【行程】

八幡神社の
ケヤキ

黒田の
アカガシ

衣掛柳

賤ヶ岳古戦場

信長の館

毛利志満

浮御堂
TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

琵琶湖畔 お城とお寺の旅 (巨樹編) 2007年5月19日〜20日
滋賀県

<5月19日>つづき
八幡神社のケヤキ 
 小谷城跡を後にして、琵琶湖畔の高月町に移動する。国道365号線を走っていると、神社らしいこんもりとした社叢が見え、「あれかな?」と近寄ってみると目的の木だった。

「八幡神社のケヤキ」

 樹高22m
 幹周り8.4m
 推定樹齢300年 (滋賀県指定天然記念物)

 根元は重量感があり、大枝が落ちた跡が見られるが、四方に枝を伸ばしたその姿は力強さに溢れている。
八幡神社のケヤキ 
 少し離れて撮影したのが左の写真で、三角形のきれいな樹形である。

 湖北地区は、野大神、野神として巨樹巨木が祀られており、地区ごとにこういった御神木があるそうだ。

 このケヤキはその中でも最大クラスだが、別の場所でも大きな木を見かけた。時間がないのでスルーしたが、時間があればたくさんの巨樹巨木に出会えそうな場所である。
黒田の
アカガシ
黒田のアカガシ 
 八幡神社を後にして国道365号線を更に北上して木之本町に入り、国道8号線を経由して木之本ICの所から北へ進み(国道365号線に乗る)、右にカーブするところを直進して小さな集落に入る。案内に従って進み、適当なところで車を停めて竹薮の中に入っていくとこの木がある。

「黒田のアカガシ」

 樹高15m
 幹周り6.9m
 推定樹齢400年

 5本くらいに分岐して、バンザイするように周囲に枝を広げている。根元の感じも良い。

 この木も野神と呼ばれる御神木ある。
 
 周囲が鬱蒼としている中にあるので、まさに森の神とでも形容するのが相応しい。
衣掛柳 衣掛柳 
 黒田のアカガシを見た後、琵琶湖の北側にある小さな湖、余呉湖に向かう。国道365号線を北上して県道33号線に左折すると道なりに進む。

 目的はこの木。

「衣掛柳」

 樹高11m
 幹周り3.9m(2幹合計)
 推定樹齢150年

衣掛柳 
 天女が地上にやってきたとき、羽衣をこの木に掛けておいたところ、男が羽衣を隠し、天に戻れなくなった天女は仕方なく男と結婚して過ごすが、羽衣を見つけて天に帰るという、いわゆる羽衣伝説がある。

 ここではちょっとパターンが加わって、天女と男との子供がお寺に預けられ、そこで才能を開花して京へ呼ばれ、菅原道真になったというユニークなものになっている。

 まあ、推定樹齢150年だから、この木がその時のものではないだろうが、子孫と言うことになるのかな?

 ちなみに、樹種はマルバヤナギなので、一般的な柳をイメージすると「これ柳?」と思われるかもしれない。
賤ヶ岳古戦場
 さて、今回は時間がないのでこれで余呉湖を後にしたが、静寂に包まれた神秘的な湖だった。雨後なのでよけいにそう感じたのかもしれない。

 次に、余呉湖の南手にある賤ヶ岳古戦場へ。
 国道365号線を南下して木之本ICのところを右折。川の手前の大音という信号で右斜め前に右折して進んで行くと見えてくる。

 賤ヶ岳といえば、羽柴秀吉と柴田勝家が雌雄を決した場所で、七本槍で有名である。ただ、古戦場と言うのは見てもおもしろくはないが(^^;
 上へはリフトで上れ、徒歩なら先ほど居た余呉湖の北側の方からも登って山並みを縦走できるようである。

 古戦場を後にして木之本ICから高速に乗り、八日市ICまで一気に南下し、八日市ICから安土へ向かう。

 夕方5時が近づき、周囲がだんだん暗くなってくる。まだ行くところがあるのに、下手をすると予定の施設に入れない可能性が出てきたため、途中に大きな木を見に行く予定を入れていたが、仕方なく断念して、大人しく安土へ。
 
