TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

紅葉の会津紀行 03/10/9〜10/13
福島県

 4日目(10月12日)
高瀬の大木 
 翌日は会津磐梯山に登る予定だったがどうも天気が良くないようで、悩んだ挙げ句、会津若松市と喜多方市の巨樹を見て、喜多方ラーメンを食べ、天候が回復する五色沼に戻って五色沼自然歩道を歩くことにした。

 会津若松市の巨樹というのは「高瀬の大木」で、幹周り10mを越えるケヤキとのこと。喜多方市経由で約1時間かかって高瀬の大木に到着。さすが国指定天然記念物だけあってカーナビに乗っていたので助かった。

 神指城跡の土塁の上にあり、さすがに幹周り10mを越える木というのは遠くから見ても存在感がある。根元に近づくとその大きさが実感されるが、いくつかの治療後が見られる。しかし、枝の張り出しも大きく、まだまだ旺盛な生命力を感じさせてくれる巨樹である。また、周りにもケヤキが植えてあるので、これらの木々も巨木へと生長してほしい。
 
 次に喜多方市の新宮熊野神社に向かう。拝殿と考えられる「長床」が国の重要文化財に指定されている神社である。もともとは源氏が勧請した由緒ある神社であったが、時代を経るごとに廃れていったようである。しかし由緒ある神社を復活させようとする動きが出てきて見事復活したわけである。拝観料は300円。駐車場あり。
 
新宮熊野神社の大イチョウ
 まず目にはいるのが大きなケヤキの木。幹周りは4〜5mぐらいだろうか。空洞化が著しく、皮だけで立っている状態である。しかし、老いた感じはせず、多くの葉っぱをつけ、ちょうど赤く紅葉していてきれいだ。根元も趣があってなかなか良い。ウォーキングの催しでもあるのか、多くの人がケヤキの近くに集まっていて写真を撮りづらかった。

 さて、参道は神社らしくスギが並んでいるが、細いものが多く、神社独特の神聖な雰囲気を醸し出すのには時間がかかりそうだ。

 拝殿に当たる長床の手前に大きなイチョウの木がある(左の写真)。大きくはないが気根がいくつか見られる。黄葉は11月20日くらいだそうだが、その時期の写真を見ると、長床に覆い被さるような黄金色のイチョウが何ともいえずきれいだった。
 
 昼食に喜多方ラーメンを食べ(流行っている割にそれほどの味ではなかったが)、裏磐梯の五色沼に戻る。戻ってみると天候はかなり回復し、少し無理をして磐梯山に登ったら山頂から展望が得られたと後悔したが、初めての山で雨の中登るのは気力と体力を奪われるので、判断としては間違っていなかったと思う。
 
 さて、裏磐梯の紅葉が見頃とテレビでやっていたので心配していたが、やはり多くの行楽客がやってきており渋滞が発生していた。五色沼入口のビジターセンターの駐車場はいっぱいで空くのを待つ状態。幸い10分ほどで空いたので身支度を整え歩き始める。

 たくさんの車と人で少々いらだってくる。自分もその中の一人なのではあるが、どうもこういう雰囲気は好きではない。ビジターセンター横の坂道を上り、奥の駐車場まで来る。観光バスなども多く停まっている。売店をすり抜けた奥に毘沙門沼があり、磐梯山と一緒に展望できる。
 
五色沼 
 ビジターセンタ側に少し戻り自然歩道を歩き始める。雨の後なのでしっとりとした感じの紅葉だ。

 木に巻き付いた赤いツタウルシがとてもきれいだ。道は広くよく踏まれている。ただ、雨の後なのでぬかるみに注意。登山靴で歩く必要はないが、サンダルで歩く人もいてビックリ。

五色沼自然歩道 
 沼の色は青や緑色できれいだが、すっきりと沼を見渡せるところも少なくちょっと期待はずれ。紅葉の具合はちょうどよいようだが、安達太良山などと比べるとだいぶ見劣りがする。ここだけを歩きに来ているのならそうでもないかもしれないが...
 
 約1時間強歩けば磐梯高原側に到着する。緩やかに登っていたので、磐梯高原側から歩き始める方が楽かもしれない。

 バスが出ているので五色沼入口まで戻るが、渋滞のせいで遅々として進まず、30分もかかってしまった。観光地の渋滞は本当にうんざりする。
小野川不動滝 
 日がかなり陰ってきたが、小野川不動滝に行く。

 小野川湖の北に進んでいると案内が出るのでそれにしたがってはいると広めの駐車場がある。ここから20分ほど歩くと不動滝につく。

 道沿いの紅葉もよさそうだが何せ光が弱い。いい加減疲れているので、坂道が堪える。急な階段を登り切り、水平道を進むと到着する。

 落差40mだそうだが、水量も迫力もあるよい滝である。滝の周辺も紅葉していてきれいだ。この滝はちょっと無理しても来る価値がある。

 今夜の宿は五色沼入口の裏磐梯国民宿舎。どこの宿も満室に近いようだ。

2日目:安達太良山
3日目:一切経山・東吾妻山
4日目:巨樹めぐり・五色沼・小野川不動滝
5日目:鶴ヶ城・三春滝桜
 
 

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