TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

徳島 百名山・百名瀑

百名山「剣山」/百名瀑「轟九十九滝」「大釜の滝」「雨乞の滝」+α
02/7/19〜21
徳島県

 2.<大轟の滝/大釜の滝>

大轟の滝 
 
 国道193号に戻りすこし進むと大轟の滝が車道から見下ろせる(左の写真)。
 
 駐車場はなく、一台分位の退避スペースに車を止める。
 
 2段になって流れ落ちるきれいな滝で、滝壺も広く奥行きのある良い滝である。
 
 位置が遠いのでND4フィルターを使ってもあまり流れたようには写らなかった。もっと水量があれば百選に選ばれたかもしれない。
 
 退避スペースに車をずっと置いておく訳にはいかないので撮影後早々に大釜の滝を目指す。
大釜の滝 
←大釜の滝(左の写真)。
 
 巨岩をくりぬいた荒々しいトンネルを抜けるとすぐ大釜の滝の看板がある。駐車スペースは最初に止めた人の配慮にも寄るが3台くらい。
 
 車のドアを開けた瞬間、突然の雨!と思ったが、上を見上げるとそそり立つ懸崖から水が雨のように滴り落ちている。改めて周りを見渡すと、高低差100m以上はあろうかという懸崖に挟まれていた。
 
 展望台から見る大釜の滝は落差があまりなく、轟九十九滝に比べると見劣りがする。ただ大釜の名が示すとおり滝壺の懐が深く印象深い。
 
 落差20m、滝壷の深さ15mとのこと。
 

 
  階段を下り近くまで下りてみる。小さめの滝壺がもう1つあり、かつての滝壺から現在の位置まで人間の時間の感覚では考えられない時をかけて後退しているのかもしれない。もしくはもう一つ流れがあったのか。
 
 なお、ツルマンネングサだろうか、黄色い花が岩にへばりつくように咲いていた。
 

<剣山へ>
 
 国道193号沿いに紅葉の名所釜ヶ谷渓谷を走り、剣山スーパー林道の入り口を過ぎ、峠の雲早トンネルを潜る。土地勘がないのでどれがどの山か分からないが延々と山並みが続く展望はよい。シャクナゲの里と銘打った岳人の森を過ぎ、延々と坂道を下り、ようやく国道438号に合流する。ここを左折し、ひたすら剣山を目指して国道438号をひた走る。
 
 山越え谷越えの繰り返しで運転手は疲れるし、乗っている方も疲れる。車窓から見える景色が唯一の慰めである。この地方の特徴だと思うが、山の中腹に家が建っている。都市に見られるように山の斜面全体を住宅地としているというのではなく、下の集落があって、間に何もなくポツンと中腹に家が建っているのである。
 
 平家の落人伝説が色濃い地方であるから、見張りの意味と、敵に容易に攻められないような位置に住居を構えたのかもしれない。なぜ山頂ではなく中腹なのかと思うに、広島などでは小高い山に城を築くが、山頂に建てたとしても高いところで500mくらいだが、この地方では傾斜がきつく高く、山頂では生活には不便だし、中腹であってもその急峻さがあれば守りに支障はなかったのかもしれない。
 
 いくらかのアップダウンを繰り返し、剣山への長い車道を登る。途中「コリトリ」という場所を過ぎるが、漢字で書くと「垢離取」(だったと思うが)で、ここで身を清めて剣山に登ったそうだ。
 

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