信長の館 信長の館 
 安土と言えば、そう、織田信長の安土城である。
 といっても安土城は現存していないが、いろいろそれにちなんだ施設がある。

 強行スケジュールなので全部回れないが、その中のひとつ、文芸の郷の中にある信長の館へ。

 入館時間制限の4時半に何とか到着。ホッ^^

 ここは安土城の天守部分、上2階部分を再現している。
信長の館 
 いや〜派手!
 金ぴかの最上階に、その下は朱塗りの御殿。

 全体の復元模型も展示してあったが、普通のお城とは違ったモダンな?造りであり、防御という城の役割に重きをおかず、政治の中心地としてのシンボル的なものだったようである。

 ちょっと成金趣味...とは思ったが^^、天下に自らの力を誇示するにはこれくらいのものが必要だったのだろう。
お花畑
 まあ、貧乏人は住むところではない。落ち着いて寝れるものではない(笑)

 なお、ここではフラッシュ撮影禁止。フラッシュをたくと警報装置が作動するとか。撮影する場合はノーフラッシュでお願いします。
 
 外には左の写真のようなお花畑があった。

 なお、この辺に行く時は似たような施設が点在していて混乱するので、良く調べてから行くと良い。

 信長の館を後にして夕食を食べに行く。
 滋賀県と言えば近江。近江と言えば、そう近江牛!!!近江牛の老舗、毛利志満 近江八幡本店へ。
 
 やはり和牛なのでいいお値段。5000円クラスから1万円オーバーまでいろいろあり、選んだのは3150円のリーズナブルな毛利志満御膳(笑)旅行で来たにしてはケチった(^0^)
 ステーキに刺身などがついていて、おひつ御飯はたっぷりで食べ切れなかった。肉は柔らかく美味しいのは当たり前。
 
毛利志満 近江牛の刺身 
 そして別注で頼んだのが、左の写真、極上牛刺し。

 毛利志満御膳にも刺身がついているが、それと比べると脂身が多くジューシー。でもこれだけで2100円...和牛は高い...

 もうひとつ牛握りも頼んだが、これもイケる。

 美味しかったが、美味しいだけお財布が寂しくなる...(笑)
麦畑 
 夕食を終えてホテルへ向かう。

 車窓からパシャパシャと風景を撮影。
 琵琶湖の周りは平地が多くて水田がたくさんあり、高い山もなく広々としている。

 水田だけでなく、麦畑が多く、茶色い畑があちこちに見られた(左の写真)。


 カメラマンとしては、車から降りてじっくりと構えて撮影したいところだが、路肩に車を寄せるスペースがなく、かつ交通量が多かったのでそれが出来なかった。まあ、路上駐車が多かったら、この交通量では大渋滞になるだろうし、しかたないか...

 琵琶湖大橋に近いホテルに一旦到着するが、日暮れにはまだ少し時間があるので、翌朝訪れる予定の浮御堂へ偵察に行くことに。何でも朝日がきれいだとか。
 
琵琶湖大橋 
 琵琶湖大橋(普通車200円)を渡って対岸へ(左の写真)。

 観覧車があり、遠くで見ると気付かなかったが、近くで見ると錆びていた。これは営業していないな...廃墟か...

 対岸に渡ると、何を思ったかカーナビが狭い路地を選択して、何回も角を曲がりようやく到着。

 だいぶ日が暮れて薄暗くなっていた。
浮御堂 浮御堂 
 門が閉められ中には入れなかったが、横から見られる場所があったので行ってみることに。それが左の写真。ホワイトバランスをいじったのを忘れていて、色合いが変に写ってしまった(笑)

 浮御堂は湖に突き出した立派な趣のあるお堂だが、コンクリートの柱ねぇ...風情がないなぁ...一度見てしまうと妙に納得してしまい、明朝一番に訪れる予定から削除された(笑)

 ちなみに、すぐそばに魚清楼という料理旅館があり、1万円からモロコなど琵琶湖の郷土料理を食べさせてくれるそうだ。

 帰りの道は行きと違ってすんなりと大通りに出られ、何であんなに狭い路地を何回も曲がったのか不思議でならない。カーナビに頼るとこういうことになりがちだ(笑)

 ホテルに戻り、翌日に備える。


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