TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

徳島 百名山・百名瀑

百名山「剣山」/百名瀑「轟九十九滝」「大釜の滝」「雨乞の滝」+α
02/7/19〜21
徳島県

 4.<剣山A>

夜明け前 
 さて、一の森に泊まったのには訳がある。ここからの御来光は評判がよいのだ。
 
 朝4時半過ぎに目が覚め、防寒用の上着を取り出す。空はうっすらと明るくなっていた。ヒュッテの前で御来光を待つ。
朝光で輝く朝露 
 思ったほど気温は低くなく、14℃だそうだ。
 
 快晴とはいかないが、だいだい色の雲が適度に浮かび、なかなかいい。山並みの間を霧が漂い雲海が望める。
クガイソウの花畑 
 5時過ぎ、厚い雲の中からだいだい色の太陽が昇り、あたりを爽やかなオレンジ色の光で満たしてゆく。
 
 高い山は何といっても早朝のこの雰囲気が一番いい。
 
 朝の柔らかな光がクガイソウに当たっていた(左の写真)。
 
 その後、朝食を摂り、おにぎり二つとゆで卵という簡単な弁当を作ってもらい、6時半に出発する。一の森ヒュッテの裏側の道を数分登り一の森の頂上に着く。ここからの眺めも良く、日の出の時にここにも登っておけばと後悔した。
 
一の森からの展望 
 一の森の頂上は360°の展望で、これから登る剣山、次郎笈とその間に三嶺が望まれた(左の写真)。
 
 いったんコルに下り、剣山に向けて二の森、三の森と縦走してゆく。日の当たる場所にはトゲアザミが多く咲き、二の森に入るとシコクシラベの森となり早朝の気分と相まって気持ちがいい。ただ少々急なのでゆっくり登ろう。
トゲアザミとアサギマダラ 
 20分程で二の森の頂上に着き、また下ってゆく。もっとアップダウンがきついかと思ったがそれほどでもなかった。
 
 クマザサがまるでせんていされたかのように斜面を覆い、白骨林やシコクシラベが景色にポイントを与える。
 
 三の森は頂上へは行かず横道を通り過ぎるだけとなる。開けたところでは端正な次郎笈の若草色の山容が展望でき、高山の縦走のおもしろさを感じる。
 
一の森方面を望む 
 目前に剣山のなだらかな姿を望み、やがて木道に達する。
 
 後ろを振り向けば一の森方面の山の連なりと、輝くクマザサが印象深い。(左の写真)。
 
 アキノキリンソウやホソバシュロソウ、イヨフウロウ、そして至る所で見かけるトゲアザミが目を楽しませる。
 

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