08:00 白雲荘
08:43 肩の小屋
     雨支度
09:53 蚕玉岳
10:10 剣が峰
     昼食など
11:10 発
12:07 肩の小屋
12:34 富士見岳
12:45 畳平
13:30 発
14:30 平湯BT
14:35 発
15:15 
国立公園口 
TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

秋の飛騨高山・乗鞍・西穂 04/10/10〜10/13
岐阜県

◎1日目:10月11日(月)−乗鞍岳

 
 翌朝5時頃、ご来光を見ようと目を覚まし、窓を開け雨戸を開けるがガスっていた。天候が回復しないかと待っていたが回復する兆しはなく、時折月が見えるが、また隠れてしまう。日の出の時間5時45分近くまで山小屋で待ったが、だめもとで大黒岳に登ってみた。上の方は晴れ間が少しだけ見えるが地平線は厚い雲に覆われており、結局ご来光は見えなかった。
 
 宿に戻って暖かい朝食を摂り(外は寒かった!)、少しは暖かくなる8時頃に山小屋を出発。小屋に泊った他の2組は既に出発していた。畳平の駐車場入口まで出ると、他の人も8時出発と決めていたらしく、別の宿に泊まっていた人とたくさん合流し、大勢の人と歩き出す格好となった。

 天気の関係もあるが、下着、長袖、フリース、ジャンパー、カッパぐらいの装備は最低必要。晴れていればカッパは必要ないが、風が強いときは防風効果があるので持っていた方がよいだろう。もっとも今年は暖かいそうだから、山小屋の人と話をして準備しておいた方がよい。
乗鞍マップ 
<乗鞍岳周辺マップ>

 灰色の線が車道
 緑色の線が砂利道
 赤色の線が登山道です。

 崩落箇所、断崖などがあって、等高線を引くことは出来ない場所を多く含みますが、わかり易くする為に便宜的に引いています。
 等高線の間隔は50m刻みです。
 
 鶴ヶ池を回り込み、富士見岳の西側をトラバースする道に入る。富士見岳もご来光が望める展望の良いところだが、展望のない今日のような日には特段登る必要はない。
 幅広の整備された道を進み、15分も歩けば富士見岳から下りてくる道と合流する。晴れていれば右手に不消ヶ池が見えるが、今日は深い霧の中。少し進めばコロナ観測所のある摩利支天岳との分岐に来るがそのまま通り過ぎ肩の小屋に向かう。
 これまでのゆるやかな登りから、ゆるやかな下りになる。10分で肩の小屋に到着。トイレはここで済ませておこう。肩の小屋では多くの人が休憩していて混雑していた。人気がある山だけに、平日だから人が少ないという感覚は通用しないようだ(笑)
 
霧の中の乗鞍岳登山道 
 小雨が降り始めたのでカッパとザックカバーを準備してから歩き始める。

 車の通れる今までの道からやっと山道らしい道となる。
 ハイマツが両脇に広がり、深い緑と深い霧の中を歩く。徐々に傾斜が増し、大きな石が転がる歩きにくい道となる(左の写真)。
 
 展望が良ければそれ程つらさは感じないが、ずっと単調な霧の中を歩くと疲れが増してくる。地形図を見ても周囲の地形が見えないので現在地の同定がはっきり出来ない。それでもジグザグ道になると地図上でそれらしい場所があり、稜線も見えてきたので、現在地がつかめてきた。
 いくらか霧が晴れ、急坂を終えると朝日岳と蚕玉岳との鞍部に乗り尾根道に入る。少し歩けば蚕玉岳に着き、蚕玉岳の山頂標識は道から外れてほんの少し登ったところにある。さらに進むと大きな石が多くなり、最後の急登を終えると乗鞍剣が峰に到着する。
 
 晴れていれば大絶景だろうが相変わらずの霧の中。神社と三角点で記念撮影をし、白雲荘で作ってもらった大きなおにぎりを食べる。このおにぎりがおいしくて腹持ちも良かった。
 
大日岳、屏風岳 
 そろそろ帰ろうかと思っていると、時々霧が晴れて展望が得られるようになる。
 せっかく来たんだから少しでも展望を楽しみたいと思い、1時間ほど山頂で粘ってみることにした。

 霧はずっとかかっているが、時々晴れるので急いでシャッターを押す。
権現池 
 大日岳と屏風岳(左上の写真)、権現池(左の写真)、蚕玉岳と朝日岳(左下の写真)、乗鞍高原、高天原と、一応360°の展望は得られたが、一度には見られなかった。

 
蚕玉岳、朝日岳 
 下山は元の道を戻るが、相変わらず多くの登山者と入れ違いになる。

 次第に天候は回復し、登りの時には見えなかった乗鞍高原方面が見えるようになる。
 肩の小屋方面も多少見えるようになり、歩いてきたルートが分かる。
ハイマツ 
 道にはごろごろ石が点在するので下るときには注意。肩の小屋までゆけば道が良くなるので後は楽である。

 せっかくなので往路では登らなかった富士見岳に寄ってみるが、やはりガスがかかって展望はなく、そのまま大黒岳との鞍部まで下り、畳平に戻る。
 
 残念ながら展望が得られず、山頂に登っただけの形となってしまったが、それでもこの天候で一瞬でも展望が得られたので良しとしなければならない。また来ることもあろうから、その時は晴天の中を登りたいものである。人がかなり多いのを覚悟で高山植物の咲く季節も良いだろう。
 
 今日は新穂高温泉に泊まるので、畳平から平湯に行き、平湯から新穂高温泉に向かうことにする。
 バスの便は1時間ごとだが、正午からは下る人が多いので30分間隔となっている。平日だが人が多く、座席にリュックを置けないので膝の上において抱きかかえることになった。大きなザックは網棚には入らないので仕方ない。(片道1050円)
 平湯行きのバスに乗り、乗鞍スカイラインを下って行く。昨日より天候が悪いものの、バスでなければどこかに停めて散策したいところだ。そう思う人が多いから規制がかかったとも言える。人が入り込めばそこに道が出来て周りが乾燥化し徐々に植物が枯れてゆくからである。また、高山植物の盗掘が容易になってしまうという点もあろう。
 
 畳平からほおのき平を経由して平湯バスターミナルに着く(これは直通便)。
 予定では、今日は新穂高温泉宿泊で、翌日平湯に戻ってくるので、「奥飛騨温泉郷フリー乗車券」1200円を買った。2日間平湯−新穂高温泉間(平湯キャンプ場まで)の乗り降りが自由な、お得な乗車券である。平湯バスターミナル〜新穂高温泉まで片道870円もするので、往復だけでもかなりお得である。
 
 今日の宿泊場所は宝山荘別館で、中尾温泉口の次の国立公園口で下りたところである。川から少し離れているが、川そば(笑)の混浴露天風呂がある。女性限定の時間もある。奥飛騨温泉は露天風呂の多いところらしい。一番易い料金で泊ったが、値段のわりには料理も良かった。
 
 

1日目:10月10日(日)−高山祭りと乗鞍畳平
2日目:10月11日(月)−乗鞍岳
3日目:10月12日(火)−西穂独標
4日目:10月13日(水)−平湯大滝・平湯大ネズコ、高山まつりの森
 

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