【行程】

彦根城

長浜城
歴史博物館

小谷城跡
TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

琵琶湖畔 お城とお寺の旅 (お城編) 2007年5月19日〜20日
滋賀県

<5月19日>
彦根城 
 本来は家族でゴールデンウィークあたりに出かける予定だったが、混雑が大嫌いな性質なので、時期をずらして旅行に行くことにした。

 今回は表題にあるとおり琵琶湖の周りのお城とお寺を中心に巡り、プラス巨樹をいくつか回ることにした。
 
 金曜日の夕方、仕事を早めに処理して定時で退社。家に帰らず直接駅に向かい家族と合流。
 広島駅まで出て新幹線に乗車。京都まで「のぞみ」で行き、そこから「こだま」に乗換え滋賀県の米原駅まで。
 米原駅からはタクシーで彦根へ向かいホテルへ。翌朝一番で行く彦根城すぐそばにある彦根キャッスルホテルに宿泊。

 部屋の窓からはライトアップされた彦根城の天守閣が見えるが、ライトアップは22時までなので、最後の数分間だけしか見られなかった。朝起きてから見ると(ライトアップはもちろん無いが)少し霞んだ空の中に天守閣が見えた。

 部屋に荷物を置き、朝食をとってから彦根城を散策することにする。
 このホテルは11時チェックアウトなのでこういう芸当が出来るのである。
 
彦根城 いろは松 
 まずは入口の「いろは松」に沿って進む(左の写真)。

 中濠に沿って47本の松があったことから名付けられたそうで、今は34本しかない。

 お城の中に高校や中学があるので、ちょうど時間的に、登校する生徒さんたちと混じって歩くことになったが、あちらは勉強、こちらは遊びなので何だか恥ずかしい気が^^
お城とお堀と黒鳥と 
 橋を渡って中濠を見ると、黒い白鳥(?)が羽根の手入れをしている(左の写真)。

 佐和口多聞櫓を越えて内濠へぶつかる。

 普通ならここを左に行って表門から入るものだが、家族してひねくれ者(笑)なので、右に曲がり、内濠に沿って植えられた桜を見ながら外を回る。桜が咲いたらきれいだろうが、樹勢が衰えているように見える。

お堀を泳ぐ白鳥
 内濠には白鳥が泳いでいた。

 朝早いので風も無く、映り込みもあって水面もきれいである。
アカガシの花 
 途中にある駐車場をふと見ると、アカガシ(かな?)の巨木があり、花をつけていた(左の写真)。

 ついでに井伊直弼大老像も近くにあった。

 彦根城というと井伊家だが、私はこういう銅像に興味が湧かないので、撮影もせず素通り(笑)
城内の大木 
 城の北側にある黒門から城内に入る。

 ここでも天守閣に向かわずさらに北に向かって内濠の内側を見ながら進むことにした。

 先程アカガシの巨木を見たが、他にもムクノキ、エノキ、スギ、タブノキの大木巨木が見られる。

 こういった大きな木は神社に多いものだが、お城にも多く残っている。

 北端の山崎郭付近から南にカーブし、結構大きな梅林(梅の実がついていた)を通り抜けて大手門まで進む。
大手坂 
 ここで入城料を1000円払う。このとき彦根城は400年祭りを開催していたので、秋まで1000円と高くなっていた。

 朝の光が差してきれいな大手坂を登ってゆく(左の写真)。
 大手坂を登ったところで石垣を撮影(下の写真)。しかし昔の人は、よくこんな石垣を作ったものである。

天秤櫓 
 この先を回って登ったところにあるのが天秤櫓(左の写真)。

 左右対称に作られた櫓で、天秤に見立てた命名だろう。

 西洋の庭園なんかではシンメトリーを良く使うが、日本でもあるのかぁ。

 天気が良いので青空の色と、櫓の白壁、屋根瓦の黒とのコントラストがきれいである。
天守閣へ向けて上る 
 少し登り、太鼓門櫓をくぐって天守閣のある本丸へ向かう。

 左の写真の石垣の上が天守閣のある郭になる。

 天守閣の前まで着いて様々な角度から撮影(冒頭の写真)。
天守閣内 
 内部に入り、 急な階段を登り(お城の階段は急な場合が多い)、最上階に登る。

 周囲が見渡せてよいのだが、窓には金網があって展望はイマイチ。
 鳥とか虫が中に入らないようにしているのだろうが、ちょっと面白味がない。まあ、国宝だからこうした措置は仕方ないのだろう。

 彦根城の天守は国宝に指定されており、三層三階の建物で、大きな柱の組み合わせに重量感を感じる。
着見台からの見晴らし 
  天守閣の前の広場には、桜やカエデの木が植えられており、花や紅葉の頃は絵になるだろう。

 今はカエデの赤い翼果がついているので、カエデの木が赤っぽく見える。桜も実をつけていた。

 左の写真は天守から少し離れた着見台からの見晴らし。

 ちょっと霞んでいるので分かり難いが、向こうに見えるのが琵琶湖。真ん中の上にゴミみたいに写っているのはトビかな?
天守閣 
 左の写真は西の丸方面に下って回り込み、別方向から天守を撮影したもの。

 西の丸は時間が無いので寄らなかったが、桜の名所とか。

 ここから黒門に向けて下る。
 石垣の間からは草がたくさん生え、ちょっと放っておかれているような印象。お城の管理も大変なのだろう。


タラヨウの花
 葉書の木として有名なタラヨウの大木があり、花をつけていた。
 
 黒門から出て、天守閣から見えた日本庭園、玄宮園に入ってみることに。
 入園料は500円だが、400年祭の入場券1000円の中に入っていたので、チケットを見せて中に入る。
 
