07:40 岳温泉
08:40 浄土平
08:55 発
09:55 酸
平分岐
10:20 一切経山
10:35 発
11:05 酸ヶ平
11:30 姥ヶ原
12:20 東吾妻山
12:55 発
13:35 姥ヶ原
14:50 浄土平
15:20 発
16:40 五色沼
TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

紅葉の会津紀行 03/10/9〜10/13
福島県

 3日目(10月11日)
双龍の辻 
 翌日は浄土平から一切経山・東吾妻山に登る。

 朝食を摂って8時前に出発。登山口となる浄土平に向け、まず磐梯吾妻スカイラインを目指す。道中の車窓から見る紅葉も気持ちよい。

 
  スカイラインの料金所付近から会津磐梯山が見えるようになり、スカイラインに入ってからもよく見える。スカイラインは1570円と高いが、それに見合うだけの展望と紅葉を楽しむことが出来る。上の写真はスカイラインの名所のひとつ「双龍の辻」。浄土平には岳温泉から1時間ほどで到着する。
 
 浄土平は火山地帯にいるのだと感じる荒涼とした場所で、かなり広い平原となっている。駐車場も広く、停められない心配はしなくても良いだろう。駐車料金は400円。ビジターセンターや売店、天文台、トイレなどがある。今日のコースはトイレがないのでここで済ませておこう。

 ビジターセンターの横から登り始めるが、舗装していない駐車場の奥からでも、木道のあるところからでもどちらから歩いても良い。高山植物保護のため保護地域が設けてあるが、このようなところに何の花が咲くのであろうか。ところどころ裸地があり、保護していないときに多くの人が入り込んだことが想像される。
 
 木道を進み、やがて石の転がる道と合流。少し進むと分岐に出る。今日は一切経山を先に登るので右に折れる。直進するとすぐに2手に分かれ、両方とも鎌池に通じるが、酸が平方面か姥ヶ原方面に分かれている。帰りは姥ヶ原方面からの道を使う。
 
吾妻小富士と浄土平 
 一切経山への分岐に入る。

 このコースは尾根道を登っていくのであるが結構急な道である。歩き始めなのでペースを押さえゆっくり目で登る。

 きつい登りではあるが、後ろを振り向けば大きく口を開けた吾妻小富士と浄土平を俯瞰できて気持ちがよい(左の写真)。
 
 急傾斜だけに登るごとに見る角度が変わってゆくのもおもしろい。やがて吾妻小富士の隣の桶沼(これも火口湖であろう)の水が見えるようになる。浄土平周辺は荒涼としているが、桶沼周辺は紅葉が広がっているので目が和む。
 
 急な尾根道も半ばを過ぎると今登っている山の火口が見えるようになる。硫黄の匂いは登り始めからしており、火山を登っていることがよく分かる。
 
酸が平と鎌沼 
 最後の急登を登り終えると鎌沼の一端が伺えるようになり、一切経山方面も見えてくる。

 登り始めて1時間、酸が平と一切経山との分岐まで来れば酸が平と鎌沼(左の写真)、東吾妻山、磐梯山、一切経山などが見えて視界も広がる。
 
 相変わらずのガレ場道であるがそれほどきつい傾斜ではない。右方に吾妻小富士が見え始めると一切経山まではもう少し。さすがに土曜日とあっては人が多く、登山靴でない人も見かけるので観光客もここまで足を伸ばしているのだろうか。すれ違いの挨拶をする人も少ないのはその為か。
 
 浄土平から約1時間半ほどで一切経山に到着する。なだらかな広い山頂で、磐梯山、東吾妻山、吾妻小富士、蔵王連峰など天気も良いので360°の展望が望める。
 
五色沼 
 早速一切経山に登る目的である五色沼を俯瞰する。(左の写真)

