【行程】
1日目

広島駅

京都駅

東寺

筍亭

西芳寺

嵐山

京都タワー
TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

晩春の京都 あちこち旅 2008年4月26日〜28日
京都府

<1日目>4月26日−西芳寺

 筍亭で筍料理を味わった後は、タクシーで苔寺こと西芳寺に向かう。15分ほど。

 西芳寺は臨済宗のお寺で奈良時代の創建。戦火で荒廃したが、1393年に臨済宗の禅僧夢窓疎石によって再建されたとのこと。説明を受けたのに忘れてしまったが、元は他の宗派で、何回か変わって今の臨済宗に落ち着いたようだ。
 
西芳寺 
 西芳寺は庭の苔の美しさで有名であるが、良いところがあったら群れを為して押し寄せる日本人の悪い癖で、過剰に観光客が訪れたため苔が傷んでしまい、苔の保護のため現在は葉書による拝観申し込みがなければ入れないようになっている。

 また、拝観料(冥加料)として3000円が必要であり、他のお寺の拝観料と比べても破格に高いので、必要以上の観光客が集まらないように配慮されている。

 左の写真は西芳寺の門。
12:55 西芳寺

14:05まで写経
14:45 出発
西芳寺 
 お寺に入るのは少し前から入れるようだが、説明があるのは13時から。小さな狭い机に大勢の人が座っている。

 最初に般若心経を三度唱え、続いて般若心経を写経する。冥加料の3000円はこの写経代ということになろうか。写経もせずに庭だけ見ることは出来ないようになっている。

 正座して小筆を使って、薄く紙に書かれたお経をなぞっていくが、これがなかなか大変。
 小さい頃に習字を習っていたので筆の扱いはそれなりに出来ると思っていたが、久し振りだからか、これがなかなかどうして難しい。

 最初は丁寧に止めと払いを入れて書いていたが、足が痺れてきて集中力が続かず、半ば頃から適当に書くようになってしまった(^^;これではいけないと頑張って丁寧に書こうとするが、集中力が続かず、結局汚い写経となってしまった。まったく修行が足らない(笑)

 最後に願い事を書くところがあり、私は「世界平和」と大きなことを書いた(笑)
 細かな願い事はあるが、それは自分の努力でどうとでもなることで、仏様にお願いするまでもないと思っているので、個人ではどうしようもない大きな願いにした。世界が平和ならやりたいこともやれるので、これが人にとって一番良いことではないかと思ったり(^^;まあ、「世界平和」と書く発想が出るのは、平和教育を受けてきた広島県人ならではかもしれない。

 1時間も座って足が痺れたとは言っても、子供会の土曜学校で正座を鍛えられていたので、少し足を伸ばせば復活(^0^)/
庭園入口 
 最初はたくさん居た人も9割方写経が終わっていて寂しくなっていた。残っているのは少し遅い時間にやってきたグループで、13時前からすでに写経を始められた人が多かったのだろう。

 早速お庭の見学に向かう。

 苔寺と言われるだけあって、庭には苔がよく付着している。左の写真がお庭の入口。
庭園の苔
 確かに苔がたくさん付着しているが、予想よりは何だか浅いというか色が薄いというか、ボリューム感がなくて寂しい感じがする。

 庭が少し荒れているという印象があり、まだ元の状態にまでは苔が回復していないようだ。
杉の巨木 
 とは言え、庭には背の高い木々もあり、緑に包まれた静かなお庭で、人が作り上げたにしては自然の雰囲気を感じる。

 お寺の庭はいかにも人の手が入っている感じがしてイマイチ好きではないのだが、ここは自然に近い感じで落ち着く感じである。

 山登りをしているので、山では普通に見る苔に対して特に感慨は湧かないが、なるほど、観光客が殺到したいと思うのは納得である。

 ただ、タクシーの運転手さんの話によれば、昔は押しつ押されつの状態で見たそうで、そんな状態ではこの庭の雰囲気を楽しむことは出来なかっただろう。

 左の写真はスギの合体木。幹周りは5mクラスくらいか。こんな風なお庭にこれだけ大きな木があるとはちょっと意外である。
西芳寺の庭 
 池の方まで来ると苔がよく生えて、しっとりとした落ち着きのある佇まいとなっている。これぞ庭園!と言った感じである。

 思ったより広く、散歩するのにちょうど良い広さである。西芳寺の庭
西芳寺の庭 
 ←遠くなので樹種は分からないし大きさも測れないが、巨木クラスの大きな木。こういう大きな木と中程度の木、小さな木などが集まって調和した庭になっている。

↓地面の凹凸が苔の凹凸で際立ち、大地の表情が見える。西芳寺の庭
西芳寺の庭 
 写経に手間取った分、早くに庭を見に行った他の観光客の多くはすでにおらず、ゆっくり写真を撮りながら散策できたのが良かった。

 西芳寺の庭
西芳寺の苔 
 ←よく苔むしたところ。

 地面と岩と木と、どこが境目になっているか分からないほどよく苔がついている。

 作庭された当初は苔は無かったそうだが、上に載せたような大きな木が育つ環境ならば、自然とこのような苔が生える状態となったのだろう。
西芳寺の庭 
 苔のある庭とは別の場所であるが、大きなシダレザクラの木がある。シダレザクラの花は終わって葉っぱが出ていたが、山門そばの八重桜はまだ辛うじて残っていて、花弁が地面をピンク色に染めていた。
ムクノキの巨樹 
 西芳寺を後にして次は嵐山に向かう。

 西芳寺から少し下ったところに有名な鈴虫寺があり、この辺でバスやタクシーに乗れるのだが、タクシー待ちの列が出来ていて、何時乗れるのか分からないので、歩いて下ることにした。
 近鉄の上桂駅が一番近く、徒歩15分とのことだったので歩けないことはない距離である。

 歩いていると、県道に出る手前の小さな交差点で大きなムクノキを発見(左の写真)。

 幹周りは5mくらい。樹高はないが、老樹の雰囲気があって味わい深い。しかし、思いがけず良い木に会うな〜(^0^)

 県道に出て駅に向かうため右折して南下する。
 しかし幸運なことに、ちょうど空車のタクシーが来たので乗ることにした。

 嵐山まではあまり時間がかからず意外と近い。渡月橋の手前で降ろして貰う。
 
<前へ戻る> / <次へ>嵐山・京都タワー
 

Copyright(C)2001-2008 All Right-reseaved tonari