ケヤキ御殿 
 最初に見えるのが槻(けやき)御殿(左の写真)。

 井伊家の下屋敷として造られ、木材はケヤキが使われている。

 ケヤキの字は現在は「欅」を使うが、「槻」という字がケヤキを表す。

 この屋敷で大老井伊直弼が生まれたそうだが、なかなか立派な建物である。

 
日本庭園と彦根城 
 少し進めば日本庭園が広がる。

 左の写真の中央に見える建物が鳳翔台という茶室で、藩主が客人をもてなす所だったとのこと。趣のある建物である。

 左手奥には彦根城の天守閣が見える。

 池にはキショウブやコウホネの花が咲いていた。
シイノキの花 
 この庭園にも大きな木があり、シイノキ(マテバシイかな〜?)の花が咲いていた。派手ではないので新芽と思われた方も多いかも。

 鳳翔台ではお茶をいただけるが、係りの人が出てこなかったのでスルー(笑)
彦根城ポスト 
再びお濠に沿って元の場所に帰り、折角なので表門に行ってみる。まあ、これといって何も無いので引き返した(^^;

 お濠では遊覧船が運航していたが、時間があれば乗っても良いかな。

 左の写真はポストの上に彦根城の天守閣が乗っていたので撮影。

 時間が経つにつれ観光客が増えてくる。やはり国宝のお城である。

 彦根城を後にして、JR彦根駅へレンタカーを借りに歩いて行く。役場でヨサコイの衣装を纏った人たちが集まっていたが、何かイベントがあるのだろう。
 駅に着いてレンタカー屋さんの場所はどこかと少々迷った後、観光案内所で訊いて見つけることが出来た。2日間で保険を入れて2万円ほど。カローラのワゴンタイプ。

 カーナビに次の目的地をセットして出発。知らない土地なのでカーナビに頼ったため、詳しい道案内は省略させていただく。

 次の目的地、長浜城へ向かうため琵琶湖畔を北上する。あいにく小雨が降りだして折角の琵琶湖の景色も暗いものとなった。もっとも、琵琶湖畔を走ると言っても少し距離が離れているので、あまり湖畔を走ると言う感じではない。
 
長浜城
歴史博物館
長浜城 
 長浜城のある公園の駐車場に車を停め、公園の中に入って少し歩くと噴水の向こうに長浜城が見える。(左の写真)

 公園にはニセアカシアの木があり、白い花をたくさんつけていた。桜の木も多いようだ。

長浜城歴史博物館 
 少し歩くと長浜城の正面に来て、階段を登るとお城がで〜んと構えている(左の写真)。

 長浜城といえば羽柴秀吉のお城である。

 でも今は、ここは長浜城歴史博物館と言い、昔の長浜城が残っているわけではない。入館料400円。

 中は鉄筋コンクリートの博物館で、エレベーターもある。ちょっと興ざめかな(笑)

 まず最初に最上階に上がることにする。一番上までエレベーターはないので、3階から階段を登る。
長浜城からの景色 
 左の写真が天守閣からの景色。

 天気が悪いので展望がイマイチだが、晴れていたらきれいだと思う。

 この写真には写っていないが、琵琶湖の向こうの低い山の上に先ほど居た彦根城が見える。私は視力が悪いので、望遠レンズで確認したが、目のいい人は肉眼で分かる。
 
 景色を楽しんだ後は、下に下りて展示物を見る。
 歴史好きなら面白いだろう。私も歴史好きだが、長いこと勉強していないので日本史はだいぶ忘れている(笑)中学生頃は歴史に関するウンチクをたくさん知っていたが...(^^;

 そのうち中学生の団体がやってきたので早々にお城、じゃなかった^^博物館を出る。

 次は小谷城跡に行くが、お昼になったので食事できるところを探しながら向かう。途中、中華屋さんがあったのでそこで昼食をとった。台湾の人?がやっているところで味はまずまずだった。
 
 昼食を終えて小谷城跡へ。
 カーナビの設定が微妙にずれて、別の場所に案内されたが(笑)無事入口を発見。しかし何か催しをしているようで、しばらく待たされた。着物を着た、というより羽織った子供たちが山から下りてくる。何かウォーキングか何かの大会かな?車で結構山道を登り、行き止まりの路肩に車を停める。
 
小谷城跡 小谷城本丸跡 
 小谷城というと浅井氏のお城で、戦国時代のものなので、彦根城のような平地にあるお城とは違い、山の地形を生かした山城である。

 番所跡、御馬屋跡、桜馬場、大広間跡と歩いて本丸跡まで約10分で到着。それが左の写真。

 はぁ...まあ、山城の本丸なんてこんなものである(笑)

 すぐ手前の大広間跡には桜が植えられ、少し下ったところから展望が少しある。しかし、晴れて空気が澄んでいればよいのだが、今日は展望はなく霧の中(^^;天気がよければ田植えをした田んぼがきれいに見えただろう。

 この上にもまだ城跡が続き、山頂まで城跡がある。この山全部がお城というわけである。
 こんなところは誰も登ってこないだろうと思っていたら、山登りの装備で登っている人もおり、それなりにお客さんは来るようだ(^^;

 時間が無いのでこの本丸で引き返すことにした。

 お城めぐりは一旦休憩で、私の旅行ではつき物の(笑)巨樹めぐりに移る。
 

⇒1.お城編
2.巨樹編
3.霊山編
4.古寺編
5.近江八幡編

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