月見が丘

(25分)

展望所

(20分)

岩樋山分岐

(20分)

大池

(20分)

山頂

(20分)

岩樋山分岐

(15分)

展望所

(20分)

月見が丘
TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

道後山 02/9/8
広島県比婆郡西城町/東城町

キバナアキギリ 
 道後山へは、いつも10月初旬ばかりで他の時期には登ったことがなかったので、9月の様子はどうかと登ってみることにした。
 
 目当ては出始めたばかりのススキとマツムシソウ。前日の天気予報は降水確率0%なので展望も期待しておく。
 
 さすがに人気のある山だけあって、朝の9時で駐車場には既に5台くらいとまっている。私は一番乗りすることが多いが、この山でそれをしたことがない。
 
オタカラコウ 
 天気は期待を裏切るようにガスがかかり展望は期待薄。幸い晴れ間も時折見え、霧のような感じなので雨の心配はなさそうだ。駐車場の周りにはキンミズヒキがたくさん咲いている。
 
 光がないのでまだ開かないゲンノショウコはよく見るが、最初のうちはあまり花を見ない。やがて川の側の湿地帯に来ると多くの花をつけたオタカラコウが元気良く咲いており(左の写真)、足元を見ればツリフネソウの群生地となっている。
 
 森の中に入るとアキチョウジの群生があり、まだ赤くなっていないマムシグサ、キバナアキギリなどが見える。
 
 25分くらいで展望所に着くが、やはり展望はない。辛うじて駐車場が見えるが、また車が増えているようだ。
 
 いつものようにこの先の分岐を右に折れ、岩樋山の山腹を回るコースを取る。
 
 イヨフウロウがぽつんぽつんと現れるが、まだ勢いがあってきれいだ。アキノキリンソウは咲き始めなのかまだ数は少ないが、一ヶ月もすればかなり目立つようになるだろう。
 
 キバナアキギリがちょうど良い時期で、一部かたまって咲いている場所があり、多くの花をつけたものがあった。近くによって写真を撮りたかったのだが、せっかくキバナアキギリにとってちょうど良い環境を踏みつけにするといけないので、暗いながらも望遠レンズで撮った(冒頭の写真)。
 
 前回前々回と10月初旬に来ているが、いつもイチイの赤い実がなっていた。1ヶ月早い時期はどうなっているのかと、いつも写真を撮る場所で見てみるが、やはり赤い実はついていない。今はまだ小さな青い実をつけている状態。
 
 やがて森を抜け展望が開けるが、まだ霧が深く、遠くの展望は得られない。しかし日当たりはよいのでイヨフウロウは全開に開き、ハギやアキノキリンソウが多くなる。
 
 両国牧場の分岐地点に着き右折する。いつもここで見るタデの花は咲き始めでまだ数は少ない。ススキも咲き始めで良いのだが、光がないのでレンズを向ける気にはならない。この時期のススキは光を浴びると赤くメタリックに輝くのでなかなかおもしろいのだが、今日は無理のようだ。
 
マツムシソウ 
 いつも通り大池を経由するルートを選ぶ。
 
 10月ならここからリンドウが多くなってくるが、今の時期はマツムシソウが現れる。
 
 写真を撮る方は分かると思うが、マツムシソウは時期が遅れると、きれいな個体を探すのに少し苦労する。
 中途半端に開いていたり、枯れていたり、均等に広がったものはあまり多くない。加えて風の影響を受けやすいので晴れていないとブレやすい。
 
 また、少し期待していたのだが、ウメバチソウが咲いている。数は少ないがかわいらしい花である。
 
 
 大池の近くの湿地に来ると大きなアケボノソウが咲いている。初めてこの花を見つけたときは、腰をかがめなくてはならないほど背が低かったので、大きくならない花だと思ったが、大人の目線にくるくらい大きくなるようだ。
 
 ガイドブックにサワギキョウが咲くとあったので、大池の方に咲いていないかと期待していたが見当たらない。キセルアザミがなんとか咲いていたくらいなので、ちょっと遅かったのかもしれない。
 
 大池を回るコースは、一昔前(?)までは穴場的なコースで、殆ど人が通らないのでいつも利用しているが、このコースも知られるようになったのか人が多くなり、地面に這いつくばって撮影しにくくなってしまった(笑)。
 
ホソバヤマハハコ 
 大池から少し登るとブラシの形をしたサラシナショウマの群生地があり、今がだいたい見頃だろうか。
 
 更に登ってゆくとホソバヤマハハコが増えてきて登山道を白く飾っている。今日はこのホソバヤマハハコが盛期のようで、至る所に見ることが出来た。
 
 多里大山への分岐を過ぎ、登山口から約1時間半で道後山山頂に到着するが、今日の天気では伯耆大山は見えない。
 
 山頂で昼食を摂っているとどんどん登山客がやってくる。11時前なので昼食を摂っているのは早発ちの人だけで、他の人は少し休んで通り過ぎてゆくが、ここからどこにいくのか?(というよりどこで昼食を摂るのか?)。
 
 少し山頂を散策してみると、リンドウが1株だけ咲いていた。開ききっていないので写真に撮るほどではないが、早いものはこの時期から咲いているのだと少し驚いた。
 
 帰りは大池の方には回らず直接帰る道を取る。こちらの方が登山者が多い道なので、ツアーらしき団体を含む多くの人とすれ違う。霧はこの頃には晴れていたので、岩樋山や猫山まで展望できるようになっていた。相も変わらずホソバヤマハハコの白い花の道が続き、時々イヨフウロウが顔を覗かせる。枯れかけのワレモコウに、もう1株見つけた咲き始めのリンドウと、花の季節の移り変わりを感じる。
 
 昼を過ぎると登山者がぐっと増える。中高年パーティだけでなく、小学生くらいの子をつれた家族も多く見られた。相変わらずこの山の人気は高いようだ。月見ヶ丘駐車場に戻ってみると40台以上の車が止まっており、バスもいる。
 
ウメバチソウ 
 荷物を車に置いた後、いつものウメバチソウの群生地を見に行く。
 
 つぼみをつけたものが多いが、咲いているものもいくつかある。この花も撮りにくい花のひとつで、マクロレンズでアップで撮るのでない限りフレーミングが難しい。当たり前に撮ってもおもしろくないので、いろいろとフレーミングを工夫するが納得いく写真はほとんどない。
 
 夏バテほどではないが、最近少々疲れがたまっているので、気軽に山登りできる場所ばかり登っている。先日登った吾妻山や今回の道後山などは花も展望も期待できるので、疲れ気味の時の山行にはちょうど良い。ずっと愛され続ける山達だろう。
 
 

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