようで、山肌のところどころで白い塊が見えた。
ヤマブキ 
ヤマブキ

 緑色の中で風に揺れる、山吹色が鮮やかな花。
クヌギ 
クヌギ

 雑木林によく見られ木で、普段はあまり注目されないが、花の時期は垂れた花穂に光が当たって輝き、美しい。
スミレ 
スミレ

 タチツボスミレみたいだが、スミレはなかなか見分けられませんね(^^;

 薄い紫色なのであまり気付かなかったが、一度見つけるとたくさん咲いているのに気付く。
フデリンドウ 
フデリンドウ

 木漏れ日の差す林床にたくさん咲いていた。
 秋に咲くリンドウに比べると、ひとつひとつの花は小さいが、淡い青紫色の花がかわいらしい。

 スミレのそばで咲いていたので、すぐには気付かなかった。
シュンラン 
シュンラン

 この花も今日の目的だったのだが、なかなか見つからず、ようやく左の写真の1株だけ見つけることができた。道から外れて探しているときに、危うく踏むところだった。

 この花もよく盗掘されるので、数が少なくなった花のひとつである。これだけ数が減っているのだから、自分くらいはいいだろうと思わず、そのまま自然の中で生きさせて欲しい。

 そして、本日最大のお目当てだったキビノヒトリシズカだが、結局見つからなかった。以前咲いていた場所をよく探してみたのだが、葉っぱも確認できなかった。時期的なもので(探しようが悪くて)見つからなかっただけであれば良いのだが...来年も時期をずらして確認してみたい。
     

Copyright(C)2001-2005 All Right-reseaved tonari