TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

アルペンルート立山登山
黒部峡谷
富山の旅
2005年9月8日〜9月11日
長野県・富山県

<9月10日(土)>−黒部峡谷

 宇奈月温泉に泊ったのは、そう、もちろん黒部峡谷へ行く為。黒部峡谷名物のトロッコ列車に乗って欅平まで行き、猿飛峡を散策する予定だった。

 ホテルの人に話を聞くと、「トロッコ列車は予約が要る」とのこと。「乗れない場合がある」とも言われ、ちょっと心配に...(−_−; 待っても良いから朝一番に行こうということで朝食も早めてもらい、ホテルの人に車で送っていってもらうことに。

 どんなに人が並んでいるのかと思ったら、実際はパラパラ人がいる程度で期待外れ(?)
 やはり紅葉にはまだ早いので、この時期なら予約がなくても十分乗れるようだ。すっかり脅されてしまったが(笑)、でも、最盛期には乗れないこともあるからホテルの人もそう言ったのだろうから、そういう時期に訪れる場合は予約をしておいたほうが良いのだろう。
 
後曳橋 
 ガラガラ(笑)のトロッコ列車に乗っていざ出発。出発前に売子さんが飲み物などの販売に歩いていたので、準備していない場合は利用すると良い。

 ちなみに一番奥の欅平までは、列車のタイプによって違うが、スタンダードなタイプで片道1440円。やっぱり高い...
トロッコ列車から 
 黒部峡谷は深い谷に挟まれたV字渓谷で、トロッコ列車は川を見下ろす位置でトンネルをいくつもくぐりながら進む。

 紅葉の美しいところとして知られるが、紅葉にはまだ早く、ちょっと中途半端な時期かもしれない。

 窓がないためこの季節でも結構寒い。幸い山登りの装備を持っているので、フリースを着て防寒対策。真夏は涼しくてちょうど良いかもしれないが、紅葉の見頃の時期はもっと寒いはずなので、防寒対策はしっかりしておいた方が良いだろう。

 上着を持っていない場合は少々高いが、周りが囲ってあるタイプ(要するにふつうの電車)にした方が良いかもしれない。でないと風邪引きますよ。
トロッコ列車
 少し逆光気味だったが、トロッコ列車の車列を撮影(左の写真)

 ダムや峡谷を見ながら、宇奈月駅から1時間強で欅平に到着。
欅平付近 
 欅平からは猿飛峡へ向けて歩き始める。
 途中通行止めになっているということは聞いたが、半分くらいは行けるとも聞いていてので行ってみたのだが、ちょっと歩いたら通行止めになっていた。う〜ん、ここまで来た意味がないなぁ〜(^^;

 テンニンソウやホツツジの花を見つけたくらいで引き返す。

 食事をとれる場所もあり、ゆっくりするのならゆっくり出来るのだが、ただ居るだけというのはつまらないので、早々に帰ることにした。実は時間が出来たら行ってみたい場所があったので、そこに行くことに。

人喰岩 
 せっかくなので近くの人喰岩(左の写真)に行って記念撮影し、駅に戻る。

 
万年雪アキギリ 
 とは言え、何もせず帰るのも癪なので(笑)、途中の鐘釣駅に下車し、急な階段を下り川のそばまで行く。

 駅からも見えるが、万年雪が比較的近くに見える。それが左の写真だが、どれが万年雪か分かるだろうか(笑)?。この時期はだいぶ融けていて、雪かどうか判別できない(^^;

 なお、階段を下るときにアキギリの花が咲いていた。キバナアキギリしか見たことがなかったので、収穫はあった(^^;

 名高き黒部峡谷だが、う〜ん、どうだろうか?紅葉の時期は良いはずだが、散策ルートはあまりないし、トロッコ列車に乗るというだけで終わった感じがした。人が多いのを覚悟で新緑や紅葉の頃に来ると良いのかもしれない。
 
山彦展望台から 
 帰りのトロッコ列車に乗っているお客さんが少ないので、番を取って横になり、しばらくお昼寝(笑)。ぽかぽか太陽が気分良くしてくれる。トンネルに入ると寒いのだが...