 コバルトブルーの鮮やかな池。五色沼という名前なのだから天気や光線状態によって色が変わるのだろうか。

 池の周りもいくらか紅葉している。多くの人が五色沼を見下ろす斜面で腰を下ろしていた。砂地なのであまり下に行かないように。
 
 次に東吾妻山に向かう。
 先程の分岐まで戻り、酸が平に向けて下る。ガレ場で傾斜もきつめなので注意して下る。非難小屋を過ぎてまもなく酸が平に下りる。一切経山から30分ほど。木道が施設してあり尾瀬のような感じである。ここも湿原の花が咲くのであろう。山に挟まれた平原で、さわやかな気分にさせてくれる。
 
酸が平と鎌沼 
 鎌沼の湖畔には多くの人がたたずんでいる。循環がない沼は濁るものだが、この鎌沼の水はきれいだ。うまく水の循環が出来ているのであろう。

 鎌沼のそばを回り込み、鎌沼に別れを告げて少し登ったところで谷地平と姥ヶ原への分岐につく。
 
 時期にはお花畑になるという平原の中の木道を進み十字路につくこの辺が姥ヶ原のようだ。花のない時期ではあるが、小さなミヤマリンドウがひっそりと咲いていた。
 
 十字路を直進し、東吾妻山に向けて進む。東吾妻山はなだらかな山容で、あまり登頂欲をそそられる山ではないが、山頂からの展望は吾妻連峰で一番と聞いている。

 木道はここで途切れ、良く踏まれた雨の時は滑りやすそうな裸地を進む。登山者が多いだけあって道がえぐれている。木の根や倒木、ゴロゴロ岩などが続き登山道としてはあまり好ましいとはいえず、荒れている印象だ。だが、この辺の山では当たり前な状態なのかもしれないが。
 
ゴゼンタチバナ 
 なだらかな山容ではあるが、道は意外と急坂で、えぐれた登山道と相まって少々難儀する。

 木々に囲まれ展望はなく、時折現れるゴゼンタチバナの赤い実がせめてもの救いか。

 さすがに一切経山ほど人もおらず、こちらは完全に山登りをする人だけしかこないようだ。
 
 いくぶん木々の間隔が広がり枯れた木が見えるようになると山頂まではもう一踏ん張り。樹林帯を抜けるとハイマツで覆われた山頂部が広がり、振り向けば一切経山方面がよく見える。
 
東吾妻山からの展望 
 姥ヶ原から50分、最後の坂を登り切ると猪苗代湖、磐梯山、秋元湖、小野川湖、檜原湖、吾妻連峰の山並みなど広い範囲に渡って展望することが出来る(左の写真)。
 
 多くの登山者がここで山頂からの景色を楽しみながら昼食を摂っている。
 
 下山は来た道を姥ヶ原まで戻り、鎌沼のそばを通って浄土平まで戻る。昼を過ぎれば日も傾き、観光客を含め、人も少なくなってくる。エゾオヤマリンドウを1株だけ見つけた。お花畑となっている季節にもう一度来たいものである。
 
 下山後は今晩の宿泊地となる五色沼入口に向かう。スカイラインを下り、今度はレークラインに乗る。日が傾いているので紅葉の輝きはなかった。いくつか見所スポットもあるが、午前中が良かろう。

 さて、有料道路の割には料金所がないと訝しんでいたら、ちゃっかり終点に料金所がある。ゲートを通るごとに料金を払うようになっているようだが、このシステムはおかしい。五色沼側から入って適当なところで折り返すと2倍の料金がかかるし、土湯側から入り、ゲートまで行かずに適当なところで折り返すとタダになる。何故こんな馬鹿らしいシステムで運営しているのか。料金を払うのが惜しくなる。
 
 本日は五色沼入口の民宿に泊まる。
 

2日目:安達太良山
3日目:一切経山・東吾妻山
4日目:巨樹めぐり・五色沼・小野川不動滝
5日目:鶴ヶ城・三春滝桜
 

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