 欅平に向かうトロッコ列車には多くの人が乗っているので、混む前に帰ることが出来た。歩いて疲れるのは構わないのだが、人が多くて疲れるのは精神的にしんどい(^^;

 さて、宇奈月駅に戻り、少し歩いて山彦展望台へ。
 ここからは赤い山彦橋とトロッコ列車を一緒に撮影することが出来る(左の写真)。

 ちゃんと展望台には時刻表が置いてあり便利。他に人が居なかったが、隠れた名所(?)かも。

 黒部峡谷を後に特急に乗って次の目的地の魚津まで移動する。
 トロッコ列車の出る宇奈月駅から富山地方鉄道(=地鉄)の宇奈月温泉駅まで少し歩く。時刻表を見るとギリギリ特急に乗れそうなので、途中で見かけた富山名物ますの寿司を買いに行き、無事特急に乗ることが出来た鈍行で行くとかなり時間が長いので、特急のダイヤを事前に調べておいた方が良いだろう。
 


 さて、時間が出来たら行ってみたかった場所というのは、洞杉巨木群のことで、タテヤマスギ(立山杉)の巨樹巨木がたくさんある場所。私のもうひとつのサイトで巨樹巨木を扱っているが、富山の巨樹巨木を扱うサイト『越中巨樹探訪機構』の管理人さんが私の掲示板に書き込んで下さった関係でこの洞杉の事を知った。
 
 地鉄の新魚津駅に到着し、JRの魚津駅側に移動。事前に調べておいた駅前レンタカー(日産レンタカー)に向かい、半日借りることにした。タクシー利用も考えたが、ダート道らしいので嫌がられるかもしれないし、いつものクセであちこち寄ったりするので、好きなように動けるレンタカーとした。保険などを入れて8000円ほどかかるが、そうは来れない場所だから銭は惜しまず使う。

 日産車は初めて乗るが、割合乗り心地はよく、カーナビにしたがって進む。地元広島なら地図なしでもある程度行けるが、さすがに土地勘のないところではカーナビが便利。
  
洞杉 
 片貝川に沿って山に向かい、洞杉の案内(案内はないと思っていたので助かった)にしたがって砂利道の林道に入る。慣れない車なので傷つけないよう注意しながら進むと、整然と手入れの施された植林地から徐々にタテヤマスギの巨木が見えてくる。

 まずは左の写真の洞杉。幹周りは9mほど。右下に川が流れている。
 普段見るスギと違って生命力溢れる姿だ。
洞杉 
 左の写真のものが公表されている中では最大の洞杉で、幹周りは12m!

 普通杉というのは真直ぐに直立するものだが、この洞杉というのはとても杉には思えない、脈打つような生命力溢れる姿をしている。

 何でも幹周り30mという日本一巨樹があるそうなのだが、現時点では場所は未公開。何れ紹介されるかもしれない。

 他にも多くの洞杉があるそうなのだが、雨が強くなってきたので時間もないしこの辺で切り上げる。何せレンタカーなのであまり泥だらけにするのも嫌がられるだろうし...(^^;

 洞杉を後にし、魚津市の中心部に戻り、埋没林記念館に行く。ホテルでパンフを収集していたときにここのパンフがあったので興味をそそられた訳である。
 ここでは先程見たようなタテヤマスギの巨木が海に埋没していたものが発見され、それをそのまま保存している。水中にあるものと、陸に上げて乾燥させたものと両方ある。私のような巨樹巨木好きには見応えのあるものだが、人が少ないのでちょっと寂しいかな...(というか、これだけの来客数で施設は運営できるのかと心配)
 また、蜃気楼についてのビデオ上映などもある。そう、魚津市は蜃気楼で有名だ。

 隣にある海の駅で土産物をいくつか購入し、レンタカーを返し、JRで富山まで移動。今日の宿は旅館でも温泉でもなくビジネスホテルに泊る。
 雨が強く降り続けているので、街中に出る気になれず、ホテルのレストランで夕食。晴れていれば富山の名物でも食べに行くのだが、またの機会を楽しみにしておこう(^O^)/
<9月11日(日)>−帰広

 11日、最終日は広島に帰るだけだが、せっかくここまで来たので何かないかと探し、見つけたのが水墨美術館。この日も雨だったので、駅からタクシーに乗って水墨画美術館へ行く。入館料1000円。
 なかなか見応えのある絵が多く、1000円は妥当な線かな〜と思うが、もうちょっと安くなりませんかね〜(笑)

 駅に向かうのに乗ったタクシーの運転手さんが、同じ広の出身だというサプライズ(笑)を経験し、帰路に着いた。

 初めての立山黒部アルペンルートだったが、天気はまずまず恵まれ、普通のバスツアーでは行けないようなところにも行けたので、十分に楽しむことが出来た。今回は下調べの時間が十分ではなかったので、今度行く機会があれば、他の場所にも寄れるよう行程を検討してから再訪したいものである。
 

2005年9月8日(木): 黒部ダム〜室堂
室堂散策
      9月9日(金): 立山登山(前編)
立山登山(後編)
称名滝
      9月10日(土): 黒部峡谷・洞杉

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